鳥取の冬を包み
かくすもの
街の音まで凍らせて
夜を沈黙で満たし
立ち尽くした
遠くで、雪おこしの稲妻が
夜を呼びさます
暗闇に置かれた水晶の透明が
今 ...
今日は一度も傘を差さなかった。
傘を差すのは嫌い。
周囲がいつも気を遣って、
『どうぞ』
って 入れてくれようとするけれど。
大丈夫だよ。
どしゃぶりでもない限り。 ...
ひろいひろい畑にて
老いた木、一本ありました
ひろいひろい畑には
淋しく淋しく木が一本
ひろいひろい畑に生える
老いた淋しいその木には
ここぞとばかり、この秋は
たくさん ...
「好きだよ」
君が言う。
私は
その腕の中
泣いてしまいたかった。
月が
30Wの白熱電球の輝きを持って
フラリと空にある
都会の冬の夜空では
どんなに空気が澄んでも
瞬ける星は数少ないから
月は遠慮なしに
夜空を支配できるというのに
少し ...
真上の月
四つの杯
ひとり去る猫
ひとり去る猫
蝶が蝶を吸いに来る
重なりのむこうの波
波のむこうの冬
より硬いものに触れ光は撓む
くすり指のふ ...
おまえはひとりのふりをするがいい
常に書かざるを得ないものなら
おまえの余裕の臭いがわかる
おまえはそうして滅びるがいい
ひとりのひとりを知るものは
岩を岩を岩を岩を
...
やっさん
やっさんは九州から中卒でやってきた人だった。
工場に勤めて、結婚しそこなったまんまで55になった。 なんかの副職長という肩書きがついていたけど、給料は安いまんまで、九州から出てきたとき入 ...
あまりにも説明しすぎの四行を褒めそやす人嘲笑う人
無理解を嘆く人こそ哀れ也ただそのままにそう在るものには
四行を望むものには四行が聖域のよに立ち ...
もう長いこと
あなたと暮らしてきたけれど
もし今日が
はじまりの一日だったなら
僕はあなたに何を言えばいいだろう
と考えた
暮らしてきた日々とひきかえに
これからも暮らすための ...
綺麗なあなたに
名前をつけてあげたいけれど
あなたの名前はもう
決まっているのね。
もし私が壊れたら、
あなたにもっと
素敵な名前を
つけてあげられるのに。
やめてけろ
ひと恋しさにちゃちゃ入れた
わたしの思いを
やんわりと断つように
春の兆しは白い肩口の奥へと隠れた
厳しさだけではない冬の素顔を知ってから
流されるのとは異なる
自ら ...
柿の実が落ちる落ちる冬枯れの山に残った熟れすぎた恋
待ちぼうけ木守りの柚子二つ三つ密やかな灯り雪を待ちける
裏地縫ううらみつらみの針の先咲かせ咲かせ真っ赤な椿
道端の水溜りの水色あざ ...
{引用=
寒さよりもしみとおる孤独に
大地は沈黙している
屹立する枯れた木は
信じる力を失い
他人の顔をした
春の訪れを恐れている
蟻の巣は崩壊し
{ルビ ...
心のカウンターで
1人酒を飲む
フェアーレディーが
隣に座る
プリティーガールが
その隣に座る
フェアーレディーが
攻撃する
大声で話す
劇をする男
人の輪ができる
話は ...
なんとなく蹴散らして
空に降る雨
きみはいっつもそう、
うそが上手だね
たくさんの星を抱えて
走るよ
ぼくはこの冬空の下
走るよ
なくさないために
白い息を吐いて
消え ...
その日早く
小学校に着いたぼくは
講堂の前に並ばされた
校門から入ってくる
青い制服の子どもたちは
波が引いた磯の蟹だ
校庭の砂を踏みながら
青い蟹たちが拡がる
背広を着た ...
わたしは助走する
ふり返る季節にはきっと
落し物などない
雪で描いた夢は
春を待って溶けゆくけれど
消えはしないよと
誰かが言う
春になればまた
花びらが夢を咲かせる
たとえ ...
なぜ、なぜ消えてゆくの
こわれた思い、手に掬うように
かけらをひろいあつめたら
すべてがもとにもどるわけでもないのに
あなたが贈る接吻は
あやかしの匂い、とまどいの一瞬
ゆるされている ...
さよならの内側を
ぼくらは歩き続けて
いつか
ため息が色を失う頃
ぼくらは手を振るのだろう
ねえ
そんな遠くを見ないでよ
空、見上げてごらんよ
今日も群青だ
...
校庭に花を突き刺そう。君と見れなかったものがいくらでもあるの
明日夜になって目が覚める前にニ人で、すぐ屋上に行こうよ
君とできなかった事がいくらでもあるの
神様だって幽霊だって
一緒に居た ...
遥か昔、人々がまだ目に見えぬものを信じていた頃、タマトギは島に一人はいたものだという伝承が南方の島々にだけ残っている。
涼しい夜を 選んで歩く
月夜が照らす 道を明るく
男は行くあてな ...
境内の庭は真新しく
越えることのない領線
大切に絵馬は掲げられ
ツンと空の
白の舞サラサラサラと
樹を経て落りる清
どこにあっても変わらない
同じ懐かしさを閉じ込めた
青白い光 ...
書き留めていたはずの詩が
一晩のうちに
家出をしてしまったらしい
枕元にあるのは
真っ白な紙の切れ端で
紙を失くして
彼らは
ばらばらになってしまわないだろうか
雨が降 ...
毎日に僕は横たわる
誰も待ちはしないと逃げ込む
あなたが居るだけなのに
猫の舐めたこの手は
今日もやはり汚いんだ
僕のしあわせが流れてく
銀の蓋をすべり
管を伝って
小さな ...
仕事を終えた青年が
自転車に乗り家路を急ぐ
冷たい冬の空気の中を
逃げるように疾走する
家に着くと
既に明日が待っていて
滑り落ちるように
風呂と食事をこなしていく
そうして彼 ...
だれにも迷惑かけない
そんなことは
そんな生き方は
どこかにあったんだろうか
ほかのいのちにいとしさ募る
おバカなおいらの風が吹いてる
居酒屋で女と向き合ってる ...
水鏡に
私をうつしましょう
私は醜い
何を基準にしよう
過去の話
自分以外の誰かに
固執した時の話
醜いものがうつる
水鏡には
忘れてたっていうか
...
河童
つい50年前にあの子と出会った川縁は
無骨なコンクリートで蓋をされたけれど
僕はまだ生臭い闇が忘れられなくて
水掻きをポケットに突っ込んでそぞろ歩く
都会の夜は頭の皿よ ...
ライオン ライオン
たてがみなびかせて
背筋を伸ばして街を歩く
右も左もわからない街で
値札のついた肉に手を伸ばす
檻から出て初めて見たものは
凍える冬枯れの街の景色
霜の降るたてが ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜雪
たりぽん(大...
自由詩
6*
09/1/11 0:20
I'm next to you.
高杉芹香
自由詩
3
09/1/11 0:01
やさしい音
うみとゆう
自由詩
3*
09/1/10 23:40
君が、
いのせんと
自由詩
1
09/1/10 23:39
月夜
kauzak
自由詩
6*
09/1/10 23:03
光と名前(号令)
木立 悟
自由詩
4
09/1/10 23:00
ノート(おまえに おまえに)
〃
自由詩
2
09/1/10 22:58
荒川通り3丁目
リーフレイン
自由詩
5
09/1/10 22:57
四
木立 悟
短歌
1
09/1/10 22:56
はじまりの一日
小川 葉
自由詩
3
09/1/10 22:52
名前
アズアミ
自由詩
2
09/1/10 22:31
けろ
恋月 ぴの
自由詩
25*
09/1/10 22:18
冬木立
亜樹
短歌
0*
09/1/10 21:53
混濁する青
まどろむ海月
自由詩
5*
09/1/10 21:10
福造〜不苦労にて〜
ペポパンプ
自由詩
3*
09/1/10 20:55
星下り
ゆうと
自由詩
2*
09/1/10 20:53
入学式
殿岡秀秋
自由詩
2
09/1/10 20:45
向かって
かんな
自由詩
3*
09/1/10 19:59
Last Waltz
いすず
自由詩
0*
09/1/10 19:44
群像
ゆうと
自由詩
2*
09/1/10 18:59
一瞬は永遠だけど永遠は永遠じゃなかった
清水勇介
自由詩
3
09/1/10 17:50
タマトギ
不可思議/w...
自由詩
4
09/1/10 16:04
新年
sya
自由詩
0
09/1/10 15:23
かあさん
小原あき
自由詩
15*
09/1/10 14:55
日曜日の恋人たち
チャイ
自由詩
1
09/1/10 14:08
夜
高橋魚
自由詩
1
09/1/10 13:31
ほかのいのち
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/1/10 12:13
水鏡
瀬田行生
自由詩
6
09/1/10 11:31
百鬼夜行詩 <3>
nonya
自由詩
5*
09/1/10 9:59
ライオン
しゅう
自由詩
1
09/1/10 9:34
4579
4580
4581
4582
4583
4584
4585
4586
4587
4588
4589
4590
4591
4592
4593
4594
4595
4596
4597
4598
4599
4600
4601
4602
4603
4604
4605
4606
4607
4608
4609
4610
4611
4612
4613
4614
4615
4616
4617
4618
4619
6.97sec.