なまえをつけようね
あなたの
たましいに届くように
大声で伝えるね
きっと
忘れないでね
なまえをつけようね
しだいに
それは漢 ....
穏やかな夜
時間が砂時計
澄んだ心
無我の境地
欲を捨て
時の流れに
身をまかせて
目をつぶる
息の音
吐いて吸って
時間が止まる
万物の愛を感じる
急いでって君の手をとって
駅の階段を駆け上る
発車のベルは鳴り止まない
このままこの階段で
いつか波音を聴きながら二人で眺めた丸い月まで
登って行くことは出来ないだろうか
お別 ....
好みの映画と心から感動する映画とは違う。
見たい映画といつ見たくなってもいいように、いつまでもそばに置いておきたい映画とは違う。
けれど、ボクにとってそれらをすべて凌駕するのが「メリー・ポピンズ」 ....
梅雨の季節に君に遭い
雨の中の紫陽花に君をみた
幾重にも重ねた肺胞の中に
君はすべてを吸い取って
僕は君の吐息の中に埋もれた
暑い夏が来て
君の髪から砂粒がさらさら流れ
僕の耳に入り ....
靴の紐は
自分で直せます。
友達の受身型に
とても驚いた。
心配はいらない
私は一人でもいい
また泣けば良い
言った事を忘れる
バドしたら
いじめられそう
しばらくしていな ....
この坂道は君とともに上った坂道
ふたりして登坂の辛さにあえぎ
君の差し出した手のひらの熱さに驚きながらも
未来への扉が垣間見えたような気がして
したたる汗の交わる戸惑いと
きつく握り ....
「ショート」の意味も分からずに
スポンジとクリームに
苺のしっかりとした感触と
ジュっと感じる酸味も一緒に
一回に二個は味わうショートケーキ。
チョコケーキのほんのりした苦味も
少しば ....
小学校の卒業式の日、
担任の梶原先生が「白い花が咲いてた」という歌を歌ってくれた。
大きな顔をした恐い先生、歌の声は低くて優しかった。
ふだん怒ると顔が真っ赤になったけど、歌ってる顔も真っ赤 ....
夏の朝の
コインランドリー
放りこんで座る
わたしと
あなた
何だろう
あなたは笑って話している
わたしは
聞いていない
....
お面屋さんを通り過ぎた
額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは
ひょっとこみたいな顔で
指をくわえて林檎飴に見とれている
+
浴衣については一言 ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ
どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
いつもの安くて多い
路地裏の高架下にある定食屋に入る
食券を買って
店員さんに渡す
1分も経たぬうちに飯が出てくる
店に入るときも出るときも
店員さんとの会話は無い
電車が走る騒 ....
――――沈黙する夢。
限りなさを湛えた少女、その細く白い腕に鴉の黒い爪が食い込む。
笑顔の下にある宇宙、あるいは転落死。
完了の合図が鳴らないので、ここはいつまでも連 ....
昨日の今頃は
熱帯魚の水槽の底で
揺れていた
赤色と紫色と肌色の
尾びれをひしゃげて
これ見よがしに泳ぎ去る魚達
置き場所に困った
僕の視線は水泡となって
溶けかけた空が浮 ....
ゴーストステップ
僕らの足跡は 馬鹿な連中が消してしまった
誰も居なくなった街で 幽霊は叫ぶ
君の形をした影は 忘れ去られたまま
本当の君が来るのを待ってる 壁にもたれて
いつでも扉 ....
ステンドグラスの厳かな光によって
綿埃の浮遊がみえるのに
ライブの結露は消えている
カルマの酷な風にあやつられて
エロスの逍遥があったのに
タナトスのサインは消えずにいる
いま そ ....
余生のような顔してイエローテイル
捲くってみたスカートの裾は可逆なのかな
膝のひとつも痛まないならフェアリーテイル
しっぽから描けない物語は不可逆なのね
それでもわたしが
幸せに ....
僕の喜び、それは僕の嘘と悲しみでできている
指先だけじゃつかめなかったもの
君の存在はまぶしくて
手さえ伸ばすことをためらっていた
かすかな君の優しさも気付かないふりして
たっぷりと ....
110626
首が回らない
それは緊張し過ぎたためでしょう
お金がないのはそれだけ厳しいことですから
500円不足の苦情処理途中に
1万円札 ....
人のいない道で
私は 一体 何を探している
流れる時の中で
忘れてきたものなのかもしれない
二人で 手を繋いで
これから どこに行こう
歌は 忘れた
明かりも 私は 持ってい ....
筋弛緩剤を飲み込みました
貪るような悪夢に自慰を注いで
汚れた眼球は排水口に流すのですが
ベッドの足にピンク色の縄跳びで結ばれているので
シンクまでは少し遠く
ゴミ箱に吐きました
君がなか ....
ぎつたたいよ ぎつたたいよ きみ すき すき さ
あまり叩くから 破れたらきみに毒
僕は大人しくて 傷つけたくないから
きみを好きと決めているよ
きみを好きと決めたよ今
あの子は鏡な ....
発表者は、会議室の岩壁から円くつき出した部分を指さしながら話す。
「この部分が地球にあたります。政治家の住居をこのあたり、赤道付近に集中させることにより、化石燃料の使用量を約20%ほど、削減で ....
なんで幸せそうに詩を綴るんだろう?
....
タイで生まれたチャンとエン
取り合い喧嘩は5つで終わり
険悪は気づまりでつまらぬし
外は様子が違うので
庇い合う事にした
14になると卵を売った
母さんと化け物遺し親父が死んで
耳目 ....
{画像=110625230338.jpg}
手を伸ばしてまさぐってみる
暖かい柔らかいものがあって
それが心地よいのだ
その中心からは光が
木洩れ日のように洩れて 揺れて
....
浅い流れの面が跳ね返す光のように
幾つもの瞬間を網膜に焼きつけて
君は僕の縄張りから消えた、終わりを隠す猫みたいに
夕暮れが最も鮮やかな季節は
いつまでも繰り返すバ ....
あなたの詩に抱かれていたい
僕は乾燥し切ったせんべいです
あなたの詩を抱いていたい
僕は受信感度の悪いラジオです
あなたの言葉の調べで眠りに就きたい
僕は炭酸の抜けたコーラ
....
イルクーツク
ボヘミアばっかん
ノボシビルスク
チチカカ湖
モンブラン
モナコ
モンゴル
モザンビーク
タスマニア
マダカらすかる
スワヒートウーマン
レソトへ帰れ
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55