ひかり/ぶれている、腕
扉の向こうでは
誰も彼もが微笑んで
私を見つめている


頬の肉が
引きつって千切れるほどの衝動

愛想笑いも
程々にしなくては、という ...
花火去り 静けさ響く 夜の空
遠くにて 響く花火の 心地よさ
ちりちりと 線香花火 物悲し
ポトリ落ち 線香花火 悔しけれ
並びたつ  線香花火 送り火や 
冬雨吟

誰知凍蝶愁
誰解盲猫夢
夜雨両心寒
酔吟同苦痛


冬の雨に吟ず

誰が知る凍蝶の愁ひ
誰が解く盲猫の夢
夜雨 両心寒からん
酔吟 苦痛を同じうす


冬の雨 ...
あたたくて大きな腕、海みたいにたゆたう夜
肋骨ごと壊されそうなくらいにきつく抱きしめられて
まるで小鳥みたいに震えていた、僕の
この赤い心臓を、たとえば掌でぎゅと掴んでみて
潮騒のように押し寄 ...
ねんごうのとなりに
わたしが
そのとき
どこにいたか、を
しょうさいに
きにゅうする

そこには
ぼーるぺんの
きずだけしか
のこらない
しろとくろのせかい
数字の1はいつだって矢印
高みへと誘う

だけど航空技術の基礎としては
銀ヤンマ
水の匂いには弱い

睡蓮とセイレーンに呼ばれ
オーニソプター
鬼さんこちら

里芋の葉の水滴のよ ...
溢れてしまった
だから君はもうここに居ない
溢れてしまった
だから君は飼い猫じゃなくなった

神様アレルギーな僕は
祈ったりなんて出来やしないし
どこにも救いなんてなかった

螺子が ...
まだ名づけられていない、
連続する瞬間で構成された時間を
拾い集めつづけても 
綴じるためのすべを、忘れてしまった



わたしたちは、かわるがわるに
世界を四角く切り取ったり
はが ...
市が私の自転車を撤去したので、意味不明な遠さのヘンピな保管場所まで取りに行くか、新しいのを買うかしなくてはならない。
ほんたうにめんだうくさい。

外人が引っ越すからそして本棚をもらう約束をして ...
夕暮れの水位は
さざなみ
浅い胸に、さざなみ
空白で埋めたはずの
小さな画布が
素朴に満ちてゆく

海面に浮かぶ
危うい杭に
うずくまる鳥の
膨らませた羽から
零れる文字のやさし ...
もうどれくらい死んで生まれたかなんてことはもはやどうでもよかった
つめの表面がするするしていて私はそれをむさぼるようにさわっていた

たぶん朝、昇りきった陽の光の中で目を覚ませば
つめの間にぎ ...
萌え女と秋葉系男
「俺学生の時はバスケしててさ」
「えーかっこいい。もてたでしょう?」
「そんなことねえよ 彼女いたしさ」
「そうなんだ何人くらいと付き合ったの?」
「えー覚えてねえ」 
...
繁華街の路地に迷う

わざと迷う

箱庭の冒険

夜がほんとうに唐突だ


わたくしは外灯に明るくされている

だれの姿もない

わたくしと夜光だけがそこにはいる


繁華街の路地に迷う

わざと迷う ...
今日はあの人に会う。1週間振りに会う。

どんな顔してたっけ?思い出そうとするけど上手くいかない。

でも、あの人のことを考えると心臓がいつもと違うリズムで動き出す。
あの人のことを考えると ...
インドマグロの顔面
それは でかい
目玉のひとつひとつが
でかい 黒い
かぶと煮を拵えて
町のおばあちゃんに
振る舞いたいけれど
高いから止した
なんで人は肉のままではいられないのだろう。
朝の塵の部屋で思う。

自身の真空を真空のままにしておくこと
奪われたままのすがたで立っていること

うめようとしないこと、真空を、安易な他者へ ...
とりあえず嵐は去った。
通り過ぎてしまえば、すでに遥か彼方の光ファイバー。

それでもあともう少し、アト少しだけ、きっかけが必要かもね。
この不快感はキライじゃない。

自分を削ぎ落と ...
出口が見えないのかい。

なら作ろうか。


青い青い空の
真っ昼間

ぼくは
白昼堂々
盗みにいこう

また再び

きっと彼女は
待っている

初めて出会った
あの空の下で
 
屑、だった
ここにあったものは
 
笑うしかなかった
 
泣いていても
何もかわらなかった
 
歩くしかなかった
 
座っていても
何もかわらなかった
 
夢、だった? ...
雨は降れ降れ
風も吹け吹け

頼りない傘だって
今はこうしているしかない

闇は濃くなるが
街は今夜も光が溢れている

底抜けのバケツに
割れたグラスに
喜びを注いで
幸せにな ...
転がる空き缶を追う犬
犬は追う生き物だ
しかし犬は追わない
目前の暗闇を

餌の残りを掘った穴に隠す犬
犬は穴を掘る生き物だ
しかし犬は掘らない
飼い主の墓穴を

わたしはそれを不 ...
ときにはまったく意味もない言葉を
ならべたくもなるもんです
なんのメッセージもメタファーもない
ただただきまぐれな言葉を
ならべたくもなるもんです

明日UFOの予定があっても
睡魔 ...
結局
要するに
つまりお前は
人を好きになれない
のではなくて
人を好きなお前を
好きになれない

根本的に
無意識的に
核心的な部分において
お前は自分のことが嫌いだ
人を好 ...
さっと湯掻いただけのベニヤ板を抱えて
彼女は嫁いだ
コップで生きるベタか
狭くて可哀想だけど魅かれるな

晴れてんのに雨
珍し
眠くなってきた
寝よ
明日
水槽と格好いいコップ買いにいこう
気向いたら
魚も買って
魚も飼って
...
雑誌のランブルフィッシュを見つめている
いつも頑張らないあいつ
弁当の果物が毎日りんごで
噛む時だけ
シャクシャクと
活きのいい音をたてる
あいつの
価値観がわからなくて
人ってみんな ...
映画を作るために制作費を使っていろいろな材料を買う。
制作費を作るためにいろいろな街に行って仕事をする。
仕事をする時いろいろな人と出会う。
いろいろな人と話すと映画についてわかる。
映画を作 ...
いつも何も言わずに、静かに見つめているあなた、どんなに
暗い夜でも、窓を開けばそこにいるあなた、近づいて見ればあざだらけ
なのに、冴えわたった夜空の下で妖しく耀くあなた、人目避ける旅人の
足もと ...
遅刻しそうになる夢をみた。
きみが、遅れるよ。と手を差し伸べてくれたけど
掴む前に目が覚めてしまった


目をあけても、其処にきみは居ないのに。
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
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