私は夜が好き
静かで
虫の声が聞こえて
眠れないときは
月明かりの中で
散らばる星座を
ひとつひとつ
確認するように数えていた

私は夜が好き
星の光が薄れる程
月の明かりが強い ...
渡りゆく空がなくても
鳥かごのツバメは夏が行くほうを見る

草ひばりの声を聴きながら
日に当たる頬の熱さは
夏をしっかりと覚えているのだが
頭を垂れた稲の穂が首を振る

入道雲が突然泣 ...
私はいつでも
この場所で
歌っているよ。

産まれた時から
ずっとずっと誰かの為に。
ずっとずっと自分の為にも。




世界が崩れる真っ最中でも

きっと
誰かの夢の ...
どうしても認めたくない
何が正しくて間違っているのか
私の口から着いてくるそれは
虚実などではないと断言できるのか


何を言っているのかわからない
聞きたくもない
気付き ...
色褪せた空に
薄赤い月が
張り付いている

神様
あたしにもまだ
やり直せるチャンスを
くださいますか

たいして信じてない神に祈る

せめて

あのひとが
幸せでありますように
引き潮に
拐われるように
海辺の夏が
終わる
夏の後ろ姿を見送る
誰もいない砂浜
もう
何もないんだね 砂浜には
まばゆい夏の光が
みんな持って行って
夕方の海風に
凍える
君 ...
消えてもおかしくない小さな命
一瞬ヒカる
そんな日があってもいい


大きな世界にヒビが入り
くずれる日もあるように
良くても悪くても何か変わる


けれど命は眩しさを知らない
...
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ...
泣いているからって
哀しいのだと思わないで

そればっかりじゃないのです

わたしの涙はいつも
いろんな意味があって

説明もできないから
ただ泣くしかない
あまくなった
熟れた私は
のばしかけの髪を
洗う。

したたる
雫をなめてみて。
りんごの
香りがするよ。

モーツァルトを聴いて育ったりんご
のように
あまい
からだ。
...
                      090904





如雨露の穴を
塞ぎ
声の漏れるのを
止めたのは
昔のことで今は
穴も無くなり
クシ形のスリットになってい ...
通行人流れて そっと見詰める瞳


街の角角に立って祝福している


各都市が目覚めの声を挙げていて
{ルビ朝寒=あささむ}や子宮の奥へしのびこみ


初秋の路上に晩夏わだかまる


塗りたての青あざやかに秋の空


コンビニで桃缶さがす風邪の人


ほおずきが臓器のようにおち ...
徒に真夏の冷気はぎゅうっと胃を握りしめる

丁寧な講釈も机の上の地団駄で全て御破算だ

徐に立ち去る背中に飛び交う怒号も全ては{ルビ徒徒=あだあだ}しく上の空

何の合図か、踊り始めるカメ ...
     ○夏去る歌五首詠める




暦での夏が過ぎ去り蝉の声いのちを絞るこえ哀れこえ


陽光に差す日傘手にふと折りたたんでは陽の道歩く女(ひと)


夕暮れに水まく庭の静け ...
再起? 元に戻せる悦び等味わう必要も無く
吐息、 深く濁して、瞳開きながら眠った

背徳、 残し去るは、紫の夢
解得、 できぬ体、灰色まで薄まれ

心と言葉と子供の頃の

叫んだ声今更 ...
季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
...
この夏を忘れないため息止めて流れる涙の熱さを感じた 夏の終わりを惜しむ人がいる
勝手にエアコンをつけて
夏を拒絶していたくせに
夏の終わりの
さみしさは感じているようだ

夏は夏らしくしていたかっただろうに
異常気象とやらの
まわりの勝 ...
  1

海の上の船を歩む
海老の背中に乗って 後ろ向きに逃げる
海の底には 車が待ちつくしている
熱帯魚の群れは 信号で止まり右折する

海面は二階の真下に ...
投げ捨てるように

陽がしずむ

衝動さながらに性急な 紅く去る欣求

栓をときはなち、器に受けとめれば 波は

ぞめき うねりとなり

すべての陽と海の 混交体は、

鮮 ...
雨の降る日のフランスの外気のような湿った匂いのする君
アンドレくんにはもう言ってあげた?
もう私アンドレのこと嫌いって
ノートもう見せてあげないって
リサ先生とのこと教室のみんなにばらしちゃう ...
どこにもいけないわたしがいて
どこにもいけないきもちがあるの

なんにもならないことは知っているけど
なんともならないわたしがはがゆい

うまくことばにできなくて
うまくつたえられなくて ...
無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた

秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ...
寂しさ感じた夜に
月が優しく微笑む
どうか夜よ 明けないで


月光が私の暗闇照らすけど
負けないって決めたんだ
でも、せめて今だけ闇夜に浸らせて


寂しさ感じた夜に
月が優し ...
明かりを消した部屋
カーテンの隙間から
猫が月を見ている
彼女の飼っている 黒い猫
うっすらと浮かび上がる
陶器のような彼女の背中



昼が人の表側を照らすのだとしたら
夜は人の ...
潮が寄せていく
赤いハサミを海の中に
砂の白さをした瞬きに潜っていった蟹が
骨を波の砂浜で満ちてくれば

じっと通っていった 身をかがめた
下を動き 様子を プランクトンは
そこにわき上 ...
夢のいた場所に僕は行くよ
幻想だとしても僕は行くよ

愛する人を忘れはしないよ
また会えると信じているよ

風に吹かれて どこまでも行こう
誰かが笑っても かまわずに行こう

大切な ...
正式に眠った事がなくて、寝転がって朝まで目をつむる行為を
「寝る」だと思ってる人がいるかもしれない
ただ他の人の見よう見まねで「昨日よく寝れなくてさ」とか
言ってるかもしれない
 きょうはドラえもんの誕生日だったの
 あなた知ってた?
 そういいながら彼女は無造作にブラジャーを脱ぎ捨て
 胸元にはプラチナのネックレスが残された
 
 そうかドラえもんは西暦でいうと何 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜が好きミツバチ自由詩4*09/9/4 21:57
暑さの残る日に照留 セレン自由詩5*09/9/4 21:13
夢唄いユダ自由詩309/9/4 21:05
虚実と無理心中笹子ゆら自由詩0*09/9/4 20:57
薄い月風音携帯写真+...209/9/4 20:32
夏の終わりにフクスケ自由詩309/9/4 20:17
新道sya自由詩209/9/4 19:21
階段yo-yo自由詩10*09/9/4 19:21
哀しいから泣いているわけじゃない茜幸美自由詩109/9/4 19:09
りんご飴とうどうせい...自由詩15*09/9/4 18:56
たて長あおば自由詩5*09/9/4 17:35
流浪アハウ俳句4*09/9/4 17:34
本日は晴天なり吉田ぐんじょ...俳句909/9/4 17:29
「踊り狂うカメレオン、松風の如く」Leaf自由詩1*09/9/4 14:56
夏と秋の狭間由志キョウス...短歌109/9/4 13:44
諦めの詩(うた)邦秋自由詩2*09/9/4 11:36
代々木八幡……とある蛙自由詩17*09/9/4 9:33
最後の夏十六夜短歌009/9/4 7:29
ルナ自由詩909/9/4 7:18
十戒ヨルノテガム自由詩109/9/4 6:28
藍色の海月乃助自由詩4*09/9/4 5:18
ラヴェルゆりあ自由詩5*09/9/4 3:34
めりーごーらうんどジャイコ自由詩209/9/4 3:08
初秋の対峙伊月りさ自由詩19+*09/9/4 2:00
月夜知恵自由詩109/9/4 1:29
冷たいルポルタージュ相田 九龍自由詩209/9/4 0:48
蟹探索をした番田 自由詩009/9/4 0:32
風に吹かれてはる自由詩209/9/4 0:13
世の中にはオノ自由詩209/9/4 0:06
ドラえもんの誕生日伊那 果自由詩109/9/4 0:00

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加筆訂正:
代々木八幡/……とある蛙[09/9/4 9:46]
変換ミス
代々木八幡/……とある蛙[09/9/4 9:45]
変換ミス
5.47sec.