三十五人のオーボエ奏者が
空へ空へ落ちながら
午後に銀を描き足してゆく
夜と雨
夜にうずくまり
入口の光を聴く
側道に 崖に
蜘蛛の巣に
書かれ ...
今日も私は鏡を見た
私の 体は 生きているのだ!
壊れた 自分を そこに 知る
夢の中で声を交わしたものたちよ!
どんな自分にだって
そんな思いは あるのだろう
それは ...
なみだのぶんだけ
なんになれる
強くなって強くなって
錆びていく
好きで泣いてるのか
楽しみでしかたないのか?
強くなれるんだ
したたかになれるんだ
望んで泣いてるわけ ...
あのね
あっけらかんとした空を見上げてる。
夜空の真空ににんげんの息がしゅうっと吸い込まれていく。
またたく星たちも息づく夜の海は
僕を誘惑して誘拐するんだろうって
こころの中で沈ませて ...
目の前で尻が揺れている
私はそれを追いかけている
尻は太股の動きに合わせて揺れる
太股は歩くための前後運動をし
そのたび尻の肉はわずかに上下する
尻の輪郭の弧の一部分が
プリンと持ち上 ...
ことしのさくらは
ふびんだな
と、かんじたのは
ぼくだけで
つぼみはみるみる
ふくらんでいた
なにか
ございましたか
はるよ
きみがきらいだ
気がつくといつも指先がただぷちぷちと沈黙をつぶしていた。
はずかしいことばからもじもじと指先から落ちてゆくものだから。
いま眼球に接岸されたなみだがセカイに ...
スイッチをカチカチさせても
だれも気づかないそんなこと知ってる
タスケテなんて意味ない
笑ってる
それが悲しみでも
助けるなんてだれもできないから
ゆるい結び目は簡単にほどけて ...
なら、「行間」がいい。
先行する1文とその後に続く1文
その間に生まれる窪み。
文章や言葉の向こう側に置かれる感情は、
そこに潜っている。
潜水は得意な方で、肺胞一杯の息を連れて、
深くに ...
三日月に座って唄うあの子は誰
透明な声を響かせてレースのカーテンが揺れている
水のような夜の音が
静かにささやいた声は夢
世界の半分を包む蒼く澄んだ暗闇を
君の眠りの中へ
そっと解 ...
ご案内致します
目の前に扉がございます
その先にあるのは未来です
扉の向こう側は今現在真っ暗闇ですが
こちら側と大した違いはございません
留まる事は出来ますが
戻る事は ...
強烈な痛みが指から腕へ
視界から赤い線が見え始める
飾られない苦痛
遠い久の形見が残される
貴様らが嘆く
あれよりはこれよりは
そんな言葉しか出せない
酷く刺さる優越が
貴様た ...
俺はもうずっと飯を食ってなくて
やっと開店した店のカウンターで
三十分以内でくうはずの飯を食ってた
現場では山のような仕事がまだ
俺を待っていた
地中に埋まった管の端っこは
壊れた家にあっ ...
夢はまだ
手の届く
ところに
あるでしょうか
わたしのそばに
そして
あなたのそばに
眠りによりそう
咲きおくれた百合の白い想い
写真のなかにおさまったあなたは、
昔見せた笑顔のままで
私をみつめる
じゅうぶんに苦しんだのですから
もう休んでもよいのです
生き ...
.
こよみだけの冷たい四月
人も出てこない月の無い夜
.
塀に囲まれた空地から
何日ぶりかの猫の聲
.
もう振り返りはしないけど
見捨てるつもりもさらさら無いんだ
. ...
夏羽に着替えて
飛びすぎたスケートボード
今はナマズの寝床
春の夕闇はエロティックなにおいがする。アブサンひっかけ商店街を疾走すれば、ゴッホのおじさんが猛スピードで追いかけてくる。「パイプが吸いたい、パイプが吸いたい!」「ごめんなさい、パイプはないの、おじさん ...
一年前、ロシアでは火力発電所の煙から
金を採取する技術開発に成功した。
―その量、石炭一トンから12グラム。
雷鳴が遠のき、
昼になると雨が上がった。
来館者の多くは街へ出ていった。
...
{画像=110402182429.jpg}
今日も一本抜きますか ?
歯医者はそう言って
内歯鏡で前歯を叩いてみせた。
だって見た目と痛み
どちらが大事ですかと言う。
いや見た目も ...
春がやって来たということを人づてに聞いた
おかしいな
僕のところにはやって来ないみたい
一体何を見たのだろう
捨て去られたものたちが輝いている
確かではなかった 何もかもが
海面を見つめた 水の上に無数に砕け散る
電車のつり革の隅にぶら下がると
今日も知らなかった役目を演じ ...
きれいな空があることを
忘れたくなかった
どしゃぶりの雨にうたれても
そんな悲しみみたいなものに
負けてしまいそうなときでも
きれいな空があることを
忘れたくなかった
真昼に ...
宇宙へ落下する臀部を被写体に
シャッターを切ると
次の皿で少年が軽やかにダンスを
ゴア大統領とチークを
して居るたそがれに
オレンジ色の太陽が
少年の大腿部だけを残して
少年を飲み込み溶 ...
殺人鬼が天国の歌をうたっている
監獄の窓にむかって
{引用= 「僕は人を殺した。
六人殺した。血の塊が僕の
歯茎の間にはさまっている。
僕は人を殺した。
恋人を ...
車のなか
で聴いていた、
誰かの死、
誰でも
ないものの、死
暗い
雪道、歩いていたのか、
走っていたのか、
わたし
たちを
運んでいくものもまた、死んで、
いた ...
モトカノと
せっくすしたい
そんな夜
モトカノの
すがたおもひて
あそこをしごく
今朝
ノートを開くと
白紙の上に
規則正しい線が見えた
昨夜
ここに何かを書いた気がしたのだけど
それは
ひどく悲しい
詩だった気がしたのだけれど
棚が倒れて割れた窓ガラスや試験管
フラスコやビーカーが床に散乱している
海水に浸された真綿が入るシャーレが傾いて静まっている
実験室の椅子にすわるかれの顔をおぼえていない
...
22年まえも自粛が日本を覆っていた
コマーシャルが口パクになってNHKは夜中も天皇の下血の量とか血圧とかを画面に表示しつづけていた
そこにはクラシックがながれていた
えんえん、えんえ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとつ 水彩
木立 悟
自由詩
7
11/4/3 1:51
デレート
番田
自由詩
2
11/4/3 1:33
なみだのぶんだけ
竜門勇気
自由詩
1*
11/4/3 1:11
僕の息はラブレターと化した。
うんち
自由詩
3*
11/4/3 0:50
尻
木屋 亞万
自由詩
0*
11/4/3 0:42
春
小川 葉
自由詩
1
11/4/2 23:03
「 もじもじ。 」
PULL.
短歌
2*
11/4/2 22:29
シグナル
朧月
自由詩
1
11/4/2 21:57
贈り物
電灯虫
自由詩
2*
11/4/2 21:43
水夜
村上 和
自由詩
6
11/4/2 21:13
リライト
〃
自由詩
2
11/4/2 21:09
弔
大祐
自由詩
1*
11/4/2 20:35
それでも俺は
朧月
自由詩
1
11/4/2 20:18
心ノート
はなもとあお
自由詩
7
11/4/2 20:15
陽だまりに
月乃助
自由詩
21*
11/4/2 20:11
月、出ない
Giton
自由詩
1*
11/4/2 19:59
小川
トキハ スス...
自由詩
5*
11/4/2 19:43
ある春の夕暮れ
ぎよ
自由詩
0
11/4/2 19:18
19g、21g
プテラノドン
自由詩
2
11/4/2 18:50
お口に虫歯を作りましょう / 本当にふざけたお話
beebee
自由詩
5
11/4/2 18:23
春
ぎよ
自由詩
1
11/4/2 18:08
春のひととき
番田
自由詩
1
11/4/2 16:40
「そうやって日々は過ぎ去ってゆくとしても」
ベンジャミン
自由詩
3
11/4/2 16:27
宇宙へ落下する臀部
間村長
自由詩
1
11/4/2 16:02
天国の歌
草野春心
自由詩
1*
11/4/2 13:29
_
こもん
自由詩
4
11/4/2 13:10
モトカノ
仁村仁亮
川柳
2
11/4/2 12:36
リライト
小原あき
自由詩
6*
11/4/2 10:50
廃校に立つ未来の子どもたちに
石川敬大
自由詩
19*
11/4/2 10:18
不幸な自粛
吉岡ペペロ
自由詩
5
11/4/2 7:58
3507
3508
3509
3510
3511
3512
3513
3514
3515
3516
3517
3518
3519
3520
3521
3522
3523
3524
3525
3526
3527
3528
3529
3530
3531
3532
3533
3534
3535
3536
3537
3538
3539
3540
3541
3542
3543
3544
3545
3546
3547
加筆訂正:
狸囃子 / 夏休みの想い出
/
beebee
[11/4/2 18:05]
2011.4.2
4.56sec.