先生おトイレにいってきます
そう言って
だれもいない廊下を歩いていた
ある教室の前で
あれは冬だったのか
夏だったのか
さだかではないけれども
とにかく寒く
暑かったかもしれ ...
フォーカスが甘くて
魚の顎にピントが合った。
フォーカスを合わせようと
距離をはかり、あの劇的なピントのoffとon。
霧深い惑星から霧が一度に消えたよに。
物語のはじまり。 ...
思えば
それは
水面に映る月のように
おぼろげに綺麗で
悲しい夢
何だかわからないよ
...
命をわけたシャボンが
あまねく広がる田の空を
おもむろに這いのぼる
シャボン、シャボン
あなたを見上げて
遠く咆哮を響かせます
置いていくなと、低く
低く唸るのです
大地を ...
どんなかけらもここには残らない、あなたの涙が乾いた地面にさらさらと染み込んでも
誰が気にとめる間も無く風に踊り始めてしまう
あなたは自分が無力だと知る、思惑など所詮は身 ...
ねぇ、かあさん。わたしの初めての言葉って何?
「赤ちゃんのときの?
ぎゅって握った手を差し出して『うまー』って言ってにこにこって
笑うから、母さん、本当にうれしかった。」
うま?な ...
俺一人なら
太陽を
片手で隠すことができる
誰の眼も
塞がずにだ
暗くしてよ
あんたに
この入れ墨を読まれたくない
値打ちのねえ
光が
一字一句を書き移す
そのたび死にたくな ...
うたい間は消える境にきえようか
切れぬ日に切れぬ地地に切れぬいに
切れぬ日に切れぬひじょうに見れぬ日に
くらくて せまい 箱の中です
(遠くで雨がさめざめと泣いている近くで雷が
わたしは閉ざされた内側しかしらないから
それは怖いものとも思わなかったけれど
日がな一日膨らませた ...
トレイのなかは狭いその前にくさいそれがそらの感想
よいこともわるいこともあるけれど
よいことを見ていきたい
よいことをひとつでも多くしたい
できることはやりたい
もっとよろこびを もっとたのしみを もっとやすらぎを
...
空洞がいくつあるのかを
意思の伴わない巻貝の
あなたは数えていた
色をした草原
違う時に水分がその
組み直された
量を変化させる
徘徊
...
塩コショウは悪魔で少々です
天使がクシャミをしない程度です
最後に小さじ一杯のレモン汁を加えて下さい
残りのレモンはシャウトしましょう
この書簡は開封された十五秒後に焼失します
しかるに ...
遠くの光は冷たい
近くの光は熱い
欲しいんだ
わたしを照らしてくれる光
わたしの手は夜の闇に融けて
わたしの手は光のシルエットに砕けて
あの向こう側に逢いに行きたい
照らしてくれる
わ ...
乳白色の爪が引っ掻く
さきであずきがぱらぱらこぼれて
湿気た空気に波紋をなげかけ
私の鼓膜をふるわせました
窓の外では不安げな空が
徐々に緊張を解いてはいても
枝々の先は芯が堅くて ...
まったくおまえは屈託ない奴だ
食べたと思ったらもう笑っている
もう少し味わえばいいのに
笑い声、雲に吸い込まれ
雨が降ってきた
銀色の滴
みみずくの神様のお出ました
厳かに神 ...
三日月のポーズで夜を待つ
指先から足先まで
血のめぐる音が聞こえる
無音の闇に呑み込まれぬよう
しなやかに たおやかに
三日月のポーズで夜を集める
U字磁石みたいに
N極とS極が ...
白、白、白
白い雨に縫われ
この女の、この
表面が微かに夢見るぬるい穢れへの夢は
さらさら、さらさら
消毒されてゆきます
あ、
あの夜、あの、
うっ ...
ひき肉を買った
何だか退屈な日常を少し変えたくて
冬のわりには暖かく
スーパーは少し込んでいる時間帯で
特売ってわけでもなかったけれど
料理レシピのサイトでふいに思い立ち
ひき肉
...
000126
チャシャーキャット
教えておくれ
緑の子猫は
どこにいる
あの油絵の向こう側に
君の描いたクロッキーが
歩いているだろう
あの ...
少年と手をつなぎながら
寒いねと言い合っていた
もうすぐ陽が落ちる帰り道
ふと手がほどかれる
目をやると
さっきまでつないでいた手に
綿毛になったたんぽぽ
この季節には珍しい
...
淡い硝子の底の
蒼い水溜まりへ
注がれゆくわたし
なにかをすべてやりつくし
かたちだけが残った
透明な輪がいくつも
浮かぶ水面
もしもそこに
一輪の花が咲 ...
キリキリ
「止まった音しか見えないね」
呟く俺の声に再びの詩
心の底で見つめる目に嘘は言えずに
少しだけ触れて水を注ごう
此処は忘れてしまったのか
不味い光は塗りつぶす場所
...
<付喪神 (つくもがみ) 三体>
どこか
ここではないどこかへ
自分探しの旅に出た君が
改札口をすり抜ける頃には
自分は自宅で留守番している
ここではないどこかで
...
<♪
タンタタン タタンタタン。
にゅうどうぐも にゅうどうぐも
たそがれ たそがれ
しんこきゅうするシンコキュウ
あのれいんぼう
せぶん/すぱいらる/れ ...
マフラーを 失い寒き 心かな
マフラーで 心のぬくみ 伝えけり
マフラーに 滲み出しゆく 愛の色
ビルから突き抜けた
夕陽の線の先に
プライマルを描いてゆきます
堕落してゆく人々に
街はよだれを垂らして
今かと憂暮れを待ちわびて
かきみだす、
群青のにわか雨に
アパートの洗濯物 ...
お前と俺とは
繋がった
ビクンと
震える
指先に
伝わる
激しくのたうつ姿
伝わる
肢体の中を流れる
血流の躍動
波がもうたら
絞り込まれる
波 ...
ほっといてくれ
もう
悔やむことはなにもないのだから
汚れたガラス窓に
映るこの街をなぞって
私は
ラヴェンダーの空に泣く
そうすれば、もう
明日を謀ることさえ困難だ
さ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おといれ
小川 葉
自由詩
7
09/2/19 2:04
魚の顎、フォーカスと熱量。
Anonym...
自由詩
2
09/2/19 1:21
_
牛
自由詩
4*
09/2/19 1:08
シャボン玉
ほしのみくず
自由詩
5*
09/2/19 1:00
フェアウェル
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
09/2/19 0:54
うま
夏嶋 真子
携帯写真+...
15*
09/2/19 0:20
モニタリング
若原光彦
自由詩
1*
09/2/19 0:14
とくろ
十二支蝶
俳句
0
09/2/18 23:57
_
〃
自由詩
0
09/2/18 23:54
初潮
こだま千鳥
自由詩
5
09/2/18 23:50
ベィルク
十二支蝶
自由詩
0
09/2/18 23:48
ある日の決意
小野カオル
自由詩
3*
09/2/18 23:27
あらゆる氷が簡素になった部屋の中で
井岡護
自由詩
0*
09/2/18 23:01
れしぴ
しろう
自由詩
3*
09/2/18 22:59
手を伸ばした
愛心
携帯写真+...
13*
09/2/18 22:54
体育座りで春を待つ
ことこ
自由詩
5*
09/2/18 21:08
神託
あおば
自由詩
6*
09/2/18 21:05
三日月のポーズで
ことこ
自由詩
2*
09/2/18 21:04
消毒事件
A道化
自由詩
1
09/2/18 20:44
ひき肉
かんな
自由詩
17*
09/2/18 20:39
緑の子猫
あおば
自由詩
4*
09/2/18 20:26
たんぽぽ
あ。
自由詩
2*
09/2/18 20:15
『硝子の箱』
あおい満月
自由詩
4*
09/2/18 20:07
Call born
流希-Яuk...
自由詩
1
09/2/18 19:35
百鬼詩拾遺 <1>
nonya
自由詩
5*
09/2/18 19:23
女の子が/は歌う。/ Norwegian baseball ...
satyri
自由詩
0
09/2/18 19:08
マフラー (2003.11)
guchi_...
俳句
0
09/2/18 19:01
ゆきます
ゆうさく
自由詩
0
09/2/18 18:52
船酔い2009型
北村 守通
自由詩
4*
09/2/18 18:43
夕暮れの電車の、スピードで
鈴木まみどり
自由詩
1
09/2/18 17:52
4585
4586
4587
4588
4589
4590
4591
4592
4593
4594
4595
4596
4597
4598
4599
4600
4601
4602
4603
4604
4605
4606
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4610
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4620
4621
4622
4623
4624
4625
5.21sec.