目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す

その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている

若者たちが集まって ....
最近入店した笑顔の素敵な男のひと
洗い方は丁寧なんだけど
細長い指先からほのかにただようタバコのにおい

最初は気のせいかと思ったんだけど
どうやらそうでもないようで
せっかくのシャンプー ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする

あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です

汗がひたいに ....
五月の空といいながら
空はどんより鈍色で
雲と空の境は淡く
地平線は黄砂に吹かれ
やはり視界の球体の内部
己の認識世界の端と端が
すべて曖昧な灰色グラデーション

その球体の中を
て ....
やさしくありたい
でもやさしさって何
あなたのやさしさは十年前の私には届かなかった

星の光のように
遠くからやっと届いたんだ
今そのぬくもりをゆっくり吸い込んだ

もう愛の押し付けは ....
悲しみで目から零れ落ちた
涙のしずくが
咲き誇る桜の花びらにも似た
きみの笑顔に生まれ変わるなら
ぼくはこれからも
きみを笑わせ続けようと思う
胸に矜持をしっかりと抱いて
喜びが
駆け出していった方向を
振り返る

用心深く植えつけた
日々の暮らしが
そよいでいる

怒りが
駆け出していった方向を
振り返る

自分の窪みに貼りつけた
絆創膏 ....
  春の
  壜に
  沈澱した
  メトロノーム



  歌は
  亡い
  右往と左往
  ちくたくたく
踏み潰されても
踏み躙られても
這い上がる強い心
なにくそめげないぞ

自分のできる事をする
勉強は絶えずして
本を読んで
テレビは見ない!

最高の自分を目指し
最高の演技をす ....
ピアノの音
カスタネットの音
バイオリンの音
波の音

心を癒してくれる。
無心になれる
損得無しに溢れる感情
まだまだ頑張るぞ!

捨てる神あれば
拾う神あり
人を粗末にする ....
愛が 愛が と叫ぶ連中
一途さを忘れて何処に向かうのだろう

全力を何時の間にか取り違えて
無駄に必死で笑えるね
時代に置いてきぼりの音楽のよう

君達の光は何処にあるのだろう
冷え切 ....
鳥が急ぐほど性急なことが起こったらしい。
酔ったときはとおくを見なさいと、それは何故か信じてる。
でもほんとは酔ってなんかなくて
鳥の向かう先も知っているんだ。
悩むのは明日にしようか。
塔 ....
左手の親指が上で 右手の親指は下に
何回かこする。 不思議と落ち着く。
今日はもう満ちるつもりはないみたいだ。
見ていても分かる その粒の1つ1つは
ナイーブなくせに とても頑固で ほっとけな ....
 
 
公園の風に
子どもたちが落書きをしている
落書きは異国の文字みたいに
すぐに形を崩し
消えてしまう

ぼくはすぐ近くで
地図にも載っていないような小さな紙を
呟きよりもさら ....
私は紙で
薄っぺらな紙で
じょうずじゃない半分にたたんでいます

広げたら戻れない
そんな心配ばかり

ぺららぺらら
羽ばたきたくて

なんにも書いてないって
みんないうけど
 ....
舟が一そう
ありました。
漁師が
寝ていました。

みかんを
食べました。
甘かったです。

弁当がありました。
タコウインナーを
食べました。
沢山の魚が獲れました。
背中の波が剥がれて泣いて
海が誰かを呼んでいる
あなたのことを考えてみる

体を循環する器官のひとつひとつを
ていねいに洗う
みずの流れに臆病になると
腰にひびが入るんです

ゆるや ....
赤赤赤赤赤赤赤赤・・・・・・・赤!!!

圧倒的なる赤。

TAROを貫く
赤に染まる

血の
情感の

飛び散る


毒を交ぜた
あたしの中の


染出て
こい!
裏山で雪に潰され 折れた枝を集める

曲がった杉の木に足をかけて 
土と雪を這い上がり 山道に出ようとすると
蝉の抜け殻が
木の根元 小枝にまじってあった

雪溶け水の下る 
山道 ....
{画像=080406010521.jpg}

                     光りと闇

               陰と陽は対局でもあり

            xyのよう ....
躰ごと何処かへ消えてしまうように
5限目の授業中は
夢の海を泳いでいた。
手前の 二段に詰まれた段ボール箱 ぴったり揃ってない。
上の段ボール箱の下部面積中 外側に出てる部分がやや多め 
だから 自分が前方部分に座って 
そん時はそん時で 後ろに倒れるのを回避している ....
火を食べる川
その川のようになりたい
なりたければ仰向ける空へ返す仕草を
かみしめたまま忘れないこと
石の尖りを解かれた頃には
流れの起伏をたどっていることだろう
いつかは溢れ、落ち着くと ....
にゃーちゃん

その首筋に
そっと
顔をうずめると

とても
安らいだ
気分になるんだ

ほのかな
洗濯の匂いと
慣れ親しんだ


ぐぅぐぅと
寝息をたてて
ぐっす ....
忘れてください
なんて思ってもいないのに
やっぱりいいです
なんてごまかしてる

言えない言葉ほど
私にとって大事で
言えないからこそ
ずっと想い続ける
〈好き〉ってなんだろうね




わたしってさ
誰かを〈好き〉なったことってあるのかな

〈好き〉ってね
愛しているとは違うし

意外と精神的なものだったりして

Like ....
清濁を
決める、のは人。


撓んだ「板」は割れるか、
跳ね上がるか。
吃音ではなく
軍を成す身震いが
国籍を求めて


腹を曝した和やかな州嶼に打ち寄せるとき
メガロポリスの ....
鏡の前で
気合を入れて
必要以上に頬の肉を引っ張り
各種パーツの形状の組み合わせを
色々と試してみたのだが
披露するべき相手がいなかったのだ
ということに
やっと気がついた
 
 
空車、と書かれた
駐車場の表示を見て
娘が空を見上げる

もちろん空に
車などあるわけがない
雲しかないね
つまらなそうに言う

娘よ、きみには
遠い昔のことかもし ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1627)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぐい呑み- ……とあ ...自由詩17*11-5-10
暴動、そしてヒグマの影- 真山義一 ...自由詩2811-5-10
かおるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*11-5-9
ははおやの山- 朧月自由詩711-5-8
球体の内部- ……とあ ...自由詩611-5-8
やさしさを贈りたい- れもん自由詩6*11-5-8
ピエロ- 寒雪自由詩311-5-8
喜怒哀楽- nonya自由詩17*11-5-8
メトロノーム- 草野春心自由詩611-5-8
ロック魂〜_I'm_not_a_loser._〜- ペポパン ...自由詩4*11-5-7
貴方は言いました!- ペポパン ...自由詩5*11-5-7
Re_limited- 大祐自由詩1*11-5-7
うす黄いろ- kiri自由詩111-5-7
うずまき- 電灯虫自由詩4*11-5-7
公園の風- たもつ自由詩2+11-5-6
うすっぺらら- 朧月自由詩611-5-6
本日は晴天なり- ペポパン ...自由詩4*11-5-6
ゆるやかにおしまい- りこ自由詩20*11-5-5
赤。- 森の猫携帯写真+ ...9*11-5-5
巡礼- 砂木自由詩14*11-5-4
混沌を規定するもの- beebee自由詩1711-5-4
午睡- れもん自由詩8*11-5-4
アプローチ- 電灯虫自由詩7*11-5-4
- 理来自由詩611-5-3
にゃーちゃん- 森の猫自由詩14*11-5-3
みえない言葉- 朧月自由詩211-5-3
託すひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*11-5-2
亡国のパワースポット- 吉岡孝次自由詩111-5-2
顔が静止する日- 北村 守 ...自由詩111-4-30
空車- たもつ自由詩711-4-30

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