心臓にも
記憶があるらしいんです、と
その透明な
心臓をもつ少女は言った
にくたいが
ほろびてもまだ
記憶というたしかなものが
あったとは
わたしは思って
しかし
何 ...
みんな自分の事しか考えていないんでしょう。
他人を考える余裕なんてないんでしょう、
傍観しかできないんでしょう、
傍観って文字がトンボの羽みたいに見えてきて気持ち悪い。
ゴリラにバスケの ...
海図を広げ ありえぬ海域をめざす
日没には出発せねばなるまい
もはやこの港も甘い母乳色の波が立っている
錨を上げ 滑らかな鉄にしがみつく牡蠣をとる
晩餐に間に合うように
夜が甲板にも帆に ...
空に浮かぶ星に自分の名前をつけても
決してその星を手にすることはできないように
ただ遠くから眺めることしかできなくて
諦めることしかできないこともある
...
焼けた石の上を滑らかにすべる水銀。
光ったかと見えてそこにはない。
それは一匹のトカゲ。
生き物である事を頑なに拒否する。
草むらに放られたまま忘れられたナイフ。
発見からまぬがれる殺人 ...
音を写真で撮ってみたい。
それは、きっと。
声を失うほどに、美しいだろうから。
思っていたよりも大変で
追われて仕方がない
と、いうよりは
走り方が分からない
何をしていいかも分からない
すくんでもがいているだけの
今日を
逃げ出したい
逃げ出した ...
聞きたいのは
君の声なのに
僕の耳には
届かなくて
聞きたいのは
君の声なのに
風の唸りが
響くだけ
木枯らしのふく頃に僕らは出逢い
何度めかの春
永久の別れが ...
枯井戸が
カレイドスコープだったのでした
脳天海馬落とし
深きものどもの故郷では
ダゴンが団子茶屋をしていました
ウィル・オ・ウィスプ
明かりを下さい
授業中の少女たちよ
全て ...
黒と白の濃淡の世界で
時間が止まっても
風は流れる
想幻の草花を
鱗のように
たなびかせるのです
ベッドタウンを目指した住宅地の一角が消えた。
僕らがまだ建設途中だったそこに 忍び込んだとき、
辺り一帯、今となっては恋人の到来を予測させるのに充分な
二階の窓は、透明なビニールシートが張られて ...
真夜中に
目が醒めて
また哀しい夢を観た
いつも
同じだ
寝室には鏡を置かない
目が合うと
わかってしまうから
昼間の私が
全部嘘で
もう
誰も信じてなくて
...
お風呂にゆっくりつかって、体の隅々まで丁寧に洗ったら、
ああ、自分は女の子なんだな、という気持ちが溢れてきた。
なんでそう思ったのかは自分でもわからない。
あの人に比べれば華 ...
未成年が
足を引っぱるには幼くて
夏の真ん中は撹拌された
期待通りの{ルビ化学反応=ハロー・グッバイ}
急回転からの{ルビ摩擦熱=ロマンティック}
ばっかみたいだ
ばっかな ...
誰かを無性に愛して
愛撫したくなる
どうしようもない衝動
だけど今は
風が吹くだけ
誰もがただ
通り過ぎていく
叫びにも気付かずに
ブルーブラックのインク
闇の色に一番近く
夜空の星の にじむ輪郭を描く
深宇宙の色彩
ブルーブラックのインクが着いた指先の染みに
不器用な恋と発熱の記憶がうずく
大学ノ ...
お茶を挽く
この歳になってそんなことばの意味を知る
四畳半にも満たない小さな部屋
気まぐれなエアコンの吐き出す乾いた暖気が
枕元に畳んだ洗いざらしのタオルへ靡く
恋人にしてあげて ...
きみの歌は
四散して、きみたちも
四散して、
四散していったものたち、言葉
は
何ひとつとして
きみと
ともには行かなかった、かつて
わたしはきいた、
はずの
きみの
四 ...
近所の七歳のはっちゃん
「僕は100メートル泳げるんだ」
はっちゃんは嘘つきだ
ある日はっちゃんは言いました
「明日地球が滅亡するんだ」
はっちゃんは本当に嘘つきだ
当たり前だが明日は ...
風に逆らって
発射してみた
ションベンは
バラバラになって
ホップアップして
きちんと口から体内に戻ってきた
多分
しょっぱかったと
記憶していると思うが
詳細について
きちんと記 ...
話を聞いてくれて
食べる勇気をくれ
優しい、嬉しい、
千羽鶴を折ってくれた
ゴミを捨ててくれて
体温測って
脈とって
呼吸数計る。
古内東子の曲を
テープに入れてくれた
別 ...
24時間をベッドの中で過ごそう
ジョンとヨーコの名前なんか出しちゃ駄目だぜ
24時間をベッドの中で過ごそう
羽毛布団に包まれながら
あぁ
最近夢見が悪いのですよ
やたら精神力を削るよう ...
体がぞくっとして、自分のものじゃないような感覚になった。
どうやら私の体にあいつが侵入してきたらしい。
冗談じゃない!あっちへいけ!
抵抗も虚しく体をあいつに明け ...
■黄色と白の中間色に近い色の岬のさびしい聴覚の水道 - 上水道 - 中水道 - 下水道垂直に
■金色に音楽的芸術は淡黄色または淡褐色のテロにより引き起こされる災害を逃げてゆく
■熱情の試み ...
1
恋にはあなたが必要だ
あなたは僕を和ませる
愛にはあなたがかかせない
あなたのために僕は苦しむ
2
あなたがいくつ歳を重ねようと
ぼくはあなたの若い歳しか覚えてい ...
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ
でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。
なんて、素敵じゃない?
寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ...
人には、
朝、目が覚めて「あぁ。今日も生きてたのか。」
と残念がるのと
「あぁ。今日も生きてて良かった。」
と喜べるのと
二つの人間しか居らんのさ。
ご飯が美味いか不味いかなんて
食 ...
何も振り返ることのなかった青い空
あの日
穏やかな冬の日差しと
彼女のマフラーと
欠けているものなんて、何もなかった
待ち合わせに遅れる僕
電話をかけながら
必死にあの子の姿を探す
...
人は本来、孤独なものだ。
誰かと繋がることはできないし、
誰かを理解することはできないし、
誰かと一つになることは、できない。
それはもう、ごまかしてもごまかしきれ ...
090130
既刊の本を放り投げ
テーマが古いと諦めた
未完の本が多すぎて
編集室は休む暇もなく
朝から晩まで
缶詰にされた作者たちが
コヨーテのように
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
透明宣言
小川 葉
自由詩
5+*
09/2/2 0:09
他人を考える
つぐこ
散文(批評...
3
09/2/1 23:53
黄昏丸日誌
音阿弥花三郎
自由詩
0
09/2/1 23:29
澄みわたる夜空
kauzak
自由詩
6*
09/2/1 23:24
トカゲ
音阿弥花三郎
自由詩
0
09/2/1 23:06
オンサツ。
狠志
携帯写真+...
5
09/2/1 22:59
走る
kiyuu
自由詩
0
09/2/1 22:57
?
彌月
自由詩
1
09/2/1 22:49
88鍵のためのエチュード/地下湖の春
海里
自由詩
1
09/2/1 22:45
草原
夜恋
自由詩
3
09/2/1 22:32
ベッドタウンの見えざる窓
プテラノドン
自由詩
2
09/2/1 22:30
うつしみ
uminek...
自由詩
10*
09/2/1 22:13
芽生え
つゆ
自由詩
2*
09/2/1 22:10
邂逅〜from the summer upward〜
伊月りさ
自由詩
4*
09/2/1 21:51
衝動
ヒロシ
自由詩
0
09/2/1 21:27
ブルーブラック
いねむり猫
自由詩
1
09/2/1 21:22
飾り窓のひと
恋月 ぴの
自由詩
16*
09/2/1 21:17
きみの歌は四散して
こもん
自由詩
11
09/2/1 20:33
近所のはっちゃん
こうこ
自由詩
1
09/2/1 19:41
強風下の強行突破
北村 守通
自由詩
2
09/2/1 19:41
白衣の天使様
ペポパンプ
自由詩
5*
09/2/1 19:35
デートをしよう
虹村 凌
自由詩
3*
09/2/1 19:23
あいつ
つゆ
自由詩
3*
09/2/1 18:22
帽子の女
《81》柴田...
自由詩
11*
09/2/1 17:37
あなた
乱太郎
自由詩
20*
09/2/1 16:57
うさぎの本音
三奈
自由詩
17+*
09/2/1 15:47
まことのことば
板谷みきょう
自由詩
0*
09/2/1 14:38
時はもうすぐそこまで来ているよ
五十里 久図
自由詩
1
09/2/1 14:34
暖かい孤独
エルメス
自由詩
1
09/2/1 13:30
ひとのきかん
あおば
自由詩
6*
09/2/1 13:10
4611
4612
4613
4614
4615
4616
4617
4618
4619
4620
4621
4622
4623
4624
4625
4626
4627
4628
4629
4630
4631
4632
4633
4634
4635
4636
4637
4638
4639
4640
4641
4642
4643
4644
4645
4646
4647
4648
4649
4650
4651
加筆訂正:
夢物語〜君を見つめて〜
/
もこもこわたあめ
[09/2/1 22:32]
一部加筆・添削
6.16sec.