丘を走る老いたランナーの濡れた額
君は見たことがあるか
皺だらけの手に
まとわりつく子どもの手
を払いのけ
上手く駆けられるだろうか
疑問は
ランナーの背後に残されるのだ
最後に拍手
...
大人のためのこども電話相談室
久しぶりの質問は
「春なんてどうして来るんだろう。」
ふむふむ、そうですね
どこかで生まれるからでしょう
「なんで春なんて生まれるんだということなんだが ...
目を閉じたら眠れるのですか
どのようにして起きるのですか
制服の防御率はどれほどですか
まつげを伸ばす理由はなんですか
親に微笑むのは何故ですか
友に微笑むのは何故ですか
師に従うのは ...
冬の赤子
厚い布の手
虹を梳かす手
模様がしたたり
小さな炎が
小さな炎の頭をなでる
後悔が 見つめる
左手の蛇
子らの頬
水も銀も
うたになる ...
誰もいない掌に
ひとり
立っていた気がする
地平線を探して
生命線に沿いながら
ひとり
歩いていた気がする
それはわたし
ではなかったかと思う
陽が落ちて
重 ...
『それ』
なんて冷たいことば
凍てついた心が
氷の塊を投げた
一面が氷に覆われて
春が来ることは
ない
氷の下の芽は
そのまま
まだ知らない君は
向こうにいるんだね
いつか君と出会いたいな
その時まで僕の声を忘れないで
あらま
僕だけが傘を持っている
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ...
旅芸人の吹く笛の音が
忘れかけていた哀愁を呼び起こす
自分にはもうなれない
夢を追い、人々に夢を与える人々
漂白民が時として定住民にもたらす羨望と憧れのように
彼らもまた私たちに触れ ...
笑う門には
福来たり
本当は違うんじゃないか
笑ってるから
幸せそうに
見えるだけなんじゃないか
それでも
笑った先に幸せが
まっていることを
静 ...
僕は走っていくけれど自分ではない
他人ではない木の
僕は何だろうと思った
風だ間違う何かでなくはない
人間が存在することを
太陽は電話するそして
夜である違いは死ぬ
生きているその自 ...
髪を掴んで押し込めた少女が
ちいさな爪で
カリ カリ と閉じた扉に穴を空け
隠したナイフを差し出した
ちゃんと生きるのには邪魔だったから
小さな部屋に閉じ込めたのに
少女は暗い ...
針は八時を指している
すりガラス越しの外はぼんやり明るい
太陽か、電灯か
星は見えない、未来の人は星を知らないでしょうか
だとしたら得をした気分になるよ
けれど同時に寂しくなるね
私しか他 ...
詩を書くことも忘れていた
七色のの宝箱だった本棚はいつしかビジネス書で灰色に染まり
楽しげな文字が躍っていた手帳には無機質な箇条書きが並んでいた
歌うことも忘れていた
軽快なリズムを刻 ...
手のひらと手のひらを合わせて
ぎゅうと押しつければ
肉と骨の二枚貝から肉と骨の枝が飛び出して
醜くてたまらない私が客観的に見える
大丈夫だろうか、まだ平気だろうか
酸性雨でたましいは ...
何かわかる気がする。自分が精一杯表現したのに、孤独についての表現が不十分だと言われて落ち込んだという話は。ですが、批評者が読者の立場で物申すのだから、作者はそう受け取られては困ると言う前に、ちょっと待 ...
※18歳未満の方のご利用は案の定お約束として禁止となります。
そのため、なんと現代詩フォーラム史上初の、
恐らく唯一のR18指定スレッドになっています。
人生出会いは大切です。
どこかの畔を歩いていると
とても微かな音がして
それは体のようでした
背びれが少しだけ切られ
ログハウスで休憩することにしました
コーヒーを飲みながら
そのことを思いだしていました
...
{引用=
目が覚めたのは君だけださあ早く、首のバーコードをひっぺがせ!
}
もどれないことはしってた 朝のこないうちに固く結んだ靴ひも
どこまでいってもどこまでいってもこの道は ...
縫い針で血芽吹くほどの詩語欲しき
夕日さす壺の深みに嵌まりしを
せせらぎの小川は歌う護岸にて
山崎川の
堤には
桜が
満開だ
老婆と
会った
今度の
大戦のころは
桜のように
散れ散れと
言うとったが
あれは
みんな
嘘やった
ささやいて
何処とも ...
路肩に沿って歩く野良犬の後をついていったなら
冬を終わらせずにすむと思ったー小春日和のためにも。
行けるだけ行って不意にひるがえしたコートも
二月と三月の境界線を行ったり来たりしたのちに ...
長い長い階段の果てに
きみがいる
駆け上がるぼくと
待ってるきみの
心臓の音が
共鳴して
待ってて
息もつかずに
駆け上がって
すぐに
きみを
抱きしめるから
被告の名が告げられた
その名が法廷に響き渡った時
傍聴席はエクスタシーに飲み込まれ
男も女も腰をくねらせた
皮膚が硬く臭う者それは裁判官だ
検事も弁護士もシャツをはみ出させ
法廷は不潔 ...
僕は考えて考えていた
僕自身が殴っているだろうそのとき
君に幸せや幸福が僕にではなくて
あまり疲れてもいなくて 今になく
空っぽだろうことに
中ならばと僕のルーラに唱えようと自転車ではな ...
昔書いていた言葉を求める
子供心に傷つける視線
俺を見る程俺を知っている風に語りかける
今は書きたい言葉は違うって振り切っても
抜け出せない扉がそこにある
逆らっている心境と ...
ことばのなかにことばが宿った日曜日
その子はとがったりまるかったりすることばの中の羊水で
じっくりことこと煮込んだコンスープのコーンのように
ゆっくりと優しさと厳しさを噛みしめて
ゆっくりと心 ...
{引用=――続・The Poetic Stigma}
こんにちは。
こんにちは。
僕たちは呼びかける。呼びつづける。誰に向かってなのか、何に向かってなのか、僕たちにもわからない ...
探すのは大変だったけれど
探そうと思えば結構探せたりして
ぼくは
真夜中に眺めては
羨望して
嘔吐していた
もし願いが叶うなら
ぼくが鈍器を用意 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
老いたランナー
非在の虹
自由詩
2
09/3/1 4:45
色鉛筆のためのパレット/副業
海里
自由詩
0
09/3/1 3:17
食
携帯症候群
自由詩
0
09/3/1 1:37
降り来る言葉 XL
木立 悟
自由詩
1
09/3/1 1:32
掌に、影法師
小川 葉
自由詩
4
09/3/1 1:25
『それ』
m_on+
自由詩
0
09/3/1 1:14
想撮空間「見えない誰かへ」
緋月 衣瑠香
携帯写真+...
3*
09/3/1 0:22
ささやかな浦島太郎外伝
北星三天
自由詩
0*
09/2/28 23:35
創書日和【塩】 黒い石
大村 浩一
自由詩
10*
09/2/28 23:14
夢追い人
五十里 久図
自由詩
2
09/2/28 22:55
笑う門には福来たり
BOC
自由詩
1
09/2/28 22:47
太陽からの電話
K.SATO
自由詩
0*
09/2/28 22:47
ぎゃくもどり
湖月
自由詩
1
09/2/28 22:26
孤独
きるきすみー
自由詩
0
09/2/28 21:36
日常
ひじり
自由詩
4
09/2/28 21:14
皮のなかみ
因子
自由詩
4
09/2/28 21:04
「負け犬の遠吠え」ついて
ぎょうてんか...
散文(批評...
0
09/2/28 19:33
★詩人専用出会い系スレ★
過去ログ倉庫
09/2/28 18:46
音
kiriko
自由詩
2
09/2/28 18:34
バミューダ海峡一番乗り
しろいろ
短歌
5
09/2/28 18:26
壺・・・
アハウ
俳句
1
09/2/28 17:28
老婆と桜
じゅらいち
自由詩
0
09/2/28 17:01
コート
プテラノドン
自由詩
1*
09/2/28 16:18
待ってて
風音
携帯写真+...
3
09/2/28 16:17
被告
非在の虹
自由詩
3*
09/2/28 16:16
黒人の殴り合いを巻き込む
K.SATO
自由詩
0*
09/2/28 15:35
my self
流希-Яuk...
自由詩
0
09/2/28 15:30
言いたいことも言えないこんな世のなかじゃ…コンスープ
土田
自由詩
1
09/2/28 15:29
非在のかたち
岡部淳太郎
散文(批評...
4
09/2/28 13:42
さがしもの
はな
自由詩
2
09/2/28 13:35
4568
4569
4570
4571
4572
4573
4574
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4579
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4584
4585
4586
4587
4588
4589
4590
4591
4592
4593
4594
4595
4596
4597
4598
4599
4600
4601
4602
4603
4604
4605
4606
4607
4608
加筆訂正:
偽る人
/
非在の虹
[09/3/1 4:41]
3/1改行修正
5.26sec.