「時」が顔に仮面をつけて
「空」を皮肉っている
やがて おまえさんにも
そのとばっちりが降りかかるだろう
ボレアスがにびいろのなみだとなって
あゝ 森閑の門口から
パラダイ ...
窓を閉めれば
肌を撫でる寒さは居留守を使われ
ガラスを通り抜けて
冷たくなった雰囲気を
盛り上げる穏やかな
秋の太陽に温まった教室
昨日までそばにいた
串刺しの的はもうい ...
〇悲しい、天竺まで赴いて買い求めた冷蔵庫が以前使っていたものとまったく同じだったときみたいに悲しい。
〇頭の上にある見えない天蓋が少しずつ落ちてきていることについて知らぬふりをつづけるの ...
わたしが
しあわせになるために
ぎせいになった
きみへ
わたしより
としうえというりゆうで
きみはいのちを
ゆずってくれた
うまれなかった
あによ
いつからわた ...
出張の朝は
冷たいシーツみたく
smooth
愛がたりないから
すぐに飛んできて
その身ひとつで
あたためて
朝靄の薄雲に似た恋情の 移ろい易くもいちめんに咲き
石の池
窪んだ中に 見ゆる雲
早々とかけてゆく流水の涙
時は 池の中で腐食して病(止)む
問われれば 流れ
流れては 問われる
白く濁り、 消えては 追(終)われる。
解き( ...
水は瓶を零れ白い指先をつたう
冷たい大理石/泉の奥底に
褸褸と血はうすくながれ落ちた
女は腰に蛇を巻きつけ、小脇に山羊を抱えこむ
秘部を隠す羊歯の葉はかたく
その陰部を突き刺し ...
逃げたら負け
立ち入り禁止って書いてある
いまはない、サークルの部屋とか
トイレの個室とか
それ見てると思い出す
ふとしたときに
行けば必ず誰かがいる場所
ツイッターですね
思うところ ...
私は飛んでやってきたんだ
聞いているかい
欲しいんだよ 君が 私は
楽しんでいるかい 今日も孤独だ
遠くに山が 私は見えない
イギリスやオランダの商船
負けじと出航するよ 私 ...
{引用=
一晩中、街を歩き回り、疲れ果ててしまった。
ずっと昔、もっと子供だったころ、高校生のころに、深い憤りを抱えて、幾駅分も歩いたときのように。
あのころは、答えを必要としなかったが、今は答 ...
紙を選んだりとか
原価計算とか
材料とか印刷の仕方とか
違うプロダクトを、小ロットで
でもほんとに読みたい本は絶版になってたりして
図書館で必死になってコピーする
絶対残さなきゃいけないっ ...
体の感覚が損なわれていく。
チョークが落ちる瞬間の、
落ちて砕けたそこで 白い粉が
床の上で印になる。
教室の誰かが蹴りつけた
床や壁と同じになった私が
かすかに揺れつつも
プリ ...
ビジネスの
シングルルーム
営業出張
窓の外には
知らない風景
無能さが服を着て歩いたといわれて
歩いていたとして
いきなり
なぐられて
血がでても
ふつう
無能だから
たぶん
はらだたれた
たにんに
ある人、死ス。
その墓、石一つ花一輪。
周りの墓は花盛り、人絶えず。
年月十年。周りの墓、相変わらず。
ある人の墓、石一つ花一輪。
年月百年。他の墓、人絶え、墓石半分。
ある人の墓 ...
男が
ひとりで 燗を飲む
気遣いのBGMは五月蝿い
男が
ひとりで 燗を飲む
肴もないのに
燗を飲む
男が
ひとりで 燗を飲む
辛さの目立つ安酒は
...
{引用=
消えそうに震える
ほっそりとちいさな肩
けだかさは
すべて死に絶えたのだと言う
おまえに似合う花がないこと
知っていて
それでも探し続ける
青ざめたねがいを
包み込む
...
内臓が焼けてただれていくような無力感
なんにもしたくない気持ち
夜中になってからカラやる気にまみれるからこういう事になるのだ
暗闇でやる気になるのは良くない
一人でかーっとして、頭と目が別の生 ...
無地のキャンバス塗りたくる
台詞吐き出し続けてる
時代遅れの汽車は遠く
未練がましくたなびいている
あの排煙は何のつもり
セピア色の破れたアルバム
寒空に下手くそギ ...
女人と婦人の違いを把握せよ
例えばそれは
シャーロット・ランプリングと
ローレン・バコールよく似てる
気質が猫に撓うのと(霧の夜は更なり)
義理堅い女は所帯臭いのよん(わんわん)
ダスター ...
白昼 気だるい午後
軽く眩む ひと時を越して
背任罪に食い込む技法で
偽証罪に刷り込まれる詩句を素描
快楽とは
交感神経を複雑に甘い切れ味で
繊細に光速で往来する電気信号をい ...
飲み込めない
飲み込めない
だって 泥だもの
青いのに 泥だもの
必至に。必至に、啜ろふとするも
飲み込めない
飲み込めない
だって 泥だもの
こんなに綺麗なのに 泥だもの
...
瞼の奥で失っていたことに気づく。しかし、
それが、髑髏を巻いていたひと夏の感情だ
ったのか、それとも、行きずりの女が床に
棄てた水着の匂いだったのか。朦朧と立ち
込める喪失感だけが、ドラム ...
小さな喫茶店である
余りにも小さすぎて
見落としてしまいそうなそういう場所を
隠れ家と呼んでいた
隠れ家にはたった一つだけ揺り椅子があった
その椅子は
誰のものでもなかった
...
ガラスが割れた
ステンドグラスを一つ一つ溶かしていく
溶けてなくなる事を惜しみながら
最初、光がすべての色を透過していた
私は、それを一つ一つ消化されることを 知っていた
溶けて ...
{引用=
よくできた箱の中に
一つの因子が
入ってきた
それは流動し
箱の中のよくできた
因子たちを
かき回した
たった一度の邂逅
たった一度の瞬間
夏休みが終わる ...
キュウリ空の晴れやかなある日
魚々しい海へ旅して出ようとナスさんが言う
こんな世の中じゃあ 生きていたって仕方ねえ
せめて旅に出て草枕、野菜らしいおナス人生を ...
101105
もうちっと
もうちっとですね
もうちっとで冬ですね
河原のネズミも慌ててる
ほじくり出した獲物を咥え
呑み込む暇に走り去る
水 ...
みけ供え香の煙立つ霜月の神のみ前にふと眠りいる
ふとしては長月・霜月とりちがえ恥にいりては笑いにけり
琴の曲「螺鈿」ひびける部屋にいて人の空しさ思わざりえず
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水のあがき(8)
信天翁
自由詩
2
10/11/6 9:38
見守る
寒雪
自由詩
2
10/11/6 9:25
諧謔集
豊島ケイトウ
自由詩
8+*
10/11/6 9:18
犠牲者
小川 葉
自由詩
4
10/11/6 9:04
シングル
西日 茜
携帯写真+...
5
10/11/6 9:03
薄雲
はるな
短歌
1
10/11/6 5:52
石について
紀田柴昌
自由詩
2*
10/11/6 5:00
不幸な女
アラガイs
自由詩
4*
10/11/6 4:56
避難10
カエル
自由詩
0
10/11/6 3:02
何か幸せ
番田
自由詩
3
10/11/6 2:58
魔法少女についての断章 1
真島正人
自由詩
2*
10/11/6 2:54
避難9
カエル
自由詩
0
10/11/6 2:37
学生②
山岸美香
自由詩
3
10/11/6 0:37
今や良い御身分の俺の見下ろす窓の外を、十年も前の乞食の俺が歩 ...
TAT
短歌
2*
10/11/5 23:36
オッフェンバック
a
自由詩
1
10/11/5 23:34
ある人の墓
トキハ スス...
自由詩
5*
10/11/5 23:28
「燗」
yumeky...
自由詩
1*
10/11/5 23:07
朝、まばたきの露の
高梁サトル
自由詩
8*
10/11/5 22:30
午後無力
かとうみぞれ
自由詩
4
10/11/5 22:04
返歌
三田九郎
自由詩
0
10/11/5 21:25
這え、浪漫は這え
salco
自由詩
3*
10/11/5 20:19
ヴェルビューより / ****'04
小野 一縷
自由詩
3*
10/11/5 19:46
青い泥に堕ちた
紀田柴昌
自由詩
1*
10/11/5 19:42
喪失感は地面を掘っていって
乱太郎
自由詩
14*
10/11/5 17:39
椅子
裕樹
自由詩
2*
10/11/5 16:49
ガラスが割れた
紀田柴昌
自由詩
1*
10/11/5 15:09
壊れてしまったイメージ
真島正人
自由詩
3*
10/11/5 14:18
ナスさんトマさん in DEEP
ヨルノテガム
自由詩
3
10/11/5 14:09
先っぽの鴉
あおば
自由詩
4*
10/11/5 13:05
「供え歌」
生田 稔
短歌
0
10/11/5 12:58
3748
3749
3750
3751
3752
3753
3754
3755
3756
3757
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3768
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3772
3773
3774
3775
3776
3777
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3781
3782
3783
3784
3785
3786
3787
3788
5.93sec.