あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました



モンシロチョウの卵を
 ....
おそらくは
やわらかな春の香り
おそらくは
かぐわしい早乙女のような
おそらくは
この世に用意された
おびただしい
喜びと悲しみのあわいで
おそらくは
それは
幻の香り

さく ....
人は誰しも悲しい過去を抱えて大人になる

被害者意識は膨らんで 膨らんで



引きずられた幼い日々は忌むべき記憶

それはそれは鮮やかに

今は嘘と真の境も見えない



 ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
  あんパンを頬張る
  午睡のなかでぼくは
  とうめいな壁になっていた
  どこか遠いところから
  木魚の澄んだ響き
  井戸の水に棲むたくさんの微生物
  午睡から醒めてぼ ....
あした多分死なない

多分の確率は活断層みたいなもんだ

そこで地震が起こったことがないから

活断層じゃなくて

たんなる断層なんだというだけの確率だ

きょう訓練を受けてあらためて後悔した

俺は ....
君の色はどんな色?
いじわるな質問ではないから
並んだ色鉛筆から
一本だけ取り出して
君の色で画用紙いっぱい塗ってみる
君の色はこんな色
赤 青 緑 黄色 黒 白
ご覧
僕が選んだ ....
黙っている待っている枯れながら百舌のように鳴きながら
歌はない光はないこの世界近似値で君に伝えようと思うんだ

比重を失った世界なんて羽根のようですまるで綿ぼこりみたいに見えます
でもね君が好 ....
尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう 豊胸の手術で入れたシリコンが悪さはじめる三日月の夜 ぶらぶらとぷらぷらを
足して二で割ったような散歩をしていた
日曜日のエイプリルフール
晴れているような曇っているような空だ

やることもないし嘘をつきたい相手もいない
コンビニでショートホ ....
わっか付きのちぎった羽の訪れ
骨を噛む眩んだ羊の群れ
瀞の辺りでまどろんでいる都市と
数々の海に影が落ちる

彼女の小さい舌
ミルクを舐めるときのように
チーフの端を燃やす
彼女のその ....
言論の自由の中で
わたしたちは饒舌な唖になる
会葬者の囁きにも指先を踊らせるが
本心は棺の中
乾き切った筆のように横たわっている

表現の自由の中で
わたしたちは着飾ったマネキンだ
禁 ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
眉間の裏側に
落ちてきた
朝焼けの一滴

生温かい暗闇に
暖色の地平線が
引かれていく

意識の東から
明かされる
言葉の街路

慌ててスケッチ
しようとするが
間に合 ....
毛が抜ける抜ける

ぼくちんが歩いた道には毛っ毛が落ちてる 落ちてる
よたよた歩いたフローリングは掃除機かけリング

毛が抜ける抜ける
毛っ毛が温度調整し始める

ぼくちんの体をブラッ ....
 
アカシアの雨がやむときをききながら

雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる

月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、



*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
 「明日」

ATMから引き出そうとしたら
お客様の明日は残高不足です とアナウンス
借金ばかりの恋で底を着いたのか
利子もあの子ももう赤字になって去っていく
振り返るのは嫌いだが
この ....
テレビからはみ出た悪魔の手が握る貧乏ゆすりしてるヒトダマ ないものねだりをするように
斜陽を写真に閉じ込める

ないものねだりをするように
野良猫に餌をやってみる

ないものねだりをするように
愛想を振りまき生きている

羨望や焦燥は
 ....
時の流れは
遅いと思えば遅い
早いと思えば早くなる

夏にした花火は遙か彼方
思い出せば昨日のことのよう

夜桜の下で線香花火する
華やかな桜の花は
静かに様子を見守ってくれる

 ....
空のどこかが
解けて
みずが零れる



モノとコトの上に
容赦なく
みずが注がれる





ぬるんだ雨は
葉っぱを揺り起こし
やわらかな雨は
根っこにじ ....
 
Tell a lie

Tell a lie for me

At the very least, only tonight



 
白い雲もなく
白い波飛沫もない
ひとつだけの乱反射が
わたしの瞳に届けられる

このひとつの色の波長は
わたしの血液を振動させて
濁ったこころを浄化する

黒い策略もなく
黒い騙し討ちもない
確かな ....
この夜の向こう

蒼白い悲しみに凪いだ街から

漂着した片言に縁どられ

幽かに像をなす空白

難破した夢

偽りという救命胴衣を着けずに

真実という黄金を抱いたまま

 ....
いつ給金がなおるのかわからないまま五月場所

わからないまま彼女の態度を噛みしめる

大阪の道頓堀で初デート保母さんだった彼女懐かし

弘前の桜素晴らし僕だっていつかほんとにチョッピリ咲き ....
王様は絵画の中に

閉じ込められた

もうその存在も感情も

何もない




そしてピエロは解放された

ああもう貴方の為に

わたしは

 ....
太陽が戻った

もう ここに居るのは疲れたよと東へ流れ去って行く雨雲を見送れば

残していった渇いたため息が 風に変わる

うまく やり過ごした
のびのび体を開いて歩き出す
急げ ....
二十六時の幻想協奏曲
メールの着信音はアフリカのサバンナ
飛行する
     (ここは何処でもない
      北極点から南十字星への瞬間移動)

       *

明日は三十四億年 ....
零れ落ちる花弁を無碍に季節の風が運んでゆく

ちょっと絡めただけの指先が愛しくて

君の名前をそっと呼んで見る

僕は花盗人君の唇を奪うろくでなしさ

君にあずけたこころはいつか返して ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1627)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モンシロチョウの観察2- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-6-5
花まんま- そらの珊 ...自由詩22*13-6-4
道半ば- ちと自由詩113-6-3
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
あんパン- 草野春心自由詩813-5-30
愛するひとへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-5-29
君の色- 乱太郎自由詩19*13-5-22
静謐- 梅昆布茶自由詩613-5-19
尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう- 北大路京 ...短歌213-5-18
豊胸の手術で入れたシリコンが悪さはじめる三日月の夜- 北大路京 ...短歌113-5-18
遡る- 青井自由詩213-5-18
イクラ祭り- 自由詩113-5-18
それは薄汚れた顔で笑っている- ただのみ ...自由詩19*13-5-18
美味しいね- るるりら自由詩19*13-5-16
なんちゃって- nonya自由詩17*13-5-15
毛っ毛の時期- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-14
アカシアの雨がやむときをききながら- 殿上 童自由詩24+*13-5-13
「明日」ほか二篇- 乱太郎自由詩19*13-5-7
テレビからはみ出た悪魔の手が握る貧乏ゆすりしてるヒトダマ- 北大路京 ...短歌213-4-29
ないものねだりをするように- 茜井こと ...自由詩3*13-4-29
四月の花火- 夏川ゆう自由詩413-4-29
穀雨_(こくう)- nonya自由詩23*13-4-28
for_me- 殿上 童自由詩13*13-4-28
あお- 乱太郎携帯写真+ ...17*13-4-27
漂着物- ただのみ ...自由詩18*13-4-26
給金直し- 梅昆布茶川柳213-4-25
王様とピエロ- 多紀自由詩20+*13-4-21
単独行- ぎへいじ自由詩12*13-4-19
- 乱太郎自由詩13*13-4-17
花盗人- 梅昆布茶自由詩813-4-15

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