絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
古い家屋に手を入れてできた料理屋さんは
まるで人をこばむように
さっさとおゆきなさいと 
言うように人の気配を消す
庭に咲いた花まで

初老の店主は言う
ひとつひとつ皿を運び
魚です  ....
     「時」が地の底へ地の底へと
      流れ墜ちてしまうのかなぁ
          いつ止むともなく
     ざらめ雪は降りつづいている
         じっと眺めていると
 ....
午後 4時44分

見上げると
東の高く

薄い青空に
少し欠けた

白い月が
浮かんでいた

立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた

たまっていた
所用 ....
コンビニの
100円スイーツを食べて
心に膜を張る
むき出しのものに
触れないように
誰のせいでもないことを
誰かのせいにするみたいに

のどがかわいたって
いつも用意されている
 ....
{引用=それを、聞きのがして、
提燈アンコウのように、ひかり、
ただ、
春を、まっている、
鋏をいれて、ほつれをひろげる、
物語がはさまれる、
この浴槽で、犯行におよんだのだ、
強い、断 ....
道路も屋根も電信柱も

みんな銀色に覆われてる

子供たちは喜び

雪合戦をしている


君と過ごした冬は

寒いけど暖かかった

今年は一人で子供たちの

歓声を聞いて ....
人は飛べないから
歩かなければならない
羽がないから言葉がある

人の行き先は
未来なんかじゃない
人の行く先は結果という街

理由探しを立ち止まる方法にしたとて
ないものはないから ....
 ここのアカウントを貰って、再び書き始めたとき、過去作は絶対に投稿しないと心に決めていました。けれども、ある話をするために自分が10代のときに書いた詩を再投稿することにしました。ただ、自由詩として投稿 .... 自然はいつも新しい

新しいものはいつもキレイ

キレイなこころはいつも新しいこころ

傷つきやすくて

ひとなつっこいこころ

好奇心いっぱいで

いつもなにかを発見してしま ....
網戸に
みっしりと

あたしの嫌いな

蛾が
はりつている

義母が
買ってきた
生貝を
食べる



喉元に
違和感を覚える


吐く

あたしは
貝殻の ....
咳込みながら考える
このまま息ができなくなって
瞳が閉じればいいのに
狭まっていく世界に
初めての愛を贈ろう
「死ね。」
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる




「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
 ここには、街灯はないのだから…」

「月明かりね。風音が変わった ....
こんなに手を伸ばしているのに
届かないままひそやかに
眠っている呼吸音

方々で
下駄箱の開いては閉じる音が
心臓の音に重なってまるで戦場

上履きが音をかき消していく
ブリキの下駄 ....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ

勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
全力で頑張ったかい?
あの頃の君と僕は
何も見えずに
ただひたすらに想い続けてた

夢を1つだけ持って飛び出した
それがあれば何にだってなれるんだよ
口癖だったよね

君の目指す頂上 ....
行為がうつくしい

おんなじ感情がうつくしい

もっとあまえたい

おんなみたいに愛されたい


ちんちんが硬くなる

ちくびを見つめる

恋人のちくびにむしゃぶりつく

 ....
誰かがさみしいと
しゃべって僕が聞く
体はこんなに生きたがってる
心は笑って首を吊る

散々詰め込まれて
伸ばされた個性ってのは
ひっつかまれて
地面に叩きつけられるために
ある ....
「わたしのこころはサーモンピンク」

そのフレーズを見出したのは
確か「りぼん」誌上であった
もしかしたら「なかよし」だったかもしれないが
「少女コミック」や「プリンセス」や
「花とゆめ」 ....
ホイミをかけてくれ







 ....
随分とのんびりした赤ちゃんが生まれた
優しい木漏れ日の中で たったひとりだった
声が誰の耳にも届かないのを知ったら
泣くのをやめて誰にも知られずに眠った


首のない人形は歩いた
喫茶店 ....
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい

足に合わない靴だったのかな

駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
猛烈は
空に土足であがりこむ
闘牛の息猛々しいありさまを差しむける
裸(モーレツ)にすれば
コミック漫画のはみ出しイラストにひっぱりだこになる
それほどの猛烈たちがなんども呼びだされて
い ....
魂も 涙と一緒に溢れ出て ワタシが消えてしまえばいいのに


歴代の別れの傷が開ききる 最後の恋が散ったサヨナラ


胸刺して ココロが消えるわけじゃない
えぐり取っても 残る哀しみ
 ....
言の葉 と 言の水とで咲く花を 君と僕とは 育てていける

太陽も燃え尽きた夜 月だけが 光輝き キミを照らした

落ち込むと間髪入れず『大丈夫?』そんなキモチが届くシアワセ

べろべ ....
砂利についた 貝ガラ どろどろ
黒く吐いた あぶくに うちあげられ

ヒレの息づく爪のかけら
まるい黒い斑点に交じる
夜毎落ちていく指噛む昼

まわした儀 どこからか溢れて
 ....
1

原野は朝露ぬれている
心もすっかりぬれている
さて旅の始まりだ
風が吹いたら始まりだ

トコトコトコ
歩けば荷物が揺れる
荷物なんてのは名ばかりだ
揺れる心が分かれ道

 ....
珈琲が好きなひとは多い

煙草やスポーツ新聞がなくてもスタバは満席だ

珈琲の匂いに包まれるのが心地いい

森のなかをゆく昂揚とおんなじだ

このことはいったい

宇宙のなんのもの ....
安心できる場所をさがしていたんだ、きっと

安心できる場所をさがしているんだ、きっと

それが戦場であろうと

それが景色であろうと

それが人間であろうと

安心できる場所をさが ....
晴天に

すごいね千人一人ひとりに黒の下敷きを持たせ、競技場の中央でできた人文字「country」を航空撮影で収める。それをcountry.jpegというファイル名の写真印刷にする。次はこれを富士 ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1627)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絵描きと球体の話- 相田 九 ...自由詩1311-2-19
日本料理店- 朧月自由詩311-2-19
トルソの青息(四)- 信天翁自由詩211-2-19
白い月- 森の猫自由詩16*11-2-19
アイスコーヒーの日- めー自由詩611-2-19
蝶番について- mugi自由詩6*11-2-19
雪の街- 橘祐介自由詩611-2-18
進化- 朧月自由詩411-2-18
共感と励ましを詩にしていた頃- 深水遊脚散文(批評 ...4*11-2-18
キレイなこころ- 吉岡ペペ ...自由詩311-2-17
欠片- 森の猫自由詩7*11-2-17
smiling- ゆず自由詩1*11-2-17
肌あわせ- 月乃助自由詩15*11-2-17
「ぎぶみーちょこれいと」- 斎藤旧自由詩2*11-2-16
丘を越えて- nonya自由詩10*11-2-16
挫折と安息- 逆鱗社長自由詩111-2-16
ちくび- 吉岡ペペ ...自由詩311-2-15
崖は見えている- 竜門勇気自由詩2*11-2-14
わたしのこころはサーモンピンク- 佐々宝砂自由詩6+11-2-14
じゃなきゃ死にそうだ- TAT自由詩6*11-2-14
必要- 相田 九 ...自由詩8*11-2-14
雨音のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*11-2-14
猛烈_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩12*11-2-14
さよならフラッシュバック- 北大路京 ...短歌6*11-2-13
恋愛フレッシュパック- 北大路京 ...短歌5*11-2-13
こ_ぐ- 砂木自由詩8*11-2-13
トコ(気軽な旅人の小歌)- 非在の虹自由詩2*11-2-13
珈琲の匂い- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-2-12
安心できる場所- 吉岡ペペ ...自由詩511-2-12
できごとは晴天なり- 乾 加津 ...自由詩7*11-2-12

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