廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ
イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス
算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている
...
4時をすぎたら
紅い血の夕焼け
気持ちをほどこう
君の手を握って
形のない願いを
たしかめるそのくちびるは
甘く
苦い
闇のよう
どこへ行くのか知れない
金色の
銀杏並木
ゆる ...
ただしい船が
たくさん
海に浮かんでいる
沈まずに
まっすぐに
まちがいのないところへ
向かって進みながら
ただしさだけを保っている
嵐にでも遭ったのか
うちあげられた ...
独りぼっちの部屋
冷たくなった指先は
よく動かない
ふと
甘い空気が欲しくなって
厭に重いカーテンをひくと
氷の窓ガラスに映る
真っ白な光
蛍光灯か
向かいの街灯か
はたま ...
巻き戻された、気がして
夜を
何度も聞き返す
この手が、
あるいはその胸が
用いようとする意味は
おそらく誰かの
船底だろう
唯一
月がおびえる頂
...
明けきらぬ朝の中にまだ消えぬ街灯の
パールの光を僕は纏う
全てが洗い流された後のまるで真空の中に
あるような青く透きとおった光
僕の中の澱を洗い流してくれる
夜どおし灯されたネオンは ...
うむまあの木といふ
器量の悪い詩人みたいな木がある
穴の開いた幹は
{ルビ欠伸=あくび}をしている顔のようで
暗闇の深遠に
なにかを隠し持っている
うむまあといふ
...
アーモンドチョコレートを一粒
光沢のある爪先ほどの球体
歯が食い込んでいく表層、とろけて
わずかに硬いアーモンドは
乾いているのでカリッと割れる
砕けた粒が乾燥地帯の匂いを呼んで
アーモン ...
手にした「水版画」という本を開き
(うた)という詩の行間で
夕暮れのすすき野原に立つ彼
今は亡き女の風の面影に
いつまでも手をふり
すすき等もまた
金色の海の波間に
...
耳を塞いで
鳴らすように駆け登り
落ちていく
落ちて行く途中さ、
すくわれて
ゆっくりと地上へ立つ
飛び出して
飛び込むように、
そこには
何もなかった
拾った
歪な四角 ...
何処へゆく何処を向いても冬の日に無数の星のなかのかげろう
読み仮名は誰のためでもあらずしてただ自らの崩れし証
細く在るからだすべてに陽を浴びる幽かな ...
今日は何だか気分が悪い
起きたくても起きられない
パジャマを脱ぐ気力もない
朝ご飯も食べたくない
だから学校には行きたくない
下駄箱を覗くのが怖い
ロッカーを開けるのが怖い
体育 ...
タイルの目地を
綱渡りする
少年は
ポケットに
手を突っ込んで
一人はにかむ
うつむいたまま
蛍光灯と自販機と
ベンチの後ろの広告と
背広にコートのサラリーマンと
...
空気は薄い膜を張る
破れそうなほどに薄く
でもしっかりと光を受け止める
太陽も月も星も
全部
昼は柔らかくなり
夜は澄み切る
指先が痛む
耳の奥も痛む
心は熱 ...
潮飴は砂糖と海水1:2 沖波駅の名産品です
灯台の指令届かぬ海底に誰かが飛ばした風船のくず
「鼻血ってなんだろうねえ」「なんだろね」しゃべるクラゲの触手は赤い
「 ...
幽霊が豆腐を食べる
冷や奴より冷えた幽霊の
行儀の良いイタダキマスの
青白さを競う口元の
豆腐の角ばった立方体への怖れと、味わいの
幽霊声は、静かに しょう油派?
ポン酢派? をうらめ ...
生命がみんな輝けるように
奪われる生命への憤り
美しくも残酷な世界
天国でもあり地獄でもあるこの世界
死ゆえに生命輝く世界
生が満ち死が満ちて
生命のいとおしさ
生命の気高さ醜さ
優し ...
星空には星が広げてある。ちりばめられてはいるものの象嵌されているわけではないので星だけを残してテーブルクロスよろしく空を引き抜く練習をしたりしてはいけない。がっちゃーんざばざばざばといろいろ落ちてきて ...
プリムラ (永続する愛)
朝が生まれるように君の名を呼び
風が踊るように君と手をつなぎ
雨が語るように君を想い続け
星が黙るように君を抱き寄せた
...
寂しさなんて
私にはありませんよ
削ぎ落として
削ぎ落として
すべてを研ぎ澄ませて
耳はピンと立てて
背骨はいつも白
人間なんて
みんなひとりで死んでゆくのだから
涙 ...
祖父の足に踏まれ続けた相方・黒いミシンは供にいきてた
舌がんを気にする母のべろ痛む心なしかわたしも気になる
風呂上がり バレンタインの後始末 のぼせる親父鼻血の勲章
君の指令かっこい ...
「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる
つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける
+
淡い花のきもちになって
窓の外 ...
もう充分楽しんだか?
もっとしたい事は何か?
何が障害になっているか?
夢を見たいか?
もっと話したい事はないか?
助言アドバイスをしないで
引き出して自己解決させているか?
否定批 ...
僕は太陽を盗んだ
暗闇のほうが好きだから
君も僕の太陽を盗んだ
僕を暗闇に落とした
あがいたって仕方ない
それなら暗闇で生きていく
僕は僕の太陽を盗んだ
...
何気なく
シャッターを押したんだ
そしたらさ。
ね?
I attempted suicide out of despair
その先には何も無いの
だから向かうの
lose faith in life
何もない場所へ誘う宴は儚い幻
...
針で刺した穴みたい
小さくて小さくて気付かない
忘れた頃に思い出す
痛い、痛い、あぁ痛い…
糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
糸切りバサミが欲しい
...
{引用=
末摘花
}
何が、愛されたのだろう
美しいという言葉も
華やかなものも
この手にはないのに
{引用=
末摘花
}
夜に耐える
想う人の背中が ...
時に矢筈山に登りて
熊笹の尾根を歩く
南北に展望開け
雲上を行くが如し
山頂近く岩場ありて
穿ち谷筋あり
矢筈の形に似るは
山名の由来これなり
下り来て眺むれば
十九 ...
金色の銀杏の葉が
車道の上で
巻き上げられて
流れて
はしる
オートバイの
吹きすぎる
排気に
何か書き込むなら
こんにちはと
さようなら
なんて
テキトーに
誰も聞いちゃな ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
【短歌祭参加作品】 少年少女たちの自由奏
Rin.
短歌
19*
08/12/2 23:40
金色
フミタケ
自由詩
3*
08/12/2 23:39
ただしい船
小川 葉
自由詩
4
08/12/2 23:38
似て非なるモノ
愛心
携帯写真+...
4*
08/12/2 23:18
サルベージ
千波 一也
自由詩
3*
08/12/2 23:14
ゼリーの光 Ⅱ(改)
kauzak
自由詩
1*
08/12/2 23:06
うむまあの木
服部 剛
自由詩
3
08/12/2 22:54
巴旦杏洋菓子
木屋 亞万
自由詩
1*
08/12/2 22:53
余白ノ顔
服部 剛
自由詩
2
08/12/2 22:45
気が付けば、紺の
アオイリョー...
自由詩
3
08/12/2 22:42
冬とかげろう
木立 悟
短歌
4
08/12/2 21:24
学校
1486 1...
自由詩
2*
08/12/2 21:20
自慰
よーかん
自由詩
1+*
08/12/2 21:16
冬が、来た
あ。
自由詩
7*
08/12/2 20:58
【短歌祭参加作品】 海のおはなし
アイバ シュ...
短歌
6
08/12/2 18:55
幽食
ヨルノテガム
自由詩
5+*
08/12/2 18:54
今に至りて
guchi_...
自由詩
0
08/12/2 18:50
コンステレーション☆コンサート
海里
自由詩
1
08/12/2 18:46
花言葉四行詩 <2>
nonya
自由詩
8*
08/12/2 18:46
美しさ
さとう 星子
自由詩
1
08/12/2 18:26
【短歌祭参加作品】幼くて、伝線のM
唐草フウ
短歌
3*
08/12/2 18:16
選択肢
佐野権太
自由詩
30*
08/12/2 17:45
ブラックマス
ペポパンプ
自由詩
3*
08/12/2 17:33
闇
中谷 カイネ
自由詩
1
08/12/2 17:13
奇跡
愛心
携帯写真+...
3*
08/12/2 15:59
絶望/
AKiHiC...
自由詩
1
08/12/2 15:34
糸切りバサミ
1486 1...
自由詩
2*
08/12/2 14:13
末摘花
依
自由詩
4*
08/12/2 14:09
祖谷山賛歌 (矢筈山)
青い風
自由詩
1*
08/12/2 12:28
1974年のオートバイ
水町綜助
自由詩
5*
08/12/2 10:56
4621
4622
4623
4624
4625
4626
4627
4628
4629
4630
4631
4632
4633
4634
4635
4636
4637
4638
4639
4640
4641
4642
4643
4644
4645
4646
4647
4648
4649
4650
4651
4652
4653
4654
4655
4656
4657
4658
4659
4660
4661
6.16sec.