姿は見えず
言葉を伝え
物を破壊し
美しい歌を運ぶ
空気中で秒速344メートル
水の中は秒速1500メートル
鋼鉄の中は秒速5000メートル
堅い環境の中程速いスピードで突っ走る ....
近頃めっきり夢が減ってきたので
巷の貘達は仕方なく
現実を食べるようになりました
現実を食べるようになって
貘達は急に怒りっぽくなったり
不機嫌になったり
涙ぐむようになりました
....
納得はしない
納得する問題はない
走馬灯のように
旅の思い出が映える
仲間がいた
今はいない
逃げるように生きた
生きるためには逃げざるおえない
レコードを回転させる
唄は選べなかっ ....
Who is like Jehovah?
What do you feel about there exist so many gods?
Let us read concerning th ....
鳥たちが
羽ばたいて
赤子たちが
目を覚ます
鳥たちが
暮らしていたことなど
赤子たちは
知らずに育む
無邪気な勝ち誇りは
なぜだか咎に似て
無意識な寝息は
伝い聞く 幼 ....
抜け出すことのできない日々
手錠に物事を引きちぎらせない
マリアのように偶像化が進んでいく
固くなった心はさらにストーンしていく
煙をゆっくり吸い込んで
深く吐いていく
真冬よりも冷たく
....
ざらざらの掌で
温められ
擦られ
撫でまわされて
摩耗した挙句
まるく つややかな光を放つ
表面に一点の翳りもない
器が
轆轤の上に
遂に生成し得たとしても
掌の持ち主の
荒れた ....
降りそそぐ5月の光が せせらぎの上を転がり 溶けて
自らの背に光を受ける 小さな魚の群れが
黄金色の川底の砂に 等間隔の影を落とす
若草の緑が流れを縁取り
木々のざわめきが ....
水星
{引用=みんなより泣き虫な私ですが
もしものときは貴方の熱い涙も、全部
私のそれに溶かして差し上げます。
その代わりといっては何ですが
私からいつもより
少しばかり濃い塩の匂いがして ....
聖夜の灯天使がまわすオルゴール
「小さく生まれてこないでね
お母さんのおなかの中に
しっかり40週間いるんだよ」
<お母さんたちへ>
おなかの中の赤ちゃんたちは
とても賢い
お母さんの栄養が少ない ....
とある娘に、とある感情をいだき
とある表情に、頬を赤らめる
とある私
私に見えるのは
遠い 遠い 過去の渕
私に見えるのは
ひどく凍えた眼
私に見えるのは
そっと 覚醒た羊の夢
私に見えるのは
雑音の狭間の揺りかご
誰にもこの肌は届かない
雑音の狭間 ....
色硝子の目玉をガリガリかじる
虫食いの肉体をベリベリ剥がす
おれはおれを一本の死に花として石の器に生けてみる
瞬間凍結された踊る舌先の焔として
勝ち目のない戦いに身を投じる高揚感で
己の文字 ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて
どうしようかと
喉元まで逆流してきた
雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう
口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )
里はもうそんな時節らしい
路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある
流れる水は 淀むことをし ....
長い年月会っていない友人
それでも友人と言えるのは
年賀状にある自筆の文字
さて今年も…
勢いに任せて
「 い ち ど あ い た い ね 」
苦しいときに泣くことは、
いっぱい、やってきた
悔しいときに怒ったり、
羨ましくて妬んだり
そんなことは
幾らでも、
やってきた
今日も、あの時、
とって ....
マルマラゲストハウスのエリフさんに教わって宿の裏手にあるレストランに僕らは行った。 小広い店内、少しうす暗くテーブル席が十数席あり一番奥の席に座る。他に客が数名、グループ客がいた。 僕らはソテを注文 ....
その昔
俺は 宇宙の中を飛び回っていた。
織り姫に懸想して、彦星から追われもし、
白鳥の首根っこも押さえもしたし、
ペテルギュウスのおならも嗅いだ。
オリオンの楯を盗んだり
カシオペアの辺 ....
5歳の野原に
少年をひとり
おきざりにしてきた
今も夢に見る
あれは
世界の果てまで
走って行くはずだった真昼
やけるような緑と
汗と言う名の夏が
身体にべったりはりつい ....
メールに添付されてきたのは大粒の涙
メールの香りがそれを証明してる
僕は不安をひたかくしにして、返信する
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく
やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍
たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし
あけてみると請求書だ
項目として
笑った時 ....
【 人生映画館 】
白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?
始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
....
手首に巻いた 虹の飛行機
何処まで飛ばそうか 考えている
エアポートは 何処
何処にでも 存在するのに
迷ってしまう
雲隠れした 昴を 探し出すよりも 困難
ウグイスの 香し ....
君の歌声が響き渡る
僕の身体を癒すように
山間の誰一人いない公園で
一緒に歌うラブソング
周りの木々や山々にも届く愛
透き通った歌声が
透き通った現実を生み出す
歌声が周りと ....
鳥が堕ちた
私が殺った
夢を見てた
君が染みたそこら辺で
小さな声を
聞いた気がする
この手を
握るのは
誰だろう
いつだろう
今だけ欲しいのは
なぜだろう
いつからだ ....
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