彼女は体を後ろに仰け反らせた。酒が頭に回ったようだった。ぐるっと頭を回す。目の間のお菓子の袋を開けるのに夢中だった。乾き物の袋を。友人の一人がベランダから大声を上げる。冬の冷たい風が部屋に入る。夜は ... わかったよ。
君が彼を思っていた事を
大切な存在だって
彼が君の全てだって

君は情が深いと
わかったよ。
君の人生を
掛けていた事を

でももう彼はいない。
もう一度他の人の為 ...
届くのかなあ ぷくぷくぷく
最後の空気をこぼしながら
サンダル船長さんは言った

届くさ
サンダルと旅をしてきた岩のかけらは
ひらりと水に舞いながら落ちていく

もうすぐ深くひらかれる ...
秋の宝石たち

風に乗って
宝石のまわりを音符が踊り
ポップコーンみたいな瞬間の勢いを見せてくれた


手をのばせば届きそうな宝石
いままで
何度目を逸らし続けてきた
私の遠くない未来を

いままで
誰かに尋ねずに
ここまで来てしまった
禁忌(タブー)の言葉たち

そして
何かに、否、誰かの言葉に
現在(いま ...
さんすんさき 目のまえの空がやみ
そこからまばたきをしはじめる
視られないあいことばをふりかけにして
だれかがシャンプーのためにかがむとき
にがみの背後で
あわはぱちぱちとしていた

か ...
体に力入らんくて

しんどうて

きつうて

エネルギーバッテリー

足りんくて



とりあえず

無糖のサイダー持って

外の空気浴びながら

泣きながら

太陽と乾杯した
ささいなら
ささやかなら心地良いのに

強すぎるとロクなことにはならない

何だってそんなものだよな

だけど

強すぎた風
大きすぎる波
降りすぎた雨

彼等から学んだこと ...
涙がこぼれてる

匂いが消えた路地に

オレンジがこぼれてる

きらめく街の夜なんかに

若かったから?

今もそうなのかな?

タイミングなんて大宇宙からみたら

ほんの ...
朝なのに黄昏れている

金木犀も消えてしまった

風がほころんでいる

なんだかさびしい気も?

ヨーロピアン・レゲエ、

中国の愛人の

おかしくなったひとり言のよう

...
そうして僕は消える
大丈夫 さみしくはないだろう
君の静かな寝息が聞こえ
僕はそっとベッドを抜け出す
(空気が入ったならごめんね)
悪いのは君じゃない

君はいつだって約束に確証を求める ...
生きものの光が震えている
音が 世界を回している
透明のなかの
ひとつの指


夢の終わり
饒舌と雨
とどまることのない
欠けた波


ざわめきは残され
空は ...
風の強い日
クモの脳裏に観念が降りた日、
クモは木の葉のうえで
円を描くおまじないのあと
糸をのばし、糸を風にのせ
空を高く上ってゆく。

クモは流れる雲のうえで
海をわたり、山脈をこ ...
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

...
その1

熱帯雨林。カヤワラ鳥の鳴く声。
煮詰められた毒素の甘い匂い。
腰蓑の女王のはだかの胸、
重たげに吊り下げられたガラスと金属。

きみが持っていた聖書は
火に投じられた。
き ...
沸騰する赤い酒はきみの血で
かさかさに硬いパンはぼくの肉
どこもかしこも乾いていた
この世界も ぼくも もう ずっと前から

玄関には裸体の男をかたどったブロンズ像があった
防人のように居 ...
ロールパンになって世界中を跨って大冒険をしながらシャイニングフィンガーのポーズでもとって決め台詞を叫んでみるような青春の甘い1ページを破り捨て去るあなたの笑顔が眩しすぎるけれど、やっぱり本当に大切なの ... 誰もいない部屋で
考え込んでいる君へ
航海するだろう
ない真珠の輝きを求めて

窓にいつも体
人気のない夢で
思いを女へと
想像し
重ねようとした子供の顔に

僕は一人っ子だった ...
体がじわじわと熱をもつ
あなたを感じたいと叫んでる
あの歌が聞こえてくる
あなたを強く感じさせる風が吹く
携帯の着信音はあなただけ違う
一度もその音を聞いたことはない
ドアが開く音がする
...
コピーしてコピーしてコピーしていたら
ほんとうなんてなくなって
ペーストしてペーストしてペーストしていたら
真実なんてなくなった

入り口は
あんなにも明るかったのに
今はもう
影 ...
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ...
君以上に大切な僕なんて
そんなのは駄目だ

一番大事にすべきは自分だ

それが出来たら
誰かを
「自分と同じくらい」
大切にできるんじゃないかな

突き放しているわけじゃないよ
...
  あの子に惹かれるのは

  重力のせいだと思う

  毎日量り売りしてもらってほうばる

  そんなわけで増えるのだ

  あの子はとても軽く

  難なくこなしてるよう
...
動物を観る人だかりふくらんでどちらも命を生きる不思議と

脱力をカラダに命じているのだと池の端には片足の鳥

蓮の葉は秋の陽広く受け止めてどこかに放つことなく黙る

犬を連れ遠く見つめ ...
破色の風が吹く街に

千の瞳が上滑り・・・

渇いた時を 遣り過すには

いくつ {ルビ口実=りゆう}がいるのだろう?


事も無げに あいつは笑い

滲んだ空を見上げているから ...
切っても切っても同じ顔
毎回毎回同じ顔
それならそれでもいいのです
飴は鍛えて剛くもなるし
伸ばせばどんどん伸びてゆく
舐め散らかしたものを
ひとにすすめるのだけはどうかと思いますが
わ ...
僕は何の脈略もなく選び取ったはずだった

図書館でその彫刻の本を手に取ったのは
静かで凛とした佇まいの彫刻が気になったからで

図書館でその詩集を手に取ったのは
背筋を伸ばして凛と生きた作 ...
悲しいわ…。
興ざめかしら?

あなたは愉快そう 「みんなのところへおいでよ」
あなたに関係ないでしょ
あなたと私は別物
それでも私は悲しむかもしれない
別物だと言いながら その言葉の側 ...
人は生まれながらにして罪を背負ってると言う

愛を知らないと言う罪を

愛は素晴らしいと言いながら、誰一人愛と言うものを語れない

愛は脆いものなのか 強いものなのか

愛は儚いものな ...
触れあうと 音もなく
はがれ落ちた 鱗は
ひとつひとつ 淡く発光して
僕たちは 喪失のただなかに
いびつな突起物を
あてがいつづける
いくつもの 鮮烈な傷跡を
つめたい指 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜のナイフブライアン散文(批評...208/10/19 21:48
もう泣かないでペポパンプ自由詩7*08/10/19 21:28
ザ・ブーンンンンンあ砂木自由詩5*08/10/19 20:37
秋の宝石舞狐携帯写真+...7*08/10/19 19:59
戸惑い そして…ちぇしゃ猫自由詩0*08/10/19 19:06
餅ついているうさぎは餅食われながら観られているさわ田マヨネ自由詩108/10/19 18:08
その次は…?愛心携帯写真+...5*08/10/19 17:01
仙掌自由詩008/10/19 16:54
ふたしかな恋人吉岡ペペロ自由詩108/10/19 16:38
黄昏れている自由詩208/10/19 16:33
Hypothesis三上あず自由詩2*08/10/19 16:24
ひとつ とどく木立 悟自由詩208/10/19 14:25
蜘蛛寅午自由詩208/10/19 12:38
酔うかんな自由詩21+*08/10/19 8:00
女王の片恋に関する11のソネット佐々宝砂自由詩3*08/10/19 3:53
河のほとりの白い家自由詩3*08/10/19 3:51
あんみつがん自由詩008/10/19 2:44
行く人は知らないK.SATO自由詩2*08/10/19 2:42
あなたの音智哉自由詩008/10/19 2:28
Distortion++ゆうと自由詩2*08/10/19 1:52
あわせかがみたりぽん(大...自由詩22+*08/10/19 0:34
君以上の僕藤原有絵自由詩108/10/19 0:19
helloqipy自由詩208/10/19 0:18
日曜日は寄り添ってふもと 鈴短歌108/10/18 23:55
メニスカス朱雀自由詩1*08/10/18 23:39
美しい金太郎飴海里自由詩108/10/18 23:15
選び取られた二冊の本kauzak自由詩4*08/10/18 23:11
ヒュンと飛ぶANN自由詩1*08/10/18 23:07
愛さずにはいられないkuane自由詩0+08/10/18 23:00
filamentねことら自由詩508/10/18 22:31

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加筆訂正:
夜のはじまり・多摩川土手ごしに望む/たちばなまこと[08/10/19 13:40]
ノートをめくると続きがありました。
冬の燕 ☆/atsuchan69[08/10/19 11:39]
最終行「生きて幽界へと旅立った者らの、仄かな温もり」を削除。
4.62sec.