電波時計のみっつの針が
ぐるぐるっと回り始めて
また今日が初期化されたね
いずれ始まる秒読みのために
まぶたのような夜を閉じるさ
(じゅう、きゅう、はち)
朝のように目覚めれば ...
森が、けむりのような通り雨を浴びて、
身体のすみずみを洗い流すとき、
木々のたてる笑い声が聞こえるかい?
人影絶えた繁みの奥に、
若葉たちの、ひそやかな含み笑いが?
月は
見えない音をたて
真昼の闇の滝を滑り堕ちていく
否
堕ちるのではない
昇るのだ
わたしを介してあなたへと
絶望に煌きながら
地の底の淵で
やがて幾人もの人間 ...
{引用=『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』}
そうして流れ 流れてゆくのは
溢れて燻ぶる確かな存在
それをマボロシと戒めても
別に世界は変わりないというの ...
はるばる仙台から
鈍行列車で
故郷の{ルビ湖=うみ}に帰ってくるのだと
彼は言った
熱弁をふるう彼の
口から
指先から
瞳から
いまにも鳥が飛び立ちそうで
私の脳裏にはもう
...
牧場風(まきばかぜ) 牛の声にて 目覚めけり
岩手山 ずしりと暗く 天に立つ
岩手山 緑のまきば 羽織りけり
岩手山 緑なだらか 綾の肩
マルメロや 実りを終えて ひと心地
春一番が吹きました
木枯らしは
みんなの中に
愛を置いていきます
自分が寒いから
春一番が吹きました
春一番は
僕から愛を奪います
...
月曜日が休日だと、る23歳の女の子がうちに来る。
ベージュのカーテンに包まって
こらす声でオナニーしつづける
僕はキーボードにコーヒーをこぼして途方にくれる
ぶんかいしてあらう ...
「あなた、今年のバレンタインはどうするの?」
母にそう聞かれました。
あの人にあげるつもりでしたが、あの人の存在すら母に話していません。
「あげる人なんていないよ。」
ぶっきらぼうにそ ...
まなざしが有って在るなり あの事物
作句する心の様を引き締めよ
{ルビ汝=な}が触るる蕾はかたく閉ざされて {引用=ゲーテ風}
道の途中うずくまってたんだ
横を通り過ぎる雑踏
遠くなる意識のなか助けを求めてたんだ
胸に渦を巻く葛藤
力無く手をのばして…
独り
戦う
怖くて
不安で
手をとって…
アスファ ...
ポケットに
生温い世の中
ねじ込んで
瞳だけ
ナイフのように
鋭く輝かせ
アスファルト
蹴り上げて
人波に犯されて
心が塗り潰される
どれだけ諦めれば
欲 ...
しずかな雪のあいだから
わずかに土が
見えるとき
わたしは灰の
そらを見あげる
まだそこに
凍えるものはありますか、
小さな呼吸は
ぽつり、と白く
あ ...
迫力のある音がして
夢が広がる
斑鳩の飛ばぬ夕べがあり
甍の高いこの寺は崩れる
僧どもは眼病に侵され
いまだ訪れぬ仏達を信じ得ぬ
在り得ぬ時代の熱い聖地で
禁断は男や女の喜ぶ寝床
夜は過去の阿闍梨を招くのだ
彼の行 ...
集まってんのが世の中なんですよ
アンタは一体何者なんでしょうかねえ
はいすいませえん
研究「緑川びの」(1)
緑川びのを取り上げてみたくなった。詩人だと思うからだ。よくは知らないが私なんかとは、違って詩しか書かないほうなのではないか。現代詩フォーラムでは一番良く読んだ詩なので ...
仕方ないの
合わない靴でも
こういう時代だから
かかとの尖った気持ち
ほんとうは憧れてたけど
大人になって、女の子になって
ヒールを履くようになるなんて
思ってもみなかった
こ ...
ひとつ、ふたつ、と、あなたは
錠剤の粒を数える
明日を待てずに、夜を待てずに
ひとつ、ふたつ、と、あなたは
舞いおちる煙草の灰を数える
線香の如く滅び落ちていく愛を
指先で留 ...
こどものころ
公園は島だった
オレにとって
公園は島そのものだった
いくつもの島を
オレは巡るのだった
そのなかでも
雨の無人島がいちばん好きだった
遊 ...
カッ、カッ、カッ、カッ
無心に響く物書きの音
カッ、カッ、カッ、パラッ
あっ、もう誰かが裏をめくった
カッ、カッ、カッ、カッ
――――ハクション!
一斉に持 ...
死に場所はあの頂きか冬の蝶
石女の指のしなりや雪女郎
雪しまく有刺鉄線さえ見えず
どうしてもダイヤモンドを買えと言うから、
女って、そういうもんなのか、
しぶしぶディスカウントショップに付いて行って、
俺たちには分不相応なんだよ、そんなものは、
きみが選んだのは、光らないダ ...
以下は、唄子「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」に触発されたものである。多少批判めいたものになるかもしれない。
とはいっても、じつは私も楽しく読んだ一人であって、これはひとえに唄子さんの ...
あーーーーーーいたい・・・の?
だって無理なのに
あっちには付き合ってる人も
いるんだから
それなのに、あーーーあいたい
あっちゃ、だめなのに
あいたくてしかたがない
人の好奇心に私 ...
冬風浴びて、錆付いた公園のすべりだい
てっぺん見上げたら
薄っぺらい陽の光がやさしくて
その冷たさは一体何度だっただろう
思い出そうとしている
ブランコの軋むリズム
思い出 ...
助手の綾瀬クンの横を通り過ぎると
イチゴの匂いがする、するよ と言ってやると
今朝沢山食べてきましたからと素気なく答える
へえと言う間に うっ嘘ですよ―っと元気に
イチ ...
言葉を知りたければ本を読めといわれた
だからマンガを読んだ
べつにどこぞの偉い人の話ではない
寸分たがわず私の話だ
Toeicで海外出張にいけるくらいのスコアをとった
わ ...
「手紙」
見渡す限りの誰もがのどが渇いていて
水!水!と叫びながら歩いているのに
誰にも耳が付いていないので
互いにそれに気づいていない
伝わることの無い声は
束になって風を起こし ...
郊外の市の人だかり
色めく羽根飾りの裳をひるがえし
震揺する血液の鮮やかに青い光のなかで
賑う民族舞踊の列
褐色にかすむ歳月の画像などあろうか
薫る羽毛を掬う水脈に追われて
朝陽をあびるは ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かうんとだうん
たりぽん(大...
自由詩
4
09/2/13 19:58
森、笑う(A)
Giton
自由詩
1*
09/2/13 19:55
『真昼の月』
あおい満月
自由詩
4*
09/2/13 19:33
クラムボン
笹子ゆら
自由詩
1*
09/2/13 19:19
鳥人間
ことこ
自由詩
1*
09/2/13 19:01
岩手・小岩井農場に行って (2003.10)
guchi_...
俳句
1
09/2/13 18:40
春一番が吹きました
うみとゆう
自由詩
1*
09/2/13 18:38
サイノメ / Norwegian baseball Cat ...
satyri
自由詩
1
09/2/13 17:12
どうしたもんか
つゆ
自由詩
2*
09/2/13 17:02
まなざし
アハウ
俳句
1
09/2/13 16:40
迷ったとき
相羽 柚希
自由詩
3*
09/2/13 16:32
疼く、
(悪)
自由詩
1
09/2/13 15:00
二月列車
千波 一也
自由詩
7*
09/2/13 13:28
ピアス
つゆ
俳句
0*
09/2/13 12:46
斑鳩
音阿弥花三郎
自由詩
2*
09/2/13 11:06
欠けた人間が
BOOKEN...
自由詩
2*
09/2/13 10:48
研究「緑川びの」
生田 稔
散文(批評...
2+
09/2/13 10:31
2.14 sat
かのこ
自由詩
1
09/2/13 10:31
『白夜』
あおい満月
自由詩
2*
09/2/13 10:14
雨の島
吉岡ペペロ
自由詩
4
09/2/13 10:07
テスト
きりはらいを...
自由詩
3
09/2/13 9:09
冬の蝶
榛原花那
俳句
0*
09/2/13 6:36
とおりがかりのフーガ
Giton
自由詩
2*
09/2/13 5:39
フラグについての考察の考察 —鑑賞について
パンの愛人
散文(批評...
1
09/2/13 4:11
あいたい
夜恋
自由詩
0
09/2/13 3:46
タイトル
かのこ
自由詩
1
09/2/13 2:57
呆日
ヨルノテガム
自由詩
5*
09/2/13 1:23
心が向き合って
短角牛
自由詩
0
09/2/13 0:39
思いについての断片
健
自由詩
3*
09/2/13 0:17
朝の壺
アングラ少女
自由詩
2
09/2/12 23:42
4593
4594
4595
4596
4597
4598
4599
4600
4601
4602
4603
4604
4605
4606
4607
4608
4609
4610
4611
4612
4613
4614
4615
4616
4617
4618
4619
4620
4621
4622
4623
4624
4625
4626
4627
4628
4629
4630
4631
4632
4633
加筆訂正:
雪ならいい
/
れつら
[09/2/13 3:52]
色々修正
6.45sec.