するまえに けしょうも よごれもおとして 「しよう」「脱ぐね」
目を瞑ったまま
海岸沿いを歩くと
波の音がうっすらと見えてきて
晴れ間の暁光が
空を掠めていくのが聞こえた
パラパラとレインブーツから
音を弾いて雨が聞こえる
閉じた傘と案山 ...
思えば今迄数えきれぬほど
脱いでは洗い
洗っては干し
畳んで仕舞う
引き出しから取り出しては
毎朝少々気分を変えて
鏡の前で服を着る
昇っては沈む
太陽の数ほどに ...
きのう、
おちばの海を
巨大な足でかいて
じゃさっ、じゃさっ
と、踏んだバス停まえ
みあげれば
あの葉も、あの木も
こがねいろ
あかねいろ
駅前のそら は
ももいろの画 ...
夕暮れの彼の部屋に
掛けられた一枚の絵
額縁の下に書かれた題字は
「夜の酒場」
カウンターに頬杖をつく
{ルビ朧=おぼろ}な人々の面影は時折
傾けた空のグラスの氷を鳴らす ...
雨と風と雷が続く
黒雲から響いた小さな神様は
人々を驚かせるのが楽しいみたい
私はというと
窓際から
風を
雨を
雷を
堕ちてくるちいさな悪を
黒雲を
霧となっ ...
僕以外に十五人いる
色とりどりに燃え上がり
景色も人物も皆さびしくない
互いに何をしているのか
首を傾げるくらい顔がない
8つの場面に区切られて
ひとりであってもひとり ...
空があかく染まる
闇のあと
残酷な朝の光は
無情を照らすように
また昇ってゆく
この船は
すばらしく安全だから
お金持ちの人も
貧乏な人も
みんな乗るといいよ
僕らが
永いことかかって造った船だけど
黒い人も
白い人も
乗るといいよ
でも、たくさん乗ると
...
淡い青色のひかりは
優しくてでも
とても残酷です
バチン、と派手な音で
一瞬のうちに奪われる命は
それでも最期に
華やかなのでしょうか
誰にも気付かれずに
ひっ ...
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに
浮揚している
空虚な意識を投げ込んで
思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく
...
珍しくもヒヨドリのさえずりに
生気をとりもどした アベニューで
枯れ葉がよろめく足もとにじゃれつき
梢が千切れ雲の孤高にふるえている
北風に切りつけられる耳のつばさと ...
仕事帰り、会社近くの喫茶店で待ち合わせをして彩夏の部屋に行った。
今俺が穿いているジャージは、持ち帰るのが面倒でずっと彩夏の部屋に置いておいたものだ。放置していたつもりだったのだがちゃんと洗濯さ ...
空が裂けた日 しょうがないので仮縫いをしておいた
そのままでは不恰好なので しょうがないので眼帯を被せてみた
パッチワークの空は化膿していた
ちょっとだけ 芯があった
ところで
空が ...
ある傭兵のインタビューを読んだのだけれど。
前線ではお互いにフォローしながら必ず2人1組になって戦うそうだ。
そうすると、どんなに嫌いなヤツとでも仲良くなるんだって。
なるほどねえ。ホントの命が ...
オリオンを探す
どかっと淡くきらめいている
それを認めて
ぼくという万有引力について考える
谷川俊太郎が湧き出てくる
孤独について考える
オリオンのきらめき
...
寒くても雨も雪もあなたもすき外へ行こうよ
鮭よ 鮭よ
幾多の艱難辛苦を超えて
生まれた川に帰りつく
この寒い川に帰りつく
君よ 君よ
傷つき鱗の剥がれた君よ
私のところへ帰るがよい
君の布団はいつでも空いている
鮭 ...
わたしがいなければ
死んでしまう
ひとの
存在
あなたは
わたしを
そのままで
肯定してくれた
ヒロ
わたしはあなたを
尊敬します
だって
あなたは
白い
白くて
白くて
白い
わたしの心には
しょうゆみたいな
しみが
いっぱいついていて
ぬぐっても
...
ゆったりとした街は映像を買う。
その街は嫌いな歌を買う。
映像は歌を買う。
いろいろな街に映像が出てくる。
音楽はきれいな街を描写する。
いろいろな街の絵を夜に書く。
街はきれいになると本 ...
そして気分は刻々と変わっていく。困ったもんだ。
人生に決別は付き物だ。
いちいち考えてはいられない。
勘を頼りに進んで行くしかないのだ。
オレの勘は勘違いの勘であることが多いのだが。
...
おうちに
赤ちゃんが
うまれた
赤ちゃんは
眠ります
すぅ すぅ
くぅ くぅ
赤ちゃんは
泣きます
ぎゃぁ ぎゃぁ
きぃ きぃ
赤ちゃ ...
名古屋、諸田玲子の小説と李白精神
中国の大学で村上春樹の文体という卒論を書いたわたしが、名古屋に行ったら、手羽先と鍋うどんに魅了された。
日本に移り住ん ...
「きちんとたべないとつよくなれないよ」
そう言われて
幼かったわたしは
他ならぬポパイに憧れ
うっすら残る灰汁のえぐみに耐えながら
ホウレンソウを頬張った
ホウレンソウのお浸し
...
そのひとのこと 一生懸命かんがえて
そのひとのためにって ほんとうに思ったけれど
つたわらなくて 傷つけてしまったよ。
助けてあげるつもりで でもできなかったよ。
誰かのためって いいこと ...
2008年11月27日8時21分投稿
2024.5.13 作品使用予定のため非公開にしました
さざめきあう 緑の中で
さざめきあう 海原の冷たさ
さざめきあう 月の微かな光
さざめきあう 孤独の息...
揺れ動く 憎たらしい笑顔
揺れ動く 憎たらしい心
いつでも いつになっても
...
なつかしいひとよ
あなたのことを
わたしは知らない
なつかしいひとよ
記憶とは
つくりものでしかなかった
なつかしいひとよ
はじめて会った日のことを
覚えているだろうか
...
皆 消えていった
血化粧塗ってやった
俺の顔に宿る死神
皆 殺してやった
辺りは血で染まって
響きはまだ 微かに 俺の心震わす
ためらいもなく 振り急いで
見届ける最期も ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
_
ANNA
短歌
0
08/11/27 21:15
小雨が頬を打つたびに
ススメ
自由詩
0
08/11/27 21:08
正午の太陽 〜ベランダの夢〜
服部 剛
自由詩
3
08/11/27 18:49
愁思秋逢
唐草フウ
自由詩
5*
08/11/27 18:28
酒場の警笛
服部 剛
自由詩
0
08/11/27 18:26
嵐
セルフレーム
自由詩
1
08/11/27 18:19
夢の
ヨルノテガム
自由詩
3*
08/11/27 18:14
無情
sya
自由詩
0
08/11/27 17:44
ボートピープル
佐野権太
自由詩
8*
08/11/27 17:26
誘蛾灯
あずみの
自由詩
0
08/11/27 17:17
その瞬間に
乱太郎
自由詩
17*
08/11/27 16:59
望遠
信天翁
自由詩
1
08/11/27 16:16
02:両腕に
chick
散文(批評...
0*
08/11/27 15:53
ニセモノピカソが世界を仮縫いする日
紫音
自由詩
1*
08/11/27 15:32
そこまでは行けるんだけどなあ
BOOKEN...
散文(批評...
0+*
08/11/27 14:58
オリオンを探す
吉岡ペペロ
自由詩
5
08/11/27 14:15
二
よしおかさく...
短歌
2*
08/11/27 13:26
【鮭よ】
つむじまがり
自由詩
2*
08/11/27 13:16
あかちゃん
池中茉莉花
自由詩
3*
08/11/27 11:59
崇(スウ)
〃
自由詩
2*
08/11/27 11:58
街の景色を観る。
寝る話。
自由詩
1
08/11/27 11:58
風速34m
BOOKEN...
自由詩
3
08/11/27 11:51
それでいい
池中茉莉花
自由詩
4*
08/11/27 11:46
名古屋と諸田玲子の小説と李白精神
里欣
散文(批評...
0
08/11/27 10:57
ハイブリッド・スピナッチ
銀猫
自由詩
6*
08/11/27 10:56
ほんとう
姉山右京
自由詩
0
08/11/27 8:22
星くじら
〃
自由詩
2
08/11/27 8:21
NUY
十二支蝶
自由詩
1
08/11/27 3:14
なつかしいひと
小川 葉
自由詩
4
08/11/27 3:11
紅 鳴く頃
十二支蝶
自由詩
0
08/11/27 3:10
4627
4628
4629
4630
4631
4632
4633
4634
4635
4636
4637
4638
4639
4640
4641
4642
4643
4644
4645
4646
4647
4648
4649
4650
4651
4652
4653
4654
4655
4656
4657
4658
4659
4660
4661
4662
4663
4664
4665
4666
4667
加筆訂正:
もっさり八兵衛 我が道を行く
/
けんご
[08/11/27 18:32]
11月27日、一部改定
6.51sec.