椿の葉は 硬い

椿の葉は 強い

花は落ちて 屍をさらす


強く かなしいものたち
           その

           せんじょうを 
           ゆるやかにたどる

           双葉にゆるりと
           人さし指をひとつた ...
ママが、ガン検診から帰ってきた

ガンかも、しれないと

腫瘍が、みつかったんだと

足が、宙に浮いた気がした

脳みそが、縮んだ気がした

ぼう、として

え、としか言えなか ...
股の左側が痒い
その言葉だけを残して
君は消えてしまった

黙っていたけれど
僕は右側が痒かったんだ

ひょっとすたら(訛ってみました)
心が通じあえたかもしれないのに

もう君は ...
故意か否か、“努力”という文字が上半分だけ見えるように放ってあったメモ書き

条件反射に背けた視線で過敏に“怒り”をそうぞうした

母ひとり子ひとり、テーブルと椅子のいびつな互換関係に、穿った ...
自分を変えてみようと思った

所謂
イメチェン

前髪を短く切り
後ろ髪すこしパーマをかけた

受験生でしょ!って
どんなに時代が変わろうが
古典的で身だしなみにうるさい母に
大 ...
私の本名には樹木の樹という字が入っている
私の父は長く長く生きてほしいという願いを込めて
私の名前に一本の樹を植えたのである
いや本当のところ詳しい理由を訊いたことはないが、たぶんそうだと思う
...
生きていくために必要なことはふたつだけで

まず 恥をしらないこと
これによって 人生で不成功をおさめたり
能力的に他人より劣っているために
さげすみの視線を受けたり
無礼だが能力で勝る後 ...
たくさんの嘘からできてた
わたしのひとつひとつの細胞を
あなたは愛してくれた

たくさんの真実からできてた
あなたのひとつひとつの細胞を
けっきょくわたしは
最後まで愛すことができなかっ ...
チューリップ         チューリップ         チューリップ
人差し指で          人差し指で          人差し指で
かき回し           かき回し       ...
歴史より未来想像する学者異次元にある預言の泉

葉桜の影が濃くなる初夏の午後涙がホロリポロリと連なる

夢よりも現実に目を向けながら剥がせない癖今ものさばる

透明な硝子は心映し出す過去も ...
小さな下らぬものが

寄り集まってデカくなったとしても

それがどれ程の力となるのか

下らぬものは所詮下らぬ

力と言ってもついぞ散漫になるばかりである

最初からデカ ...
宛て名のない手紙ばかり書いている
行く当てのない手紙を
誰にも当てられやしない
誰かを選ぶこともできない
誰に対して書けばいいのかわからないそんな手紙を
わたしは読む

宛て先はここだ
...
ハミングバード
鳴き声を知らない
激しく羽ばたいて
空中でとまり
蜜を吸う鳥

小さな鳥
ハミングバード
忙しく飛ぶので
翼が見えない

何を言おうかと思って
何も言えないと知 ...
ぷくぷくの苺のほっぺにkissをして この幸せを丸呑みしたい

『愛しい』を「キミ」と出会って知りました マシュマロの手を握ったあの日

 
池にほうりこんだ鏡みたいにキラキラ
お昼休みの太陽
君の髪もキラキラ

手前からとればいいのに
わざと後列から取るパンには
迷う手が示すように少しの罪悪感が見えるね

缶コーヒーのプル ...
大阪に引っ越してきてから
足元を注意深く見るようにはなったが
以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない

目まぐるしく流れていく時間に憧れて
気付けば270円の足に依存してい ...
 彼は男子校に通っていた。中学の頃、彼は異性がそのスカートの辺りにまとわせている過剰な毒に体中を侵されていた。異性がその微笑みの表面で彼のあらゆる衝動を跳ね返すことに精一杯抵抗していた。異性がその声に ... 碧く淀んだ沼の天空に
鈍く光る月明かりを
じっと受けている猿一匹
沼の水面から首を出し
辺りに潜む得体の知れない瘴気を伺い
この沼が池だった頃の
(猿の)古老の話を思い出すも
早くこ ...
書くべきことを
失ってしまった僕の
肉体が
透きとおってみえる
血管を切り落とせば
赤く染まる
というのならば
リンパ腺は
黄色に染まるのか


言うべきことを
しまい ...
パンクした ぼくの可愛い自転車 
引きずって 帰り道
墓地の門の前で佇んでいた 女の子
荷台に乗せて ガタンゴトン


タイプライターのキーだけが不満の吐け口
「ぼくは大詩人にな ...
 
 
日曜の午後
まだ若かった父と
釣りにいった

一尾の鯉を釣り上げた
家に持ち帰って
僕が釣ったんだよと
母にいった

さっそく料理してくれ
父がいうと
きれいな川なの ...
俺は警備員だ
街で 死んでいる 
怪我することなく工事現場を走らされた
けれど あきらめた 人の手に

怒りを燃やした 
そしていつしか 消えた   
俺は 夢を
破った 絵に幸せはな ...
はたらく お兄さんよ
わかいうち 修行さ

はたらく お兄さんよ
下っ端は 修行さ

上からみりゃ まだまだ
頼りないのさ

下からみりゃ なんでも
知っているのさ

はたらく ...
診察台の上では
まな板の鯉だ

あたしは
力を入れぬよう

ハッ ハッと
息を吐きつづける

早く 終われ
看護婦さんはやさしいが

あたしは
あられもない姿で横たわっている ...
米軍再編成計画の一環に「2014年までに、第3海兵機動展開部隊の要員8000名とその家族をグワム島に移動する」というプログラムがあるという。日本の外務省はこの「8000名」とは「司令部中心」の人員であ ... 充電中の星たちは
プラズマにあとを任せて

光らない速度で
都市と都市をつなぐ

その間にあるのは
エベレストナイルの船団

誰もたどりつけない海に浮かぶ
この辺で
消えたはずなの
テレパシー
直接言えば
いいことだけど
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ...
五十歳で転職した新人さんが 
仕事の後に、眉を八の字にして 
僕のところにやって来て 
日々の不安を、打ち明けた。 

物書き志望でベテラン介護士の僕と 
人生をやり直そうとしている彼が  ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
椿ゆびのおと自由詩210/4/28 22:00
その・鵜飼千代子自由詩10+*10/4/28 21:57
わたしのこころくろきた自由詩310/4/28 21:41
ごめんね花形新次自由詩7*10/4/28 21:24
『すげないは、いつの あの頃』Leaf自由詩1*10/4/28 21:04
四月廿八日cass自由詩110/4/28 20:04
樹を植えた男新守山ダダマ自由詩310/4/28 19:52
生きていくために必要なことはふたつだけa自由詩210/4/28 18:25
嘘つき嘘而自由詩210/4/28 18:19
チューリップのトリプティクハイドパーク短歌8*10/4/28 17:44
異次元夏川ゆう短歌410/4/28 15:57
黒き棒蒲生万寿自由詩010/4/28 15:49
あてさき小幡日美自由詩010/4/28 15:08
ハミングバードふるる自由詩4*10/4/28 13:35
たからもの凪ぎ短歌210/4/28 13:28
重ならない午後朧月自由詩610/4/28 13:03
C館の窓辺より中原 那由多自由詩510/4/28 12:50
樹木の定義葉leaf自由詩110/4/28 11:10
月の嗤うさき……とある蛙自由詩510/4/28 9:43
Pebbles寒雪自由詩110/4/28 9:09
Smith said nothing / ****'99小野 一縷自由詩6*10/4/28 7:43
ご先祖様小川 葉自由詩110/4/28 5:19
ある画家として番田 自由詩010/4/28 1:51
はたらくお兄さん短角牛自由詩210/4/28 1:50
診察台森の猫自由詩2*10/4/28 1:46
おもしろい芝居にいくら払うかA-29散文(批評...1*10/4/28 1:08
last convoymizuno...自由詩410/4/28 0:10
message短歌210/4/28 0:07
坊ちゃん吉岡ペペロ自由詩10+10/4/27 23:47
珈琲たいむ 服部 剛自由詩7*10/4/27 23:44

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