あなたが私のことを子供みたいだといふものだから、私は内心腹が立つた。
だが、少し経つと、成る程いい当てている処もあると感じた。
子供。
私は感情が細密な管を通して、妄りにだだ漏れしてしまうことが ...
漁色に耽った
日々に
思いを致し、
日は暮れてゆく。



俺が
舌の先で
乳首の先端を
舐めれば、
お前は
声を漏らす。
胸を震わす。
目を潤ます。
そう、
すべては ...
机の上で
ふとこくり。

一瞬が十秒になり
十秒が一分になり。

かすれていたイマージュが
少しずつ
はっきり現れてくる。

あなたの全裸が
球体の曲面に
映しとられる。

...
弥生より手前のPM3:00
窓の向こうから
くちぶえが

まだ、おぼえたての、うた
ぴゅ、ぴぴ、っぴゅ、ぴ

窓をとっさに開けていた
春の音色にひきつけられて
ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、、ぴ
...
  片すみで祷るのをやめて。



  居ることに嘘をつかないで。



  愛することに向き合うために、
  愛するひとに背を向ける。



  ひなたでまざりあう ...
その眠気で東京へ向かう事になる

絨毯の水郷
利根の先は銚子の方まで消えていて
墨の筆でゆらゆらと戯れる
幾重もの電線は
枯れた田に馴染まない小狡い美しさ
鉄道橋が格子の両腕目一杯に浮か ...
空が好き。

何も隠さずに自分を見せてる青空が。

自分も空みたいに大きな人間になって、
自由に鳥たちを飛ばしたい

雨雲も好きになろう

雨が降ったあとにキラキラ輝く街がみれる ...
   みぞれが止んで 宵の冷気は重くなった
      北風は示威をやめて 死に絶えた
  庭木も庭木で 昼間のかげをたたみこんだ

   どんな静寂の気高さが 月には秘められ
     ど ...
御機嫌いかが、と
埃っぽい風が吹く
どの窓にも猫が一匹いて
ぐりぐりした目玉でこちらを見ている


しっぽをくゆらすもの
ひげをぴんと張ったもの
前足を行儀よく並べて
あるいはつま先 ...
狭くても
遠くでも
学生の賑やかが同じ

産み出そうとしたひとに
海がそうっと手助けをするから
不断の惰性が同じ

回転し続ける
日の出、日の入、コンビナート、
資源が好きなきみの ...
俺は君とSEXするとき
毎回やり方を変えてる
同じように思えても
毎回微妙に違うんだよ
たとえば舌の絡め方とか
乳首への愛撫の具合なんかが違う

毎度おんなじやり方じゃあ
実力のないボ ...
なんでもはなせるといいながら
なんにもはなせていなかった

ふたりは

おたがいはなすことなく
おたがいはなしてしまった

それだけの

はなし
忘却の波が渦巻いて


私はやるべきことをやらず
ただいたずらに先延ばしをし
己の責任から逃げるように
布団の上で眠っていた…。

そのときは、思考を整理することで
忘却の波から ...
女の子が来る!女の子がやって来る!
しかし何もやらずにやってきたそれより政治家を思う
遊ぶ貧乏人の公園以外に僕の
中は金持ちでは全くないと

姉のファミコンによってやり続けられる 本だった  ...
白いのかもしれない全部






ざらざらしている、
ソプラノ歌手の不安だ、工場の煙突から湧き出る、
砂を噛んだ黄色い音が、中空で消滅していく、
私の陰は深緑、ウ ...
昨日の雨は上がって
今日はよく晴れた日だ


大きな音楽をかけて通り過ぎるのは
灯油屋のトラック
たくさんの鳩が止まった電線は
重たげに弓形を描く


当たり前の朝だ


...
好きな人が好きで
好きな人が居るの
好きな人なんて居ないよ
好きな人に抱きしめてもらいたいけど
好きな人は抱きしめてくれないから
好きな人なんて居ないもん
好きな人が他の子を抱 ...
有線でイマジン聞くは春日なり


老松に話しかけるは夕日暮


ほころんで梅の香微笑はにかんで
両腕にカタパルト独り占め
弾丸は稲妻か?素早くて
つくづく色気づく二の腕に
絹の折り鶴置いて息吐こう

地平線に届くような
声、高らかに、拡声器無し

イコール・ム・リコールのスタンス ...
何年前だっただろう
車の運転が出来た頃だった。
精神病院に隔週通院していた。
八月だったかも知れない
光と暑さに爛れていた。

五階建ての
茶色の北病棟から
灰色のの廊下があり
その ...
詩は直線
半透明の窓をつらぬいて
雲の向こう側へと延びている
どこまでつづいているのかは誰もしらない

論攷は線分
ナイフで頭と尻尾を切り落とす
君はお茶をのんであくびする
ようかんの ...
舞い落ちる白い雪を
情緒の思案も関係なしに

ゆらゆら、と
ばたばた、で
必死に避けようとしている

あいつはバカだ
観ているだけで恥ずかしい

大人と子供の境界線
腕を広げて踊 ...
 
兄さんが帰ってきた

兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声は
あの頃と変わらない
兄さんのままで
兄さんがいないあいだ
僕がどれだけ不良になって
自 ...
右斜め、肩の上にはいつも
くだけた表情の君が当たり前のようにいて
「ずっと傍にいる」とささやく、涼しい風が
耳元に吹いてきた、冬が始まる予感を読んだのでした

目を閉じれば風向きが変わったこ ...
単位なんか気にしないで
酒と煙草に溺れていたい
就活なんてしないで
先の見えないギャンブルがしたい

期限が迫る脅迫状
「履歴書はいついつまでに郵送してください。」

酒も煙草も苦い
...
背景の石塀はそれと見紛うやうな模様と色彩に
変質しいづれ去らねばならぬ愁い
にたちどころにやりこめられまいとし
躍起だつ、わたしたちを凝視する多くの内官を
隙間なく継起する場合でさへそれと
...
赤血球とか、白血球とか。深夜に光るのはそれだけで、あとはずっとだんまりを決め込んでいる。寒い、と震えるのはあなたの亀頭。許せない、とつぶやくとそれはぱち、と音を立てて消えた。帰ります。ぱち、ぱち、ぱち ... 海の中を泳いでいくと
別に何があるというわけでもなく
乗り物の魚を空に見たりして集まられてきた
じろじろとしたものを細かく魚へ観察させられたりしていたー

タコのタコであるということもなく
...
電車の窓に映る姿
流れる瞳や鼻に心の形を委ねていた
地下鉄は暗いので
ガラスに特によく見て取れる

プシュっと、
扉が開く度に
人が出ていくヘッドフォン

つり革につかまる自分の前の ...
男は声をはりあげる

もう何も言わせないようにと


しかし女は声を潜める


男に聴きとってもらえるようにと


ささやかな願いをこめて
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
私が子供だと前澤 薫自由詩109/3/4 17:50
漁色の日々に自由詩109/3/4 17:27
夢のイマージュ自由詩109/3/4 17:26
春の笛唐草フウ自由詩2*09/3/4 16:36
おまもり草野春心自由詩109/3/4 16:22
高速道路しべ自由詩209/3/4 15:03
skyとわ自由詩209/3/4 14:22
冬の鏡(三)信天翁自由詩109/3/4 13:58
猫の町石瀬琳々自由詩8*09/3/4 13:43
回帰伊月りさ自由詩4*09/3/4 13:42
ワナビーudegeu...自由詩109/3/4 13:36
はなしm_on+自由詩4*09/3/4 13:30
忘却の波結城 森士自由詩109/3/4 13:09
恐怖K.SATO自由詩0*09/3/4 12:51
赤い砂漠手乗川文鳥自由詩6*09/3/4 12:32
とおい水あ。自由詩5*09/3/4 11:51
好きな人グレコ自由詩209/3/4 11:31
小田原にてアハウ俳句109/3/4 9:53
テーク・デ・イク邦秋自由詩209/3/4 7:44
真夏の死じゅらいち自由詩009/3/4 5:09
詩は直線Giton自由詩3*09/3/4 4:08
ほら、よけられる!」夜恋自由詩109/3/4 3:53
兄からの手紙小川 葉自由詩409/3/4 3:06
交差点の真ん中でかのこ自由詩309/3/4 2:48
退廃的に生きてみたい相羽 柚希自由詩1*09/3/4 2:22
螺旋アングラ少女自由詩009/3/4 2:14
星どもが産まれたらピッピ自由詩509/3/4 0:34
ヤドカリンK.SATO自由詩009/3/4 0:33
プシュっと自由詩409/3/4 0:31
囁く瑠王自由詩3*09/3/4 0:05

Home 戻る 最新へ 次へ
4561 4562 4563 4564 4565 4566 4567 4568 4569 4570 4571 4572 4573 4574 4575 4576 4577 4578 4579 4580 4581 4582 4583 4584 4585 4586 4587 4588 4589 4590 4591 4592 4593 4594 4595 4596 4597 4598 4599 4600 4601 
加筆訂正:
偽る人/非在の虹[09/3/4 10:22]
3/1縦書き修正
5.17sec.