お面屋さんを通り過ぎた

額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは

ひょっとこみたいな顔で

指をくわえて林檎飴に見とれている


 +


浴衣については一言 ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ

どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
いつもの安くて多い
路地裏の高架下にある定食屋に入る

食券を買って
店員さんに渡す
1分も経たぬうちに飯が出てくる
店に入るときも出るときも
店員さんとの会話は無い

電車が走る騒 ....
――――沈黙する夢。


限りなさを湛えた少女、その細く白い腕に鴉の黒い爪が食い込む。
笑顔の下にある宇宙、あるいは転落死。
完了の合図が鳴らないので、ここはいつまでも連 ....
昨日の今頃は
熱帯魚の水槽の底で
揺れていた

赤色と紫色と肌色の
尾びれをひしゃげて
これ見よがしに泳ぎ去る魚達

置き場所に困った
僕の視線は水泡となって
溶けかけた空が浮 ....
ゴーストステップ

僕らの足跡は 馬鹿な連中が消してしまった
誰も居なくなった街で 幽霊は叫ぶ
君の形をした影は 忘れ去られたまま
本当の君が来るのを待ってる 壁にもたれて

いつでも扉 ....
ステンドグラスの厳かな光によって
綿埃の浮遊がみえるのに
ライブの結露は消えている

カルマの酷な風にあやつられて
エロスの逍遥があったのに
タナトスのサインは消えずにいる

いま そ ....
余生のような顔してイエローテイル
捲くってみたスカートの裾は可逆なのかな
膝のひとつも痛まないならフェアリーテイル
しっぽから描けない物語は不可逆なのね

それでもわたしが
幸せに ....
僕の喜び、それは僕の嘘と悲しみでできている
指先だけじゃつかめなかったもの
君の存在はまぶしくて
手さえ伸ばすことをためらっていた

かすかな君の優しさも気付かないふりして
たっぷりと ....
              110626




首が回らない
それは緊張し過ぎたためでしょう
お金がないのはそれだけ厳しいことですから
500円不足の苦情処理途中に
1万円札 ....
人のいない道で
私は 一体 何を探している
流れる時の中で
忘れてきたものなのかもしれない


二人で 手を繋いで
これから どこに行こう
歌は 忘れた
明かりも 私は 持ってい ....
筋弛緩剤を飲み込みました
貪るような悪夢に自慰を注いで
汚れた眼球は排水口に流すのですが
ベッドの足にピンク色の縄跳びで結ばれているので
シンクまでは少し遠く
ゴミ箱に吐きました
君がなか ....
ぎつたたいよ ぎつたたいよ きみ すき すき さ

あまり叩くから 破れたらきみに毒
僕は大人しくて 傷つけたくないから
きみを好きと決めているよ
きみを好きと決めたよ今

あの子は鏡な ....
 発表者は、会議室の岩壁から円くつき出した部分を指さしながら話す。

「この部分が地球にあたります。政治家の住居をこのあたり、赤道付近に集中させることにより、化石燃料の使用量を約20%ほど、削減で ....
なんで幸せそうに詩を綴るんだろう?













 ....
タイで生まれたチャンとエン
取り合い喧嘩は5つで終わり
険悪は気づまりでつまらぬし
外は様子が違うので
庇い合う事にした
14になると卵を売った
母さんと化け物遺し親父が死んで

耳目 ....
{画像=110625230338.jpg}


手を伸ばしてまさぐってみる
暖かい柔らかいものがあって
それが心地よいのだ


その中心からは光が
木洩れ日のように洩れて 揺れて
 ....
浅い流れの面が跳ね返す光のように
幾つもの瞬間を網膜に焼きつけて
君は僕の縄張りから消えた、終わりを隠す猫みたいに
夕暮れが最も鮮やかな季節は
いつまでも繰り返すバ ....
あなたの詩に抱かれていたい
僕は乾燥し切ったせんべいです

あなたの詩を抱いていたい
僕は受信感度の悪いラジオです

あなたの言葉の調べで眠りに就きたい
僕は炭酸の抜けたコーラ

 ....
イルクーツク
ボヘミアばっかん
ノボシビルスク
チチカカ湖

モンブラン
モナコ
モンゴル
モザンビーク

タスマニア
マダカらすかる
スワヒートウーマン
レソトへ帰れ

 ....
 ア

ワ 
 
 ブ




ぷわりぽわり


ワキンの溜め息


見た目はすくいたがりの彼氏
見た目はすくわれぶりっこの彼女
ついでにすくわれた私

本 ....
{画像=080305010357.jpg}


抜きがたい自己への想いに苦しむ時、何とかして自分を客観化して、その中にある自分自身を見詰めてみたい。私が私であること、って何?

突然、文切り ....
20離れていると
いろいろと

あれで
沖縄出身らしいコンビの片割れ
何言ってるのか聞きづらいんですけど

それとは違うんだよね




前を向くってさ

結局のところ、そう言うことなんだと思う

しつこいぐらい諦 ....
責任の自覚ではなく

貶めた先に

何かを望むから
 
  きみは一篇の詩
  ただひとつ
  この星にうまれた
  かけがえのない一篇の詩



  時間は目眩めくリズム
  若さに弾み
  老いて穏やかな
  飽きることのな ....
詩についての詩

俺自身詩と呼ばれるものを
たくさん書いてきたつもり
けど本当のところ
詩ってなんなのか分かっていない
この【詩についての詩】なんてのも
詩と呼べるものなのかわかんない
 ....
  世界があまりに苦すぎるので
  曇り日の朝
  空を飛んでいた
  歌を
  菜箸で奪った
  噛みしめたそれは
  {ルビ土塊=つちくれ}の味がした
この街に雨なんていらなかったはずなのに
梅雨が来たからってだれひとり喜ぶ術もなかったのに


転ぶようにして降りる戸越公園駅のみじかいホームは
いつも苦手だった
ドアカットがなかったころの ....
 むすんで ひらいて

むすんで ひらいて 手をうって むすんで またひらいて 手をうって、その手を 上に
むすんで ひらいて 手をうって むすんで


     *


  結んで ....
空丸ゆらぎさんのおすすめリスト(1614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祭り囃子- 村上 和自由詩811-6-26
一輪と- 長押 新自由詩3*11-6-26
- 一 二自由詩611-6-26
逃げたい- ゆえ自由詩3*11-6-26
とらわれびと- nonya自由詩12*11-6-26
ゴーストステップ- itukamitanij ...自由詩111-6-26
消える一齣(七)- 信天翁自由詩211-6-26
しっぽのしっぽ- 凪名木な ...自由詩211-6-26
嘘つきな僕と、君- ユーリ自由詩111-6-26
祭り囃子- あおば自由詩4*11-6-26
案内の無い日- 番田 自由詩111-6-26
シンセティックアンビエント- 否々自由詩511-6-26
ぎつたたいよ- もよ自由詩111-6-26
せっせ- ああああ自由詩2*11-6-26
なんで詩を綴るんだろう?- TAT自由詩411-6-25
ブンカー兄弟- salco自由詩6*11-6-25
心地よい光を求めて_/_陽だまりに眠る- beebee自由詩1011-6-25
ただ、流れてゆくものは行先を見ない- ホロウ・ ...自由詩1*11-6-25
抱かれてみたい- 乱太郎自由詩17*11-6-25
メフィスト- ペポパン ...自由詩3*11-6-23
金魚鉢- nonya自由詩16*11-6-22
なにか_/_私が私であること- beebee散文(批評 ...8*11-6-21
加州ナッツ- 6自由詩311-6-20
しやがれのひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-6-20
己を責めてしまうのは- 徘徊メガ ...自由詩411-6-20
世界はきみの歌- 草野春心自由詩4*11-6-20
詩についての詩- itukamitanij ...自由詩3*11-6-20
曇り日の朝- 草野春心自由詩4*11-6-19
午後の雨脚- たま自由詩20*11-6-17
むすんで_ひらいて- 乱太郎自由詩15*11-6-15

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