真実らしさを裏表縫い合わせながら
花のこだまする落下音
見渡す限り白と灰色とクリーム色
名状しがたいこの光景は夢がない

小さく震えながら露を受けて輝く
幻が咲いて木の幹を下る午前に
手 ....
{引用=



真夜中に犬の声がかけてゆく


やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる

テレビの ....
冬なのにあたたかいオレンジのせとか
まあるい君をどう食べよう?
やわらかくすいつく肌に爪をいれるのが
僕にはなんだか無精におもえて
青白い包丁で6つにわける

半月形のせとかたち
皮はや ....
猫の目借りて夜をみる
(今日の僕の瞳は信用ならなくて)
鬼が門前で声掛ける
(もう一人の鬼は角で待っている)

私に豆など投げられるはずもない
猫の手では豆は握れない
(そもそも猫は鬼な ....
夜は流れてゆく時に
昨日の温度を連れてゆくから
君は目を閉じて
手足をいっぱいに伸ばしているといい
送り忘れたメールと
入れ忘れた予定のことは
もう、とりあえず
気 ....
仕事をとられたといっても
それはポジションをとられたって事で
経験をとられたわけじゃない
継続が終わっても持続する力
相手はあなたであってあなたではない

与えられたポジションはいつかは消 ....
なぜかしら
夕方になると
後頭部が重くなって
ひょっとしたらと
腕に巻いて
ちっぽけな
ボタンを押す
数値は設定値まで上がり
やがて少しずつ下がる
おお神よ
どうか上135下85ぐ ....
空などもののたとえであった

ただ一点創源こそが

彼ら<十人に一人>が得た智慧であるのにちがいなかった


再逮捕されずにいるひとも含めれば

薬物に二度と手を出さずにおれるのは< ....
愛さえあればなんてね
でもそれってお金で買えそうな気もするよ

何もしないからと言いながら
私の背中に変なのを押し当ててくる

そんな安っぽいんじゃなくてさ

至高の愛
とか
無償 ....
用事で呼び出されて実家に行くと
車を外に出して 車庫に雪を入れている

雪の階段を五段 降りて玄関に入る
家の前のパイプとトタンでできた車庫は
軒下の雪を登って 屋根に登れる

家の ....
頑張りやの
あんな子は二度と来ないでしょうと
しゃきしゃきとわたしの髪は細かく床に散らばる
もともと十二月までの半年契約で
一月からは大阪で開業する先輩の新店スタッフに
あらかじめ呼ばれてい ....
はだかんぼうな大銀杏の木
それでも寒々しさは微塵にもなくて

なんだか凛々しい

思わずさわりたくなって
てのひらで逞しい幹にふれてみれば

生きているんだ

木なんだから動きもし ....
 「返事」


太陽に声をかけても
一向に返事は返ってこない
取り巻きの雲が
覆い隠して
自問自答の老木が揺れる


 「返事」

孤独な問いに
枝にぶら下が ....
どうしてかわからないけど
思い出すのはいつも彼女のことだ
鏡に向かって化粧をする彼女
まっすぐ伸びた背筋
長い髪
笑った顔
驚いた顔
拗ねた顔

加速するたびに近づいていき
今に ....
口を開けてテレビを見ている時に
突然のお知らせ

わたしに家族が増えました
わたしに家族が増えました

大事なことだから、2度言いました

ヨン様がこちらを見つめて微笑んで
「家族の ....
カシオペアってどれだろう
懐かしい北斗七星は何処だろう
オリオンの一角も捉え得ぬ眼球は
地面に転がって冷えている
でも、宇宙はもっと寒いんだよ

?昭和の音?という玩具がある
夕景のフィ ....
土のにおいの月がいくつか
夜から朝へと転がってゆく
鏡を造る鏡
暗い水と溝の道


星と星のあいだのむらさき
へだたりと境の腕
羽と羽のあいだに起ち
剣のように
 ....
音をはずした
指先が曲がり
おこがましい
眠気へと倒れ
込んでしまう

彼女は私に嘘を吐きました。その嘘はあまりにもたくみでありましたから、私はその嘘を見破ることなど、したくなかった。した ....
朝靄ののぞく
窓の水滴に触れたら
一滴が硝子を撫でた
一筋の道筋を作って
いくつかの水滴を巻き込んで

流れていって下のほう
ぺちゃんと爪先が濡れた
じわりと広がる水滴が
ひんや ....
むかしむかし
あなたと私の
鳥の骨のような関係が
ありました

肉はもうとっくに
誰かに与えてしまって
白い骨格だけが
残っているのです

飛翔の予感を秘めて
飛翔の過去を秘めて ....
              ロリじーは
              赤ちゃん言葉を話す

              ロリじーは
              いい年をして赤ちゃんに
     ....
ここ数日来の寒波で凍てついた地下鉄の連絡通路に
場違いとも言えそうな親子連れの姿

乳母車を押し歩くお母さんの脇には小さなおんなの子
お母さんの手助けと押すのを手伝っているようにみえるけど
 ....
毎日毎日僕らは
激辛の料理ばかりでいやになっちゃうよ
ある夜僕は店のおねえちゃんに
強引に迫ってボーイに連れ出されたのさ
はじめて食らったタイキック
こんなに痛いとは思わなかった
おケツの ....
あの人は

















人の母だが女神様、、、
人 ....
知らないということしか知らない
習っていないわけではない
私のうわべを過ぎただけ

知らないということは罪なのかな
知っていればよかったのかな
知ったことで背負う 
苦しみはいやだよ
 ....
寒い寒い凍った 夜
月も凍っている

こたつにもぐり
ここちよく酔った
あたしは
貴方の肩に
頭をもたれる

互いのキモチを確かめるように
手と手を絡め合い
貴方の手を
胸に押 ....
きみがぼくのそばを離れてから
もうずいぶんの時間が
現れては立ち去っていったのに
未だにぼくの心は喪失感が
スコップで掘った穴を
埋められないままで


みんないつまでも悲しむ ....
雪が降ったので何となく家から出てみた
辺り一面にうっすらと雪が積もり
細い塀の上まで忘れられずに雪が積もっている
いくつかの足跡が切り抜かれた道を歩いていけば
太い縞模様になった道路と出くわす ....
海峡の上から荒れ狂う山を見つめていたのは私だ
また 料金所を出入りしている車たちが そこに いくつもある
この街を象徴するかのような 彩り 赤や青に塗られた
ああ 黒い鯨が 波に乗り この街へと ....
ブックオフの前の客引きのしましまのスーツとか
角海老ソープの前の客引きのジャージとか
よくわかんねぇけどそこらへんの人にきけば
どうやったらチンピラになれるのか答えてくれるかな
泣いて泣いて泣 ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Listen- 瀬崎 虎 ...自由詩211-2-4
浮遊するレジ袋と真夜中に棲むものの声- 石川敬大自由詩14*11-2-3
せとか- kawauso自由詩411-2-3
猫と鬼- 朧月自由詩311-2-3
君は引鉄を引きたい- ホロウ・ ...自由詩1*11-2-3
現場にて- 砂木自由詩7*11-2-3
高血圧ボーイ- 花形新次自由詩311-2-3
創源- 吉岡ペペ ...自由詩111-2-3
かさねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-1-31
雪の居場所- 砂木自由詩9*11-1-30
頑張りや- 乾 加津 ...自由詩6*11-1-28
ふれるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*11-1-24
返事- 乱太郎自由詩23*11-1-21
即興夜想曲- rabbitfighte ...自由詩511-1-21
家族が増えた- 池田実緒自由詩311-1-19
懐古する自動人形- salco自由詩30*11-1-19
ひとつ_約束- 木立 悟自由詩1511-1-19
ず____れ____- 久石ソナ自由詩2611-1-19
ツンデレ哀歌- 斎藤旧自由詩4*11-1-18
鳥の骨- 三条麗菜自由詩7*11-1-17
ロリじー- 鵜飼千代 ...自由詩7*11-1-17
いそぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩35*11-1-17
がんばれタイ出向者くん- 花形新次自由詩211-1-17
これは嘘だけど、職業に貴賎が無いように愛にも貴賎は無い。- TAT短歌2*11-1-17
知る- 朧月自由詩411-1-17
弦月の下- 森の猫自由詩6*11-1-17
ポジネガ- 寒雪自由詩111-1-17
If_winter_comes,_…- 木屋 亞 ...自由詩3*11-1-17
キセツ- 番田 自由詩211-1-17
鉄パイプ- 虹村 凌自由詩411-1-16

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