「あ、」
読み掛けの本が閉じたことすら
気にも留めずにに下を見た
床に落ちたのは灰皿と灰
ひじにあたって落としてしまった
「今日は良い事がないな…」
目を閉じ、深くうなだれた
...
あなたはセーラー服であらわれた
わたしも学生服であらわれた
もう高校生ではなかったけれど
二人は約束の場所にいた
店にいた高校生が
みるみる生まれたばかりの子供になって
お父さん ...
コンテナハウスすき間から吹き込んで来る砂防ぐガムテーム欲しい
焼けるみたいな喉の痛さに慣れてきて眠れるようになった嬉しい
山が見える雪山が見えるほら陰になったところに父がいる
...
人間の骨と魚の骨
灰にして混ぜ合わせれば
人魚の遺灰
海に{ルビ孵=かえ}そう
水面の粒子が
人魚を産むよ
歪んだ愛情
バクテリアが分解してく
中で、
幾日分もの雨や風に晒されて ...
始めに朝があった
僕たちは扉を開けて
靴音鳴らして別れてった
「自分に自信がある男程SEXが下手なんだよね、何故か分かる?努力しなくても良いから。自分に卑屈な男の子の方が自分に ...
東京タワーに陽が刺さる時分に煌々と輝く
窓から漏れる明かり 色とりどりの街灯 魅惑のネオン
徹底的に破壊的に光の砲撃は闇に報復する
茜色の夕雲はつかの間の闇の扉であった
それは遠い遠い昔話
...
挑むなら。
どこまでだろう。
見えるものは見てるから。
見えないものは感じてるから。
まだ受けとめるから。
挑むなら、
あと少しだけ。
お別れを告げられる ...
勉強は、木版画に似ていないだろうか。
学習する内容。教育委員会が決めた内容。これが板。
自分の努力。自分が勉強した努力。時間。これがインク。
当然ながら、自分の脳みそ。これが紙。 ...
石をみている
石の奥に映る光をみている
石の奥に映るわたしをみている
石の奥に映るわたしの瞳をみている
石の奥に映るわたしの瞳に映る光をみている
石とわたしのあいだには
...
ながれていく
(しずかに)
その潜行する鼓動を
ききわけて
よりわけて
乾く冬のために
水を落とすものとなる
寒い病のために
感情を輸血し
あるいはこのこころの
ものがたりを出 ...
自由の翼が手に
入ったとしても
額縁の絵の中を
飛ぶことぐらい
しかできないし
お洒落な足かせ
をガチャガチャ
いわせながら記
号でお喋りして
いたほうが楽し
いかもしれな ...
帰って来なければいいのに!
死んでくるといい!
ああ、なんと華やかな餞{ルビ=はなむけ}のことば
なんと充実した旅立ちだろう
ぼくの胸は、一点の隙もなくみたされている
午前4時45分の昧爽
...
例えば
柵があるとして
気軽に助走をつけて
ひらり、と跳ぶひともいると思うんだ
でもボクは
柵の前で
怯え躊躇して
うずくまってしまう
そして
耳を澄まして
遠く遠くの ...
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「火の森というものがある」と父が教えてくれた。私が火山の調査のためヘ ...
血のかよう夕焼けを深海魚がよこぎる
ひたり
ひたり
と
胸びれを動かすたびに
その下で影踏み鬼をしている子ども達も
走り回ったり
息を休めたりする
ブラインドの隙間をかい ...
石けんの香り
ゆらいで
沐浴
朔日、
娘が生まれました。
張りつめる乳房の
端から
わたしの血液を
ふくませ、
ふくませ、
新月のひかりで
臍の緒を断ち切ります。
...
眠り続けるあなたは、齢をとらない。
あなたは、いつまでも少女のまま。
ときどき、ほんの片時目覚めては、
少女のあなたは、いつも今を生きる。
眠り続けるあなたは、学生のまま?
あなたは首を振る ...
ひとりにしてください
綺麗にカーテンを閉めた
皺ひとつ残さず閉じこもった途端
カンバスに降り注いでくる
ハッキリした
蛍光色の
わたし
なんて伝えやすい
ルビの振られた感情でし ...
霜降りて 虫の音消ゆる 冬野原
虫の音に 笛の音乗りて 吹き渡る
虫の音に 包まれ見上ぐ 満ち月よ
川の音 汗の体に 涼しけり
川の音 夢にいざなう 船頭よ たゆたゆと揺れ 川面を渡る
...
この手がなくても、この耳が聞こえなくても、この目が見えなくても
この足がなくとも この唇がなくとも 性器がなくても 僕の心がなくても
僕が存在しなくても、君が好きです。
end
舟、
から落ちた
青年の眼は
右往左往し
私に助けを求めた
私は
まるで彼だった私を探し
見つける
見つけたのだが
すでに、息をしていなかった
死んでいたのだ
死んだ体で ...
車道を行く
ひたすら行く
迎えは居ないが
歩く、ただただ道程をたどって
後頭部からカット・インしてくる
車両の音
踏み切りのベル
仕事帰りの会社員の独り言
二階から自販機に家族 ...
{引用=彷徨うお前のたましいからもしも右手が差し出されるのならば、}
泣いたり笑ったり
他愛無い言葉を交わしたり
時に交わってみたり
逆立ちしてみたり
泣いたり
笑った(ふり)を
し ...
冷たくなってく星の輝き
流れる命を忘れないで
今は見えないミルキー・ウェイ
結ばれる二人を待っている
熱い渦巻き 誕生の時
始まりは突然に
産声は音もなくこだまして
ぼくの胸は震 ...
マンションの影に蔓草枯れて垂る
蔓草の枯れ頼りたるフェンス錆び
崖 背にしモズ鳴きわたるマンションの階
靄に晴れ間に
溶けだしたのは
枯れた山
梅の僅かな温かみ
鼻を刺す北風が
少しおいしい
浮かび上がる傘の影に
葦より細い電信柱
ぽっとほころび
緩やか細道
宵になれ ...
空は
広いから
協力して
いっしょに
塗ろう
白く
青く
もっと
広く
...
あなたとはもう何回も
っていう気がするから
しない
例えば三年前
あなた会社の後輩だったわ
あんまり可愛かったからつい
五年前のときは
友達の結婚式の二次会で
あなた新郎の友達だったで ...
見とれてみたり
奪われてみたり
抱きしめてみたり
キズ付けてみたり
そうやってボクは人生をサボっている
つぶやいてみたり
吐き捨ててみたり
なぐさめてみたり
ないがしろにしなが ...
ぼくはもう駄目だからあとは頼んだ。このゲームがいつまで続くのかはわからないけど、行けるとこまで行ってくれ、投げたくなったら投げればいい。一度降りたら戻れないのは分かってるし、それなのに君に任せるってい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
転 -ten-
邦秋
自由詩
1
09/2/16 23:19
〔草稿〕人形の季節
小川 葉
自由詩
3*
09/2/16 23:10
冬
くぼた
短歌
1
09/2/16 22:56
骨/ボーンズ・リターン
百瀬朝子
自由詩
1*
09/2/16 22:49
革命前夜
手乗川文鳥
自由詩
16*
09/2/16 21:36
light the light
紫音
自由詩
5*
09/2/16 21:27
宿命の部屋にて
まきちぇり
自由詩
0
09/2/16 21:13
懐かしの木版画
エルメス
散文(批評...
1*
09/2/16 20:42
『石の鼓動』
あおい満月
自由詩
7*
09/2/16 20:27
冬の静脈
岡部淳太郎
自由詩
8
09/2/16 20:18
枠枠
nonya
自由詩
11*
09/2/16 20:16
旅立ち
Giton
自由詩
0*
09/2/16 20:07
あの柵(跳べ)
風音
自由詩
4
09/2/16 19:41
火の森
音阿弥花三郎
自由詩
2
09/2/16 19:30
夕焼け
ことこ
自由詩
2*
09/2/16 19:20
葉女
〃
自由詩
4*
09/2/16 19:17
時を翔ける少女
Giton
自由詩
2*
09/2/16 19:06
つよがり
氷魚
自由詩
3*
09/2/16 18:58
音 (2003.11)
guchi_...
俳句
1
09/2/16 18:58
divedeeply48『終わり』
satyri
自由詩
0
09/2/16 18:13
無力化
高橋魚
自由詩
2*
09/2/16 18:02
ハイウェイを走る
aidani...
自由詩
6*
09/2/16 17:48
sonorité
〃
自由詩
7
09/2/16 17:25
『ハリーのしっぽ』
東雲 李葉
自由詩
2*
09/2/16 17:05
マンション近景
アハウ
俳句
1
09/2/16 16:45
千鳥の影
しべ
自由詩
0
09/2/16 16:38
空
つばさ
自由詩
1*
09/2/16 16:28
あなたとはもう何回も
チアーヌ
自由詩
6
09/2/16 16:27
ゼリークラシック
BOOKEN...
自由詩
5*
09/2/16 15:47
リリーフ
れつら
自由詩
4
09/2/16 15:25
4588
4589
4590
4591
4592
4593
4594
4595
4596
4597
4598
4599
4600
4601
4602
4603
4604
4605
4606
4607
4608
4609
4610
4611
4612
4613
4614
4615
4616
4617
4618
4619
4620
4621
4622
4623
4624
4625
4626
4627
4628
7.03sec.