活動しない雲は
たいてい灰色をしている
海の上に
面倒くさそうな
固形物が
存在する
白い犬
がそれを見ている
黒い少年
がそれを見ている
そんな淀みの中の
なんでも ....
誰からも相手にされない。
やはり私は勉強を一生涯する
運命にあるのか?
試験を受け、人の為に使いたい。
来年からは猛勉強します。
また人との関係を絶って
沢山資格をとります。
勉強す ....
あ、義父さん
ハンカチを一枚お借りします
+ + +
初めて会うひとはわたしのすべてを見透かしたあとに
無学なバイトの若造が生活(いちにんまえ)を語るのかと息巻きながらも
そ ....
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金魚鉢のそれのように、
一つの世界がそこで完結するとすると、
地球が再現され、
宇宙が再現され、
ついに発生する突然変異に、
ビオトープ ....
暑中お見舞い申し上げます。 たま
地下鉄
地下鉄はまっすぐ走るものだと思っていた
車体が傾いてとなりの女の顔が急に近づいた
ね、 複雑でしょ・・
耳元の吐息はいつも体 ....
七月
プルトニウムの夏
音の無い朝
人の無い街を
私が歩いているのだとすれば
青い大気の海底を
もはや足に濃い影伴れて
日輪は黄金の鏡を向けて
絶対無関心の触手をば ....
カタカタと鳴る
眠れない夜の四脚の貧乏ゆすり
床に喧嘩売って
チクチクと唸る
眠れない夜の二針の歯痛
壁にドリル打ちこんで
ザワザワと嘆く
眠れない夜のこんにゃく ....
べつだん躊躇ったりすることもなく
無造作に引きちぎった胸元のボタンを手渡してくれた
「ありがとう」
「礼なんていらないよ
こうするものらしいしさ」
恥じらいをみせれくれれば可愛い ....
解け落ちる氷
今命の水が滴る
土の中に消える
命の芽が吹き出る
幼きものが輝き
目を光らせている
好奇心旺盛で
無心でいる。
音が共鳴している
協和音は気持ち良い
人を通り ....
いくつもの世代交代を経て
現在がある
永い間お世話になりました
ありがとう
今までいくつもの風景を映し出し
数々のメッセージを伝えてくれた
その分厚い顔
忘れはしないよ
過去は ....
人は君を使い捨て
形だけの合掌で土に葬る
その時 君の骸は地中深くに埋葬されて
誰のものとも分からぬ物へと変貌する
その時 君は泣いているのか笑っているのか分からない
生きているのは「今」な ....
立方体をばらした図形のこと
何て言うっけ? 立体模型図?
違うなぁ… 平面図か?
とにかく、立体と平面は違う訳なんだけど
瞬時にして 形を理解できる人が 羨ましい
ある意味 「線が見 ....
波打ち際に
打ち上げられた
白
い木の
生
の部分が
別の情報
に置き
換えられ
死
はそれを
流木へと
昇華していった
白
い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
{画像=080802125241.jpg}
水たまりに空が映って
雲が動いていた
雨は上がったようだ
太陽は力を蓄えようとして
朝はこれからのエネルギーを予感している
陽炎がすでに
....
おかみさんぇ、お富さんぇ、
いやさ、これ、お富、久しぶりだなぁ。
そういうお前は。
貧乏神だ。
えぇっ。
東日本の災難から早や四月
今でも体育館で寝起きしている人がいるっ ....
きらりと日差しが
部屋に溶け込んだ瞬間にあなたは溶けていきました
さらさらと崩れおちたあなたを
美しいと思うだけの私です
あれから月日は過ぎたけれども
今も日差しの中で彷 ....
戦場
君の髪の毛を揺らす風は 何処から吹いてきたのだろう
僕らの涙はきっと 誰かが堪えた成分で出来ている
君が今吸い込む空気は 誰かが吐き出したため息で
少しだけ咳き込んだ君は 今日も元気 ....
ちのながれの中の
つぶつぶをかんじると
球をおもいうかべて
みずのながれへと変わる
ちの管
と
かわの管
がにていて
ちきゅうのいちぶが
ひとなんだろう
それでも
ちのながれの中 ....
少しだけ長い旅に
あなたに声をつれていくことにしました
それはずっと思い続けていたことで
あの夜の端で聞いた音も
連れて行くことにしましょう
ここに旗を
....
川のように
網のように
体液が流れる
私はあなたという太陽の
光を浴びて
生きる力を得る
一枚の葉のようなもの
でも体液の流れは
あくまで内に秘めなければ
なりません
裸に ....
なまえをつけようね
あなたの
たましいに届くように
大声で伝えるね
きっと
忘れないでね
なまえをつけようね
しだいに
それは漢 ....
穏やかな夜
時間が砂時計
澄んだ心
無我の境地
欲を捨て
時の流れに
身をまかせて
目をつぶる
息の音
吐いて吸って
時間が止まる
万物の愛を感じる
急いでって君の手をとって
駅の階段を駆け上る
発車のベルは鳴り止まない
このままこの階段で
いつか波音を聴きながら二人で眺めた丸い月まで
登って行くことは出来ないだろうか
お別 ....
好みの映画と心から感動する映画とは違う。
見たい映画といつ見たくなってもいいように、いつまでもそばに置いておきたい映画とは違う。
けれど、ボクにとってそれらをすべて凌駕するのが「メリー・ポピンズ」 ....
梅雨の季節に君に遭い
雨の中の紫陽花に君をみた
幾重にも重ねた肺胞の中に
君はすべてを吸い取って
僕は君の吐息の中に埋もれた
暑い夏が来て
君の髪から砂粒がさらさら流れ
僕の耳に入り ....
靴の紐は
自分で直せます。
友達の受身型に
とても驚いた。
心配はいらない
私は一人でもいい
また泣けば良い
言った事を忘れる
バドしたら
いじめられそう
しばらくしていな ....
この坂道は君とともに上った坂道
ふたりして登坂の辛さにあえぎ
君の差し出した手のひらの熱さに驚きながらも
未来への扉が垣間見えたような気がして
したたる汗の交わる戸惑いと
きつく握り ....
「ショート」の意味も分からずに
スポンジとクリームに
苺のしっかりとした感触と
ジュっと感じる酸味も一緒に
一回に二個は味わうショートケーキ。
チョコケーキのほんのりした苦味も
少しば ....
小学校の卒業式の日、
担任の梶原先生が「白い花が咲いてた」という歌を歌ってくれた。
大きな顔をした恐い先生、歌の声は低くて優しかった。
ふだん怒ると顔が真っ赤になったけど、歌ってる顔も真っ赤 ....
夏の朝の
コインランドリー
放りこんで座る
わたしと
あなた
何だろう
あなたは笑って話している
わたしは
聞いていない
....
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