キラキラと雪の結晶が落ちていく

寒いこの季節に僕は人恋しく

あなたに会いたいけど

どうしても届かない位置にいるあなた

僕の心に刻まれた深い深い傷は

今も癒えぬま ...
「もう時は変わっているのよ」

その言葉は自動販売機で手軽に買えた
同じような味が
温かさと名前を変えて
いつも私の方へと急いで駈けてくる

わたしを
わたしのように生かし続けてい ...
私はお洋服屋さん
お洋服をたたんでいるときがいちばんしあわせ

お洋服一枚一枚と
今日のできごとや
ファッションについてのこと
いろんなことを語り合えるから
お洋服をたたんでいるときがい ...
今ここにある危機を
止める術はないのか

久しぶりに仙台の娘の家を
夫婦で尋ねる
美しい顔が教育する母になって
娘の顔は冷たく尖っている

三十年前に
娘が生まれたころ
妻は働いて ...
保守的なフォームで癒し

好奇心と反応探している

銃声が聞こえる

聞こえたら絶命している

はずなのに

悪魔に憑かれた夢

霧のなかで

倒れてるのはだれ

そん ...
比喩よ!ああ比喩よ!
あなたはなんて偉大なのだ!
私のような小さな人間をも大きくしてくれる!
ああ!そしてなんと使いやすいのだ!
あの歌も!この詩も!あの人も!皆があなたの虜!
もし触れるの ...
一見無意味でほんとに無意味。

論理という芯によってとある心臓が貫かれて、
従って心臓が止まっている。(止まった心臓は物として筋肉として美であるそれは余談として)
その細く美しいワイヤーによっ ...
あの山裾の梢をわたる
すきとおった碧い風をおいかけて
どこまでも はしっていきたい

だれが紡いだのか
硝子の鱗片おしのけ膨れあがる
糸屑を どこまでもほぐしていきたい

畏れを知らな ...
白い紙に赤いインクで書く文字の赤いインクの美しさかな まだ桜には早い
三月初めの
とある一室の
窓際のお雛様二人
ガラスの向こうは
初春の霙まじりの雨音を
聞いている
湯の中で
桜漬けの花びらが
ゆったり 咲(ヒラ)いて
ふわりと
...
ぱしゃぱしゃと
雨が降っています

じゃぶじゃぶと
何か洗いましょうか

地球は
自分で自分に沈むことさえ出来る
降るものが詩なら
詩浸しになることさえも

スロウ硝子はまだ届き ...
言葉って何なんだ

僕は此処にいるのに

何にも聴こえないじゃないか。




カイパーベルトの海を越えて




ぱいおにあ10ごうへ


わたしは、うちゅうが ...
にほひ来る 風をしるべに ながむれば

   袖をつらねて あそぶ{ルビ白蓮=はくれん}











木蓮のイラストを描いていたときに思いついた歌です。
木 ...
 
 
 
風に吹かれて揺れるように、
見えない未来を照らす空は、
無責任だから優しくて、
無責任だから憎めない。
だからわたしは、この空を嫌いにはなれない。

終わりを知ってしまう ...
四脚にかたあしさしあげて私書箱
指潰れて蝶番に卵黄滴
車軸の象嵌と棚腸詰の回転驢馬金具
僕は僕は僕は好きになる好きになる

僕は好きになる

明日も僕は自分と好きと言う事の区別がつかない

健忘と自失と怠惰と恋

僕は歳をとっていく

記憶が抜けていく

...
 遠目には黒い紐に見えた。近寄ってみると蛇の子供
だった。体長は二十センチくらい。JR新幹線駅の東
口を出てすぐの、駅前広場のフロアタイルの上に横た
わっている。尻尾の後ろの、コンクリートの ...
一年に一度の晴れ舞台

小道具もちゃんと持った?

髪も整えて

さあ
いくわよ
帰るところがないので
人を殺してきた君と二人で
月のない夜に 逃げた

君の瞳の中を悲しげに
放し飼いにされた電子ペットが歩く
気が狂いそうなほど優しい君が
気が狂いそうなほど哀れに見え ...
愛してるって言葉だけじゃどうにもならない時があるね

抱きしめるだけじゃ伝わらない時があるね

どうしたら分かり合えるのか

それを考える冷静さも

粉々に砕けて見当たらない

...
心の中を見せるのは怖い。自分のすべてを見られるようで
それで皆が離れていくのだろか?

考えるだけでも恐ろしい。
だから、私は笑顔という偽りの服をきて
今日も学校へ行く。
その部屋は森の中にある
白いアルベルベッロを思う
しとやかな蔵

水たまりを避け
ガラスの食堂を潜ってしまえば
水面への口笛を湛えた淵が

鳥が浮かぶ

きっとそのうち
梅雨の濃 ...
逃げる

私は逃げる
腕を振って逃げる
呼吸を荒くして
ゼイゼイと
脚を幾度も踏み出し
バタバタと

チロチロと
草むらには
ウスバカゲロウの鳴き声がする
そばの池にはゲンゴロ ...
 女の髪は城であり
 女の髪に矢を放つと
 失ってしまう

 女の顔は
 ひらがなのように
 澄むとよい

 甘い匂いのする女の家は
 男の頭の中にあり
 甘い ...
出来る事なら画力が欲しかった。

出来る事なら文才が欲しかった。

出来る事なら伝才が欲しかった。

出来る事なら。

出来る事なら、

出来る、事、ナ、r . . .


...
居候のわたしの為に
お母さんが焼くケーキ。

ほんのり甘くて
優しい味がした。

わたしは
このひとから
産まれたんだ。

ありがとう、お母さん。
ひんやりと湿った手すりをしっかりと掴む

そうして私の体温が奪われていく________


違う、そうじゃない

私達は体温をわかちあっている

そうしてあなたの温もりを紡ぐ

...
五体満足

家族は誰一人欠ける事無く

嗚呼、何て仕合わせ。



それなのに何故、笑える顔が見付からない?



私は笑える筈

心の底から笑みを放てる筈



...
考えることない足の裡に
沸き立つ筋肉がある
氾濫の予感に皮膚は青ざめ
狂おしくアキレス腱は悲鳴を上げる
陰画に刻まれた冬のランナーよ
スタートの位置を決めろ
地べたに奇妙に指を突き立て
...
万年筆を握つて、ヴァージニア・ウルフは遺書を書く。
ケータイの自殺掲示板に親指を使つて、“リカ”は「死にたい」と打つ。

「私はこれ以上戦えません」
“私は生きていても意味がありません”

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
吐息は天にのぼるこめ自由詩709/3/3 23:38
賞味期限伏樹自由詩2*09/3/3 23:33
お洋服をたたんでいるとき壺内モモ子自由詩409/3/3 23:32
今ここにある危機殿岡秀秋自由詩309/3/3 23:09
好奇心と反応吉岡ペペロ自由詩209/3/3 22:27
訳者のセンスが無い外来ポエムにどう魅力を見出せばいいのだろう真紅自由詩209/3/3 22:19
ナショナリズムキタノ自由詩109/3/3 21:54
あの山裾のGiton自由詩4*09/3/3 21:12
A-29短歌1*09/3/3 21:11
桜湯フクスケ自由詩009/3/3 20:45
色鉛筆のためのパレット/懐かしい既詩感海里自由詩209/3/3 20:30
カイパーベルトの海を越えてセルフレーム自由詩109/3/3 20:13
白木蓮朱雀短歌0*09/3/3 20:04
無題。hope自由詩309/3/3 19:57
ダリっこふえるわかめ...俳句009/3/3 19:11
僕は僕は僕は好きになる好きになる / ハクイ23satyri自由詩009/3/3 18:59
壮佑自由詩9*09/3/3 18:47
晴れ舞台風音携帯写真+...509/3/3 18:34
月の輪郭自由詩109/3/3 18:10
愛してるにィ自由詩109/3/3 17:51
笑顔の裏とわ自由詩2*09/3/3 17:13
アンナしべ自由詩409/3/3 15:19
逃げるkiriko自由詩009/3/3 15:17
女の髪ヨルノテガム自由詩6*09/3/3 14:57
消えてしまいたいユキムラ自由詩009/3/3 14:45
お母さんのケーキ風音携帯写真+...409/3/3 14:43
ひんやりと湿った手すりを瑠王自由詩2*09/3/3 14:29
何も視えないユキムラ自由詩0*09/3/3 14:28
冬のランナー非在の虹自由詩0*09/3/3 14:25
死の時に前澤 薫自由詩009/3/3 13:38

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