上を見て、下を見て、前を見る。

右を見て、左を見て、後ろを見る。



天を仰ぎ、その空のcolorが沁みる。

鮮烈なる青、又は紫、あるいは朱。

ぼんやりとした灰色、または薄 ....
娑婆で「強く生きる」とは
   夢に燃えることなのか
   カルマに描くことなのか
      螺旋を 曲線を 放物線を
      それとも 直線そのもの を

娑婆の「縁が尽きる」とは ....
知恵の完成と理解される。
常に知識では無く、知恵の追求。
サーラ樹の下、ごーだま・しったーるだは
完成を目指した。身分も捨て、己の究極。
彼岸に至る事を求め至る。
成し遂げられたと彼は単純に ....
 えっ……、
「どうして? どうして会えないの。」
「外山先生はね、また、猫にもどっちゃったんだよ……。」
 猫に……? 
 えっ? なによ、それ……。
「鈴木さん! わたしね、すごく真剣な ....
【 Window 】

ブラインドを上げて
窓を大きく開けた
そこから新鮮な空気が流れ込んでくる

青い空 鳥の囀り 風の音
明るい陽の光 そこに希望があった
掌を伸ばせば届きそうな楽 ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている

白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
 ....
初富士を拝みに昇る歩道橋 年新たパジャマのままでローソンへ 初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
LEDひとつに
頼るだけの夜の一人は
優しい時間を知っている
あのひとがくれて
のこして経った
時間もまた
優しくて

十二月だ
死をふたつ知っている
十二月だ
あした雪は降らな ....
「ねぇ、あずきちゃん、イチローはね、あずきちゃんに恋をしてるのよ。きっと……。」
 え……、恋?
「そんなの、うそだぁー。」


「あっはっはっはっはっ……。」
 外山先生とおかあさんがま ....
あなたが望む世界がひとつ
彼氏が望む世界がひとつ

親兄弟とか仲間とか他人とか

でも同じコルクボードに鋲で留められる

百個は許しても一個はあなたのものだ

その一個が

大好 ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手

苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手

掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手

振り返 ....
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
君の髪にリボンを結んであげよう 
可愛らしいピンク 
ピュアな白 
情熱の紅 
空みたいな蒼 
柔らかなイエロー 
爽やかなグリーン 
君が悲しい黒を結ばなくてもいいように 
僕はずっ ....
夕焼けに向ける背中にいつも話しかける
あなたの白く暗い眼のなかに
今は何が映っているのか

細く響くラジオと
揺らすグラスの氷の音に
あなたはいつも
何を思うのか

わ ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
茶色の液体を溜めている 冬の間
白く染まるわけでもなく 雪が積る

 この冬はコタツは出さない
 丸くなるのは 代わりのマイクロファイバーのチビモーフ
 君サイズ

本物の毛皮身につけて ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません


佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
   北大路学園に通う17歳の高校3年生。
   これはある日の教室 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
  .
「どうだった?」
「なんとも…ひとことでは」
「入るまえに思っていたのと比べて?」
「こんなに誤解や行き違いが多いとは思わなかった」
  .
漆黒の{ルビ水面=みなも}をすべる細い ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
故郷にモザイクがかかる 何のことはない

君自身が落し物なのだ



たとえば君が左のエレベーターに乗る時

右のエレベーターから降りてくる

すれ違ってばかりの斜に構えた運命が

今日も君を捜してい ....
  .
{ルビ二十日=はつか}に年賀状を書き終った。こんなことは初めてだ
なにをかくそう、きみが宛名書きをぜんぶやってくれたからね
ポストに入れにゆくと丸くて赤いポストはなくてみな四角だった
 ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1628)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歩き続けること。- 元親 ミ ...自由詩5*13-1-6
気障な戦慄(六)- 信天翁自由詩113-1-6
ぱんにゃ・はらみーた- ドクダミ ...自由詩3*13-1-6
あずきの恋人_(連載⑧)- たま散文(批評 ...12*13-1-6
【_Window_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-5
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
【_地球_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-1
初富士- 北大路京 ...俳句713-1-1
年新た- 北大路京 ...俳句413-1-1
くわい- そらの珊 ...自由詩30*13-1-1
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
LEDよ- もっぷ自由詩712-12-30
あずきの恋人_(連載⑥)- たま散文(批評 ...11*12-12-30
百一個の画鋲- 梅昆布茶自由詩1112-12-30
まねきねこ- nonya自由詩20*12-12-29
末広がり- るるりら自由詩18*12-12-29
リボン- 文字綴り ...自由詩2*12-12-29
『母へ』- あおい満 ...自由詩812-12-29
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
それでも清潔なのだ_冬- 朝焼彩茜 ...自由詩612-12-28
あかぎれ- ぎへいじ自由詩18*12-12-28
女子高- 北大路京 ...自由詩11*12-12-27
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
カロン- Giton自由詩4*12-12-27
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
故郷にモザイクがかかる- 北大路京 ...自由詩6*12-12-26
気休めという天使に足を踏まれた聖夜- ただのみ ...自由詩19*12-12-26
年賀状- Giton自由詩2*12-12-26
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25

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