すべてのおすすめ
放課後には、
音楽室から聴こえる
ソプラノが
一日の中で一番
しっくりはまる少女、何処か夕暮れに似た、

朝には
誰にも触れられていない、
まだチョークの匂いすらしない教室でひとり
 ....
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃

閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく

そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとす ....
一期一会のその時を
誰よりも大切に
互いに互いを認めあい
その時を尊び
行く末を見守る心を結びたい

一期一会のその時が
何よりも大切に
人を人として分かりあい
その場を敬い
共に ....
ただ激しいだけの
夏の日差しにひからび
立ち尽くす老木が
通り雨に打たれて
季節の終わりの
重苦しい空に投げだす
涙をのせた
手のひら

(それはわたしじゃない、わたしじゃない)
 ....
長い間
{ルビ棚=たな}に放りこまれたままの 
うす汚れたきりんのぬいぐるみ 

{ルビ行方=ゆくえ}知らずの持ち主に 
忘れられていようとも 
ぬいぐるみのきりちゃんはいつも
放置され ....
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
晴れのち曇り 雨 みぞれ

空のほんとは
どの日でしょうか

わたしたちには
空を知るすべが少なくて
たまたま覗いたその日の空を
強くこころに
留めがち
です


吹雪  ....
夜が深くなった頃
静かな優しすぎる時間
窓の外では月が おやすみを呟いて
それでも声は透明で音すら存在しない
昨日見た夢の断片も もう忘れてしまった

読みかけの本を開いて
いつか千切れ ....
五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些 ....
ぼうや

物事には
三種の仁義と いうものが あるのよ。

バブル全盛期
汗も 涙も 散りばめて
狂ったように 踊っていても

楽しくて しかたない 振りをして
頭は 遣っていたも ....
空虚な腹部で
命と鳴いている
今日は夏だ
われんばかりの空だ
あぁ、こぼれてゆく

大地の精霊を
宿す
からだは
青空のもとで響く
首すじに光る雫を
ハンカチーフにすっと吸わせる ....
きれいに消し去って欲しい
あなたの腕で
わたし自身では消せなかった
こころのなかに棲みついたもの
胸騒ぎのようなもの
きっと消せる あなたなら
その腕でわたしを抱き上げて
森の奥深く連れ ....
「純粋」と「不純」の間で 
へたれた格好をしている私は 
どちらにも届かせようとする 
執着の手足を離せない 

一途に腕を伸ばし開いた手のひらの先に 
「透明なこころ」 
( 私は指一 ....
空を飛びたいなど思わない
眠ってしまおうとも思わない
そんな明るい雨の昼下がりは
激しく窓ガラスで弾けて
つたい落ちる滴を
ずっと、ずっと見ていたい

  大切に飼っていた金魚を
   ....
ひっそりとした山の中に
一筋の銀色の水が
きらきらと輝きを放ちながら
そばに開く大きな葉に
花を咲かせるように
静かに脈をうつ

時折り光が流れの中で止まり
うたかたとともに消えてゆく ....
道路に燃やした黄色い花が夏を点灯して
遠方の優しい風は透明であった
そこに震動して遠くに人々の足音が停止したときに
枯れ始めたという即座の真実
汗に濡れた頬の上で見られたどんな意味も ....
蝉時雨も止んだというのに
真昼の喧騒が
じりりと
耳に焼き付いたのを
両手で塞いだ

鳥の群れが西をめざし
灯火色した空に
消えていくのを
門口に焚いた火とともに
静かに見ている
 ....
夏祭りの音の屋根
迫り出した空のかけらは
まだ遠い、午後の私へと溶けていった
古い夢の神社の石段を
ひとつ飛ばしで駆け上がれば
頼りない心音のままで
私はきっと、そこにいる

夏の夕暮 ....
白く湧き出る夜霧が彩色の光度を埋める、
途切れた余白だけが、
寂しく横たわり、わたしを乗せている。
染め急ぐ硬いみちが流れるなかで、
滑るように乳白の色をやわらかく溶かして、
わたしは、あた ....
、、、、、、、、、、、、、世界が半分で折りたたんで悲しんでいる


、、、、、、、、、、、、、悲しみのはじまりははじまりはおわり


、、、、、、、、、、、、、涙を流すほどの悲しみはない
 ....
 街 山 海
 
 陽炎の街
 輝く緑の山
 エメラルドグリーンの海

 真夏の真っ只中に置き去り
 後ろのポケットから夢が零れ落ちる
 
 開けた空に飛行機雲
 空に国境がで ....
炎天下の路上に 
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた 

近づいて身をかがめると 
巨人のぼくにおどろいて
目覚めた蝉は飛んでった 
僕の頭上の、遥かな空へ 

瀕死の蝉も、飛んだん ....
神学を齧ったからと言って信仰心が深まるわけでもなく
かくて私は見事に無神論者となり如何なる神も信じない

愛を信じないがゆゑに
人生も信じない

私は恋を信じず
美人も信じない

馥 ....
浜辺に群がる人波が
ひとしきりうねって退いたあと

待ち兼ねていたように
波音は膨らみ
熱を孕んだ砂の足跡も風に消されて
浜は打ち上げられた藻屑の褥(しとね)になる

風が
湿り始め ....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ

肩の力を抜きましょう

予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
からからと跳ねつつ下り
流れゆく清らな水の
その音に誘われたのか
遠くから鳥も近寄る

さらさらと弾みつつ行き
進みゆく青らな水の
その色に魅せられたのか
高くから雲も眺める

ゆ ....
押し寄せる人波を
私は独り、逆流する。 
東京駅の地下に蒸す夏。 
目の前の{ルビ陽炎=かげろう}を掻き分けて。 

日常の流れに{ルビ弾=はじ}かれて、立ち止まる。 
重い{ルビ荷物=ト ....
繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ....
画家ルオーの缶詰を賢人ピタゴラスに贈ったら
開け方が分からないから
サンダルで踏みつけて
ブリキの角で足の裏を痛めて
顔を顰めて
なんだこいつと
敵のような顔をして
踵で蹴られて
 ....
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る

窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい

滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで

雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ....
落合朱美さんの自由詩おすすめリスト(2390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
から- 夕凪ここ ...自由詩8*06-8-20
まるで難しいパズルのように- ベンジャ ...自由詩11*06-8-20
一期一会- ぽえむ君自由詩9*06-8-20
木々の行方- たりぽん ...自由詩13*06-8-20
棚の中のきりちゃん_- 服部 剛自由詩21*06-8-20
金平糖の降る頃- けんご自由詩606-8-19
空を想う魚- 千波 一 ...自由詩15*06-8-19
夜には_月が- 夕凪ここ ...自由詩8*06-8-18
*感受性応答セヨ*- かおる自由詩8*06-8-18
昔は_お立ち台で踊り狂ってた_ママの格言_〜トップ3〜- Lucy.M.千 ...自由詩9*06-8-18
蝉の日- こしごえ自由詩17*06-8-18
ラヴなステーショナリー_その1- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-8-18
鳥の影絵_- 服部 剛自由詩12*06-8-18
明るい雨の昼下がりは- たりぽん ...自由詩15*06-8-17
渓流- ぽえむ君自由詩13*06-8-16
点在する花- 結城 森 ...自由詩3*06-8-16
灯火- LEO自由詩19*06-8-16
スローモーション- 霜天自由詩1006-8-16
影の世界より__デッサン- 前田ふむ ...自由詩14*06-8-15
no_more(- ふるる自由詩9*06-8-15
ある夏の日- 山崎 風 ...自由詩706-8-14
路上の蝉- 服部 剛自由詩14*06-8-14
ロゴス- 三州生桑自由詩206-8-14
湘南、夏- 銀猫自由詩17*06-8-14
*あなたへ*- かおる自由詩8*06-8-13
清らな水を追いかけて- ぽえむ君自由詩7*06-8-13
東京駅_- 服部 剛自由詩11*06-8-13
それぞれの夏- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-8-13
流れる星のサーカス_13- あおば自由詩7*06-8-13
雨に目覚める- LEO自由詩15*06-8-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80