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今日も窓辺のてるてる坊主は
ひとり 濡れて
ひどく 濡れて
雨粒 ぽとり
あなたの気持ちは分からなかった
週間天気予報(の降水確率)よりも
けれどずっと晴れなんてあるわけなかった
「 ....
今日も独り
「別れよう」{引用=
つけっぱなしのTVで恋愛ドラマをやっている
どうせこの二人は台本に従ってくっついたりは
なれたりを繰り返すと ....
きょうもぉ ぁたしわヒトリ
泣ぃちゃうゾ(:_;)
すごくかなしーょ
かなしーカンジ?
君がアノ刻「別れよう」て呟いた
気持ちわぜん?ワカらなかった
ズット一緒にいるょって
....
風が、終わり
雨が、終わったときに
はら、と
静かなる宙を濡らす、桜の
一枚
また、一枚、の
美しい震えの方法を
耳打ちされたおんなが
ふと、拭えば
桜で濡れた指先
....
沈んだまま明日のこない
深海に揺れる一群れの
長い、深い闇
地縛された肉体の
閉じる奥の扉
なにかのなまえで封じられ
こたえを閉じこめ ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉
それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと
ことりは さえず ....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません
市谷で散 ....
夜の交差点で
信号待ちをしてると
湿った風が吹いてきて
自分の命が
カラカラと音をたてて
笑いはじめる
ひきつった顔をいつまで
つづけているの
....
ぼくは詩人
新しい形というのは
古いものの中から
発見されるものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
1冊の詩集に出会いました
まさに散歩の
そして詩人の先人 ....
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
なまぬるく
なまめかしい
春の夜風の底 へ
わたしは
指を溜める
纏わりつくのは
すこしはなれたところでざわめく
緑と水の匂い
だろうか
やがて下弦の月がのぼって
ちいさな ....
おゆってことば
なんだか
あたたかくて やさしいね
ほっぺが
なんだか
ほっこりするよ
ていねいにいってみて
「おゆ。」
なんだかにんまりしちゃうよね
ぼくは おゆが ....
ベッドに横たわるキキの傍らに
典雅とまどろむ猫
誰しもあなたを思う背後で
してやったりと微笑む あなた
乳白色の柔肌は滑るように
見つめるものを誘い
乳白色の眼差しは射るように
....
苦労は買ってでもしろ
そんなことを
偉そうに平気で言う
お前は
一生苦労してればいい
胸の痛みが 海のふかい場所に
沈んでいる
目のない魚が こらえきれない
痛みの上を
ヒラヒラと 泳ぎ回っている
痛みの底には
もうひとつの
痛みが
かならずみつかるはず
....
開店時刻の前
Cafeのマスターは
カウンターでワイングラスを拭きながら
時々壁に掛けられた一枚の水彩画を見ては
遠い昔の旅の風景を歩く
*
セーヌ川は静かに流れている ....
メロンのきみどり震えてる
君のリボンのちょうちょの模様
キスはまったく騙し絵のよう
眩暈を起こしてうずくまる
めくらぬ日めくりゆらゆら揺れる
きみどり色が褪せぬよう
きれいな君を守るよ ....
四つの脚をたて
温度の低い床に
椅子が停泊している
いつまでも出航しないのは
その方法を忘れてしまったから
ではなく
航行すべき海が
椅子の内に広がっているからだ
水が溢れ出さ ....
ぼくは詩人
飾った言葉も
無垢な言葉も
言い表せない時もある
今日もまた
朝の散歩をしていると
白い蝶に出会いました
ふわりふわり
その飛ぶ姿を目で追う
ぱたぱた ....
森の寝息が聞こえる夜
小さな生きものの見る夢は
無塵の砂丘にしみこむ雨の
蒼く芽ぶいた花の種
明日を知ることが堅く閉ざされている
明日を知ることの恐れを知っている
....
朝起きて
寝ぼけた{ルビ面=つら}で
鏡を見たら
直毛の黒髪の中から
ふにゃりとした{ルビ白髪=しらが}が1本
飛び出していた
指でつまんで
ハサミで切って
手のひ ....
ぼくは詩人
自由とはその人の心が広いほど
広いものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
1人の女性に出会いました
朝からお酒を飲んでいる
着ている服もヨレヨレで ....
深夜の浜辺で
青白い顔をした青年は
{ルビ焚=た}き火の前で{ルビ膝=ひざ}を抱えている
肩を並べていた親しい友は
すでに家路に着いた
胸の内に引き裂かれた恋心
誰の手に ....
ぼくは詩人
形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し
今日もまた
朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました
少し離れたところから見ると
きらきらと輝いて ....
散る散る ちるらん
花びらの
風に任せた行く先は
夏の匂いの西方か
揺り揺る ゆるらん
水面に降りて
さざめく海に恋がるるか
思えば君に逢うた日の
宵は海辺に砂嵐
さらさ ....
樹液であったか
あなたの白磁の指先は
四月の風の黄砂に紛れて
鼻腔に忍び込むのだ
だから
あなたの肌の温もりが
触れたそこから
皮膚は波打つ
毛細血管に
タラップが降ろされ
血 ....
大理石の{ルビ初心=うぶ}な冷たさに
灰色の空のもと青い花が咲いている
わたしは、
結果の過程であります
いま見ている景色
いま聞いている音色
いま今は
すくなくともわたし、
うた ....
足跡は
続いていく交差点の
その先に落ちている
踏締めるには少しだけ、遠い景色
よくありそうな一日を
(転がるように)
*
無駄なことだと、言葉にしたものと
無駄 ....
目に見えない0と1が
私と私でないものを繋いでいる
まるで未成熟のか細い{ルビ蔦=つた}で
例えば、それがなくなってしまえば
事切れてしまう危うい命綱
そんなもので繋がっている
人の影を慕 ....
反日気分が国中に瀰漫して
日本製品のイメージの低下
製品の競争力を増やそうと
日本企業は打開策を探す
ぶんぶく茶釜で湯を沸かし
ウーロン茶
ジャスミン茶
プーアル茶に孫悟空
キ ....
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