昼下がりの人気の少ない公園のテーブルで
ノートを広げ
考え込んでいる様子

まさか遺書でないでしょうね
まだまだ若そうな女性の人差し指が
あごを支えて止まっている

見知らぬ人だか ....
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(扉絵:雨傘をさしてニッコリ笑うボクのアップ)

(絵?:雨傘をさして飛び出して行くボク。地面には大きな水溜り。)


雨降り
お迎え ....


一房の日差し摘み
頬杖つく
もぎ取った新鮮な味に
今日という農園が
扉を開ける
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り 
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために


灯りの落ちた ....
サツマイモ

さすがに君も化粧落として
掴んだものがコレ
真新しい長靴も泥だらけになって
急ぎ足で抜いてきたようだ
もしかして きみ

屈託のない笑顔に問い掛ける
うちだけど
渇いたくちびる三角帽子 ....
僕に詩(うた)を下さい
書き損じの紙切れ
池に舞い落ちた木の葉
真夜中の月の海

僕は何処かに置き忘れているのかも
駅の遺失物の棚
旅先のホテルの一室
ツンドラの森に

いつも
 ....
I love you が言えない僕
でも安心していられる。
Nothing to fear 怖くない
虐待された猫を飼う。

幼すぎた二人の心
人を傷つけあい
でも繋がっているものが
 ....
緑道公園の木の上で

最後の蝉が鳴いている


ジリジリ・・・
ジリジリ・・・


今にも力つきそうな声で鳴いている

その声は一瞬一瞬過ぎるごとに
確かに弱々しくなっ ....
 わがままなあなたのReは愛しても
 まだ足りないと盗みいるひと


雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
赤く濡れた月の蜜
追憶の茎から垂れ下がり
これから弄ばれることを夢想する

酸味の残った薄い唇
僕の指が軽くなぞると
風のせいにして髪に隠れようとする

火照って潰れそうな肉体
甘い香水の匂いが肌を ....
夜中になれば静寂の火が灯る
何もかもが去っていき
あるものが忘れられる
時計の規則正しい針の音が響き
時折救急車のサイレン音が割り込んで
誰かを連れ去っていくのだが
私の背中を刺すものに出 ....
どれほど歳を重ねたにしても
夏の終りは感傷的で

どこかしらか和太鼓を叩く音が聞こえてくる

リズムを刻んでいるようであり
生の在り様を現そうとでもしているのか

小刻みに
あえて無 ....
空いてます
ぼくのとなり

とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ

ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間

純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで

神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
ギャラが安いと三文役者が
太陽の尻に銃口を突きつける
ビクつく太陽がしゃがむ

突然の暗転に 頭真っ白の女優が
台詞をスッカリ忘れ
毛染が欲しいと舞台から逃げ出す

ドサクサに紛れて逃 ....
{画像=110824232540.jpg}


人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ

一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの /  ....
玉蜀黍

玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる

濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す

黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
薄れは 日々速さヲ増し
 
浮かブ言葉も崩れて逝って
 
思イ出ハ 欠片を残さずに

過去ハ ただ黒い壁の様デ
 
全テヲ選ばず飲み込ンでユく
 
「君ヘノ思いハ消えナイで」
 ....
どんでん返しの日常の繰り返しで
あわてて僕は
鍋から落ちそうになったこんにゃくを拾おうとする
わかっているのかな
この僕を
こんにゃくはぬゆりと簡単には掴めない
のっぺらぼうで無愛想
角 ....
誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて

誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように

誰かに手紙を差 ....
夏の湖

やや曇る空を見上ぐるしばしの間魚跳びはぬる夏の湖にも

三上山かすむ彼方は雲おおくどこまでつづく湖のひろごり

人の身に災いおおくせまき門入りゆくごとく今日も歩めり
浅葱色の風 信念(まこと)を抱き
今 時代(とき)に抗う 刃となる

強き眼差しは 鬼の如く
ただ 前を行くのみ
決意の背中は 恐れも捨て
ただ 直(ひた)走るのみ

三日月(つき)に ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
貴方が深い底に落ちかけたなら

私は貴方を全力で突き飛ばし

代わりに

喜んで沈みましょう


後で何と言われようと

一瞬、悲しみが見えたとしても

喜んで沈み ....
ボーダーの七分袖を着た長い髪の女の子は
その長い髪とふくらんだスカートを置き去りに
横断歩道に溶けていってしまった
帰ってはこない
  君は机に向かう
  ボールペンを握る
  罫線の上に
  言葉を置いてゆく



  それは君の決めた枠
  君の胸の奥で
  何か切実なものが発熱している
  窓の外 ....
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ....
滑るように季節は過ぎて
そう
望みながら呼吸を
いっしょうけんめいくりかえしている
君にであって
こんなにもこころが溶けだして
やわらかさを増しているのは
しなやかになったのか
そ ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩作する人- 乱太郎自由詩28+*11-9-28
雨降蝙蝠傘/想像絵本- beebee自由詩17*11-9-27
_- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-9-23
午後の枕木- たま自由詩28*11-9-22
サツマイモ- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-9-19
星の砂が零れるみたいに- 乱太郎自由詩16*11-9-19
怖くない- ペポパン ...自由詩5*11-9-17
宇宙の一員- COCO自由詩1311-9-17
夢猫- たま自由詩27*11-9-14
許されたひと- 恋月 ぴ ...自由詩28+11-9-12
さくらんぼ- 乱太郎携帯写真+ ...14*11-9-8
夜光虫- 乱太郎自由詩20*11-9-3
異心のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-29
- たま自由詩37*11-8-28
ゆりかご- ペポパン ...自由詩5*11-8-27
夏芝居- subaru★自由詩8*11-8-26
人生捨てたもんじゃない_/_あなたに想う言葉- beebee自由詩21*11-8-24
玉蜀黍- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-8-24
劣化速度- 徘徊メガ ...自由詩3+11-8-20
こんにゃく- 乱太郎自由詩19+*11-8-19
誰かに手紙を- 乱太郎自由詩26*11-8-4
夏の湖- 生田 稔短歌511-7-27
浅葱色の絆- 洞野いち ...自由詩6*11-7-26
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
青空と灯台- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-7-25
- 一酸化炭 ...自由詩211-7-23
ひと夏- nm6自由詩111-7-23
夜に- 草野春心自由詩411-7-21
黎明の月- 月乃助自由詩13*11-7-21
りょう/いきる- かんな自由詩7*11-7-21

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