あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました

まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ...
わたし
というのは
ようするに泡だったようにおもいます


電波塔を模した指先には
噛まれた跡があって
手紙を書くたびにそれを思い出すけど
……だって、きずがあるのです

信号は青 ...
くたびれ、ふと気付く。
眼下に電車。

此所は歩道橋。
西を眺める。

あぁ、太陽が沈んで行く。

オレンジ、黄色。
微かな緑の入った青のグラデーション。

目線を上げる。
も ...
{引用=理路}

 通されたのはあの謁見室ではなく奥まった居城の一室だったので、女は
脈ありとほくそ笑んだ。女王の居室に続く次の間か何かなのだろう、床に
は何の素材か豪華な絨毯が敷きつめられ、 ...
約束の黒い時間を巡って
波打つ人々の肩でした
風も騒がぬ午後でした
フィナーレが始まり
フィナーレが終わりました
細いこずえの先に
歌のひとかけらがぶら下がり
がらんと乾いた
秋の日差 ...
ねぇ
名前を呼んでよ
いつも いつだって

思えばこの30年近く
名前で呼ばれたのは
数えられるくらいだ

  もったいぶっているんだ

そう 貴方はいう

婚約時代も
 
...
誰にも話さないで
誰にも聞かないで
ゆめなど散り散りにもえてく
そして貧しくなっていくこころ
指も開けば寒い
瞼はディープな森とかし
捜査難航、回顧困難 わたしたちは落ち葉
そこからとび ...
随分と手持ちぶさたなので、久しぶりに生殖器に指をあてた。
指をあてがいながら、
生物学の先生が言っていた言葉を思い出す。

どうやって一般的にメスとオスの違いを決めているか、だ。
卵子が ...
ああ、なんときれいに忘れていたのか、

いぜん毎日会っていた日々を

ああ、なんと都合よく忘れていたのか、


ぼくは弱いといわれた

ぼくは否定していたが

しかし思い出してい ...
言葉、歌、思い出した事、仕事の事、
夏の事、服の事、寒さの事、
途切れない日の光、みずたまりの虹、
ガラスに列ぶドットの規則性

さ迷う
思考の宿り場を選べない
清浄な空間
混沌

...
ひとつずつ蹴り飛ばしていく
あした、あした
いつか穴に落ちる
なんだ、もう日が暮れる

五十音のなかで
朝が“あ”でよかった
夜が“よ”でよかった
昼がまんなかでよかった
い ...
空をなぞって
言葉がはじけていたのは
     少年だった頃

女の子がおはじきに
言葉を色分けして空き缶に詰めていった
          夏の海に帰る前に

すき
という二文字が ...
春はあなたの名前を呼ぶ
小鳥のように 何度も何度も
春はひとつの真昼の花になって
光に咲きみだれ 狂おしく唇に口づける


    *


夏は星を探して指をのばす
遠くからあなた ...
            101111


蜜柑の皮を剥く
指先に鈍色が
剥かれる悲しさを
染め付け
証拠を揃え
もはや逃れようもない
皮を剥き終わると
赤子の房が跳びだして
早く ...
 ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ ... いつの日か漂着しなければならない比喩を
前もって鑑賞されていない博物館が生み出された由は
ある地層に転換して僕達の無知だと言える

いらないいらないそんなゴミより
確かに愛せる媒体を確保して ...
親愛なるきみへ
一人で生きていくために
孤独に打ち勝とうと
強い信念に満ち溢れるきみへ
見えない自由を求めて
西へ東へ走り回って
泥水の中を這いずり回って
小粒のダイヤモンドを探 ...
流れた水が下流に達した
下流に達した水が底をはいずり回っている様だ

これから その期限まで のたうち回るのだろう
何も言わず 何も動かず 徘徊する事となろう

植物は 根と葉からその原動 ...
紫煙の影に 見ゆる 君の影
君は 僕の 灰と 灰をくだく時

耳たぶはアメフラシとなり 海中を飛び
眼(まなこ)は その大海原に 溶けて 消ゆ
心の臓は 血を逆撫で 灰と化す


廃墟 ...
テレキャスターを買った
ストラトとはもう何年も話をしていないのに

タルボとモッキンバードはガラスケースに入れられ飾られている、あの店で。
ゼマティスは優雅に笑ってた
レスポールはストラトを ...
魚体の見えた気がした
部屋の片隅で
過去の私であることを思い浮かべた
朝である湖畔で


一つの思いの並べられた水面に
真っ白な釣り糸を垂れると、
真っ白の何が釣れるのかと、
巨 ...
食わずとも
戦えるさと
うそぶいて
君の悲しむ
顔を振り切る
APECの要人に紛れて来日














君等の元首の愛人がお住まいのネリマに盗聴器を仕込むぬるいミッション
...
なんでこんなにあふれてるんだろう

なんでこんなこときくんだろう

なんでそんなこといわせたいんだろう

なんでこんなわがままきくんだろう

なんでこんなにあふれてるんだろう

な ...
滑稽な姿ばかり写しては取って夜の中
などもう恐れることはないとそう言っては
話を続けることができない時間の真ん中

思うことは
針のように細い光の角度を
何度も見つけては消え
掴んでは投 ...
隣の人が茶をこぼし 
{ルビ布巾=ふきん}でさっと机を拭いたら 
皆の顔を ぱっ と照らす 
ひとつの電球になりました 
始めにして初めての物語
遥かなる物語
失われた神の物語

天から一人の男が
吊るされていた

男は守護者で在った
叛逆者で在った
破壊者で在った
造物者で在った

男は翼を失っ ...
トイレにはいるたびに
作り笑いの練習をする
たまには心から笑えるのではと
期待もしながら鏡をのぞく

宗教しているおねえさんは
嘘でもいいから笑いなさいと言う
嘘でしか笑っていないという ...
いったい何度…
この言葉を…
君に…
言っただろう…

『うちの子…
強いから…
もう泣かないよ!』

そう言うと…
いつも君は…
すぐに泣き止み…
笑ってみせた…

まる ...
逆立ちをしているゾウの足に
流れ星が刺さった
昼間の明るさで
誰にも見えなかった
ゾウは少し足が痛い気がしたけれど
逆立ちをやめてしまうと
子どもたちががっかりするので
我慢してその姿勢 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
届けられた心朧月自由詩310/11/11 22:17
わたしたちの鴻溝アオゾラ誤爆自由詩1110/11/11 22:10
夜の始まりトキハ スス...自由詩5*10/11/11 22:00
Queeeeeeeeensalco散文(批評...1*10/11/11 21:29
お葬式オイタル自由詩3*10/11/11 19:45
名前を呼んでよ森の猫自由詩5*10/11/11 19:35
三日月夜唐草フウ自由詩10*10/11/11 19:32
崩れた太陽。菊池ナントカ自由詩3*10/11/11 19:23
ぼくは弱かった吉岡ペペロ自由詩110/11/11 17:12
様々な思考が頭の中でまわる(未詩・独白)プル式自由詩510/11/11 16:42
なだらかな日ゆうと自由詩210/11/11 15:17
おはじき乱太郎自由詩14*10/11/11 14:00
四季石瀬琳々自由詩9*10/11/11 13:32
みかんあおば自由詩3*10/11/11 12:05
そこらへんにいくらでもいる人豊島ケイトウ散文(批評...15+*10/11/11 11:46
田舎のスーパーマーケット自由詩6*10/11/11 11:29
毒入り寒雪自由詩210/11/11 9:43
流れた水が下流に達した (他紀田柴昌自由詩010/11/11 6:40
自由詩0*10/11/11 6:31
停電ギター01自由詩0*10/11/11 4:29
晩秋の日の夕暮れ番田 自由詩210/11/11 1:54
エースコックのワンタンメンぐらいしか食える気がしないTAT短歌3*10/11/11 0:47
トム・ジャガー(コード・ネーム リベロ)の近況自由詩2*10/11/11 0:40
なんでこんなに吉岡ペペロ自由詩210/11/11 0:25
すべてに名前を与えるなら遠藤杏自由詩5*10/11/11 0:17
電球の人 服部 剛自由詩110/11/10 23:59
一 二自由詩110/11/10 22:59
嘘の中の真実朧月自由詩410/11/10 22:46
ケ・セラ・セラ顎長三日月自由詩010/11/10 22:40
ゾウの話たもつ自由詩1610/11/10 21:45

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