例えば
結わえた髪を解く仕草や
袖口を正す背中
傾いた眼鏡を直す行為を
指差すひとが
いてしまう、から

靴下とプリーツの隙間
誰かの視線が
それを、過ちと厭う度
私は ...
キミに届く少し手前の感じが好きだ。
予感が確信に届く前に一瞬見せるアノ表情が。
特別な秘密なんて必要ない。誰もがやっているように息を止めずに目を閉じるんだ。

懐かしさと夏の日差しは常に同 ...
零れる。
水道管からぽつんと一{ルビ滴=しずく}水滴が落ちる。
零したのは、自分なのか、重力なのか。
些細なことか、事の一大事なのか。
じっと竦む。
死んだ魚の目が滲み、鱗と同化する。
水 ...
イヤホン越しに
鼓膜を叩きつける
メロディーに

いつも
どこかで
渦巻く
この
どろっとした
まっくろい衝動を
代弁してもらうことで
フラストレーションを
発散させている ...
映画「ディファイアンス」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id332706/
迫る決断をするヒーロー像。
虐殺から命を守るの貴さ ...
訳わかんねえ叙事に

必然をあたえて

有り難がっている豚どもに

蹴りでもいれにいくとすっかあ
家事全般
速くなったと
褒められて
少しはあなたに近付けてるかな
{引用=
 どんなことばも拒絶して、きみは一心に運命の壁を叩いている。その運命の意味 をきみは知らない。だが、きみの心は叩くことを命じる。それが、心の意味であるかのように。


 悲劇はいつも ...
 
 
(光が螺旋状にぐるぐると会話する)
 
その隙間を縫う私のみぢかい睫毛から
つまの先まで零れ落ちる
硝子のような、泥のような記憶の断片
押しては浅瀬に引く、気持ちの悪い浮遊間
...
もうとっくにうしなわれた 私の
行間を返してください

目ト目ト、があって
えんどるふぃんがでた 私の
瞬間を返してください

たえることなく ながれてゆく
ながれ、それ自体
私の  ...
 
 
 
片側にばかり
痛みを打ち付けて
逆側はいつも
浮いてしまおうとする
 
結局は
浮ききらずに沈みきらずに
漂ったままで
 
飲み込んだ水は
呆れる程綺麗で
汚れ ...
新しいバイトで小さな宗教団体のチラシを配る(時給900円);;アパートの端の部屋、ドアを叩く、横の窓から食器用洗剤と人影が見えている「すみません、少しお時間よろしいでしょうか」「ごめんなさい、どちらさ ... だいたい まいにち
かしつき かかえて
せんろのわきを かけてくふたり
ふみきり とびこえ
しんごう むしして
パンダのむれを たくみにかわす
きょうはどこまで いけるだろうか
ゆうひだ ...
僕が生まれた小さな町では
毎日が大停電の夜だった

プロレス中継がツーカウントで
中断してしまうことは
日常茶飯事だったし
髪が乾かぬうちに
ドライヤーの熱風が
消沈してしまうのを理由 ...
 
先生おトイレにいってきます
そう言って
だれもいない廊下を歩いていた

ある教室の前で
あれは冬だったのか
夏だったのか
さだかではないけれども
とにかく寒く
暑かったかもしれ ...
フォーカスが甘くて
魚の顎にピントが合った。

フォーカスを合わせようと
距離をはかり、あの劇的なピントのoffとon。
霧深い惑星から霧が一度に消えたよに。

物語のはじまり。 ...
思えば


それは


水面に映る月のように


おぼろげに綺麗で


悲しい夢






何だかわからないよ











...
命をわけたシャボンが
あまねく広がる田の空を
おもむろに這いのぼる

シャボン、シャボン
あなたを見上げて
遠く咆哮を響かせます
置いていくなと、低く
低く唸るのです

大地を ...
どんなかけらもここには残らない、あなたの涙が乾いた地面にさらさらと染み込んでも
誰が気にとめる間も無く風に踊り始めてしまう

あなたは自分が無力だと知る、思惑など所詮は身 ...
ねぇ、かあさん。わたしの初めての言葉って何?

「赤ちゃんのときの?
ぎゅって握った手を差し出して『うまー』って言ってにこにこって
笑うから、母さん、本当にうれしかった。」

うま?な ...
俺一人なら
太陽を
片手で隠すことができる
誰の眼も
塞がずにだ

暗くしてよ
あんたに
この入れ墨を読まれたくない
値打ちのねえ
光が
一字一句を書き移す
そのたび死にたくな ...
うたい間は消える境にきえようか 切れぬ日に切れぬ地地に切れぬいに
切れぬ日に切れぬひじょうに見れぬ日に
くらくて せまい 箱の中です

(遠くで雨がさめざめと泣いている近くで雷が


わたしは閉ざされた内側しかしらないから
それは怖いものとも思わなかったけれど

日がな一日膨らませた ...
トレイのなかは狭いその前にくさいそれがそらの感想 よいこともわるいこともあるけれど

よいことを見ていきたい

よいことをひとつでも多くしたい

できることはやりたい

もっとよろこびを もっとたのしみを もっとやすらぎを
...
 空洞がいくつあるのかを
  意思の伴わない巻貝の
あなたは数えていた
     色をした草原
    違う時に水分がその
 組み直された
 量を変化させる
           徘徊
...
塩コショウは悪魔で少々です
天使がクシャミをしない程度です
最後に小さじ一杯のレモン汁を加えて下さい
残りのレモンはシャウトしましょう

この書簡は開封された十五秒後に焼失します
しかるに ...
遠くの光は冷たい

近くの光は熱い

欲しいんだ

わたしを照らしてくれる光

わたしの手は夜の闇に融けて

わたしの手は光のシルエットに砕けて

あの向こう側に逢いに行きたい

照らしてくれる

わ ...
乳白色の爪が引っ掻く
さきであずきがぱらぱらこぼれて
湿気た空気に波紋をなげかけ
私の鼓膜をふるわせました


窓の外では不安げな空が
徐々に緊張を解いてはいても
枝々の先は芯が堅くて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
少女について山中 烏流自由詩3*09/2/19 13:57
Treat ThursdayBOOKEN...自由詩4*09/2/19 13:10
諦め前澤 薫自由詩209/2/19 12:40
秩序(悪)自由詩209/2/19 11:55
映画「ディファイアンス」里欣散文(批評...009/2/19 10:24
世直しの唄吉岡ペペロ自由詩409/2/19 10:03
こするつゆ短歌1*09/2/19 10:01
意味についての断章 るか自由詩7*09/2/19 9:44
記憶ゆるこ自由詩509/2/19 7:54
記憶とエンドルフィンカナシミルク自由詩0*09/2/19 5:53
溶媒(水)蟹太郎自由詩209/2/19 4:00
空のはなしこの子自由詩5*09/2/19 3:36
加湿器サトタロ自由詩4*09/2/19 3:08
大停電の夜にかいぶつ自由詩6+09/2/19 2:35
おといれ小川 葉自由詩709/2/19 2:04
魚の顎、フォーカスと熱量。Anonym...自由詩209/2/19 1:21
_自由詩4*09/2/19 1:08
シャボン玉ほしのみくず自由詩5*09/2/19 1:00
フェアウェルホロウ・シカ...自由詩3*09/2/19 0:54
うま夏嶋 真子携帯写真+...15*09/2/19 0:20
モニタリング若原光彦自由詩1*09/2/19 0:14
とくろ十二支蝶俳句009/2/18 23:57
_自由詩009/2/18 23:54
初潮こだま千鳥自由詩509/2/18 23:50
ベィルク十二支蝶自由詩009/2/18 23:48
ある日の決意小野カオル自由詩3*09/2/18 23:27
あらゆる氷が簡素になった部屋の中で井岡護自由詩0*09/2/18 23:01
れしぴしろう自由詩3*09/2/18 22:59
手を伸ばした愛心携帯写真+...13*09/2/18 22:54
体育座りで春を待つことこ自由詩5*09/2/18 21:08

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