多摩南野に降る雨がしっとりと僕に優しい。
まるで霧雨の薔薇園にいるみたいだ。

白いヴェールを纏った貴婦人は冷たい微笑を浮かべて佇む。
モネの絵画。

濡れてギラギラと輝く路面はかつて光の ...
展望台から悲しみのヒースを
揺らし、揺らしながら
誰も悲しみを共有することの無い
世界の中へ沈殿していく私

私は私から逃れられないにもかかわらず
私は私を客観視することで理性をジャイロの ...
 
 
ぼんやりと
ゆびさきを見ていると
いつのまにつくられたのだろう
小さな工業地帯ができている

ほんとうは
いけないことなんだけれど
たくさんの需要があるため
煙突からは有害 ...
僕は気取った女が嫌いで
たとえばピアノをがっつりやっていた とか
陸上をやっていたとか
負けず嫌いなんです とか
いろいろ自己顕示をする
やつがだいきらいだということを
飲み屋の横の席に座 ...
あたし自慢じゃないけど
不幸そうな顔を
してしまうことの名人

影が濃くなる夜の
街灯はやなやつで
こっそり隠れていようと
するあたしを照らす

ホームにはふたつの人影
たぶん別れ ...
かさめて 椅子の底
持ち上がった 黒い眼頭

のけたドライ ・アイスにはがされる

影段 ひらり
緑木 暮れ

濁る 青海
少女人形はされるがまま

時には優しく抱きしめられ
時には激しく凌辱される

でも少女人形は
何も言わない
何も言えない

ただただ
ご主人様のなすがまま

栗の花の匂いのする ...
あたしたちは
薄茶色のぺらぺらの紙を
役所に出し

南へ向かった

そこは
あたしが
なん度も なん度も
夢に見ていた
風景だった

コバルトブルーの海
水平線と空が
重な ...
 
 
さもなければ帰ることが出来ない
と、言うところから
その夢ははじまっていた
いつか見た夢の続きかもしれない
よくわからないけれど
帰ることが出来ない理由もわからない
さもなけれ ...
やみはひかりで青くなる

そんな発見は

とおいあまい日々のなか


さびしくてくるしいのは嫌なの


愛しているのに

そんな言葉を吐かせていた

不倫がふしぜんなことならば

しぜんってやつはどこ ...
風を抜け

夜を駆け抜けろ

かならず

一緒になるらしいから


あしたの天気は

誰も分からないから

根拠のない約束する

女ごころだから


風を抜け

...
蚊 疎ましく 蝋燭の灯にて 書物読む

いざ宵の 月を見ようと ヘリポート

日中も 仲良く繋ぐ 万国旗

運動会 紅より白より 翠い空

石段の だいだい色の 曼珠沙華
たくさんの虫が

星の音色で鳴いている

ぼくは目を閉じている

このリズムで眠りにつこうか

ダイブ

夢で会えたらよろしくな


(待ってるね)

(また愛してな)
...
白いさんごに
てをついたら
ざくりと血が出る

ああ
わたしは
自然とは別物だ
あるところを
超えると
火など熱くない
女も男も
そう心得るがよい

ある場所には
ふさわしく
こちらには
ふさわしくない
時と所を心得よ
儀式

コーヒーを流し込む
渋谷の街を全部呑み込む
港湾色のコーヒーがギザギザの胃壁を伝い落ち
私は今日をぶっ殺す


台本

渋谷は巨大な映画館だ
白昼からセックスの匂いがプン ...
日差しに焼けた肌が
深夜の電光に溶けている

胡瓜は
フルーツだろうか
という議論を
今し方
あの白い壁の向こうに聞いた
そうだ
もう
夕焼けのときめきが
透明な鴇色のレイヤーに ...
ぶぅーんと飛んでは
やれ忙しい
やれ忙しい
ごちそうにとまって
人間の様子を窺う
やれ忙しい

隣の部屋には
もっと美味しいものがありますぜ
ぶうんと飛んできたお仲間に
耳打ちされ ...
小さな自慢をちりばめながら
豪華な詩集は踊りだします
華麗な絵はどこか冷気をだしています

人の心は
とはじまり
ありたい
と結ばれて

脳はぐるりと
一回転する

頭の中にお ...
僕は今両手を差し出して
広い大きな空を掴もうとしている
それがとても滑稽に見えても
そうしなければ
自分が消えてしまいそうな気がして

僕は今両腕を空に向かって突き上げ
広い大きな空に飛 ...
指で作ったDNAの数列は肩までの髪の毛によく似ていた

鮮烈な色を持った花が語りかけた唄はナイフのようで

ただ渇いていく毛むくじゃらの丸い、丸い、空砲に

包まれたあの子は新しい ...
あいたくて

はやくあいたくて

きみのもとに
かけおりる
目力が 無くなって行く
見える世界は 変わらないのに
段々と 垂れ下がって 行くんだ

それでも 生きるんだ
活きてるんだと 言い聞かせる

ギラリとニラみを利かせたままで
日暮らし  ...
仕事が忙しくて
体の疲れが取れなくて
人の顔を殴りたくなる
振り上げたこぶしを
見つからないよう
そっと下ろす
胃に穴が開いちまった
口からは血反吐しか出ない


女に振ら ...
過ぎてゆく時間に
恨みさえ覚えて
「焦らないで」
君の言葉に耳も貸さずに
駅のプラットホームから
飛び降りるチャンスを伺っていた

こんな夜空が
あったんだ
月の出る
星の夜が
...
黒い斑点が拡がる

サリンジャーの書は

喰い破られてしまった

落ちる青い雨粒

それを右眼に落とせば

妄想は現実になる


いとも簡単に―――。
いつか出来た傷を
放っておいたら
ささくれ出来た
削ぎ落として
少しだけ痛いなら
きっとまだ正常だから

安心して
阿修羅マンの塩ビ人形を手でもてあそびながら
手にしている時 墜落した航空券のチケットを
回転させている時 必死で
五十嵐さんは 立ち尽くしていた そこに

ぼんやりと 歯車を 見つめていると ...
私は釣り竿もエサも持っていない
なんとなくぼんやりと うつろな今日も 私自身は
何かを考えているようだった けれど 今日も何も釣れなかった
ああ そんなことはどうでもいい


ああ きっと ...
この夏は
すごく暑かったから

キャミとレギンスで
過ごした

冬でも
ぺたぺたと素足で
フローリングを歩く

身体を締め付けるものは
キライ

アクセサリーはしない
アナ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
汚れたかがみヒヤシンス自由詩2*10/9/26 23:06
瀬崎 虎彦自由詩310/9/26 22:53
ゆびさきのくに小川 葉自由詩210/9/26 22:29
がっつりとやっていたa自由詩210/9/26 22:16
あるこう朧月自由詩310/9/26 22:08
黒アゲハ砂木自由詩3+*10/9/26 21:34
少女人形うずら豆自由詩2*10/9/26 20:40
南へ森の猫自由詩1*10/9/26 20:37
午睡小川 葉自由詩310/9/26 20:04
しぜんな不倫吉岡ペペロ携帯写真+...4+10/9/26 19:12
女ごころだから自由詩310/9/26 18:40
5句アマメ庵俳句010/9/26 18:34
ダイブ〜夢で会えたら吉岡ペペロ自由詩510/9/26 18:27
海辺はるな携帯写真+...010/9/26 18:27
生田 稔自由詩310/9/26 18:26
渋谷にいるとsalco自由詩3*10/9/26 15:53
夏の温度塩崎みあき自由詩5*10/9/26 15:29
多忙な蠅は曲がり屋レオ...自由詩310/9/26 13:08
秋の日朧月自由詩210/9/26 12:58
ポジション……とある蛙自由詩8*10/9/26 12:29
ハピネスゆるこ自由詩210/9/26 10:37
最高自速愛心携帯写真+...2*10/9/26 10:32
ゑん藤鈴呼自由詩2*10/9/26 9:30
Come And See寒雪自由詩110/9/26 6:12
君に贈る占星術真山義一郎自由詩2110/9/26 5:58
喰破泡沫自由詩010/9/26 4:35
ささくれる自由詩3*10/9/26 4:33
いくつかの回転する歯車番田 自由詩110/9/26 3:51
自動車産業についてを考える自由詩310/9/26 3:50
あたしは森の猫自由詩3*10/9/26 3:33

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加筆訂正:
ポジション/……とある蛙[10/9/26 21:23]
第4連修正しました。
5句/アマメ庵[10/9/26 19:29]
文法の誤りを指摘して頂きましたので、訂正しました。
5.38sec.