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幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、
冬を越えるたび
軽くうな ....
{引用=Code C
人影と物陰をよく間違うのは
孤独ではなくて暗闇があるからで
月夜はひかりと影とを
沈黙の大地に捧げた}
{引用=Code D
潮騒が聴こえるはずの海辺に
大きな月 ....
どうしてか愉しくて
とても切ない
詩作に貧乏文学を
探し出すことは
決してけちな節約ではなくて
倹約のようにも思える
少しだけ美談が得意なことも
失敗談がずいぶん苦手なことも
干乾びた ....
月がようやく
煌めくような日々にこそ
誰しものひとつしかない夜空へ
静寂という名の平和を
本当に届けられるのか
アフォリズムを
唱えるみたいにして
時間が止まること
さえをも希望する
....
夜空でフラミンゴが歌いながら
右足を差し出すとき
月影は大地をそっと染めながら
ガラパゴスウミガメは
まるで天球を月が
動く速さでゆったり
未来へと歩みを確かめる
*
夢の ....
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて
豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ....
十字路を曲がる
手前の道で
お洒落な堕天使たちは
漆黒のハートマークを
隠している
小さな機械仕掛けの電話機を
白い手のひらで
握り締めていて
まるでレザーの
ロングブーツを
....
生き抜く命であるために
海外での独り旅に駄賃を
ポケットに包んで
二十歳で渡った地球儀の向こう
できれば
旅先で覚えた
スラングで話したいよ
病気を乗り越えて生きるために
隣人の苦 ....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは
きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう
小さな ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない
まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
....
そっと今も
地球に隠されている
新しい一日には
夜明けの太陽から
陽射しが煌めいて
鳥たちが
鳴き始める約束の朝
窓を開ける
君の微笑みに
旧来の知人から
感謝の手紙が届い ....
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました
遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
....
やや乾いた
風がない
夜空のなかで
Schubertの楽譜から
不思議な音が響く
一瞬のあいだに
戦争写真家が撮影した
たった一枚の写真が伝える
真実みたいに
部屋中に澄みわたる
....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた
ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
寿退社する君へと
パッションフルーツを
プレゼントする昨日
月末に送別会があるようで
退社するときに演説する
練習をまたしている
揺りかごから
墓場までと云う言葉を
知っている?と ....
僕が使徒を引き連れて
詩を書き始めるきっかけは
十九歳の夏
或る女との
一方的な
失恋の果てにある
契約までかわすこと
になったのは
その歳の秋頃だろう
なぜか失意のうちに
幻 ....
ほとんどの恋とは、
心にだけ映っていて視ることはできない
約束された秘密の世界のことであったなら、
それから、あらゆる愛とは、
はっきりと形がある存在であって、
与えることも与えられることも ....
だいぶん昔の
ことだけれども
てとてのしわとしわを合わせて、
しあわせ、
なーむーと合掌するという
葬儀屋のTVのCMが
流行っていた
しあわせとは
もっと違うものだと
感じた僕 ....
初夏の月から
降りそそぐ
その耀く光だけではなくて
少しずつ零れる
綺麗事のような陰は
どこまでも柔らかくて
穏やかな音色がする
夜空のずっと西にある街には
月の光は差し込まない
....
ひとつの恋愛が始まると
いくつかの虫歯が
できてしまう
歯医者に行くのを
忘れてしまうこともあるけれども
夜中に眠る前に
歯磨きもせずに
お互いの話をすることに
夢中になってしまっ ....
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している
ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
....
二十歳になったばかり
一方的な失恋の末
浪人時代の
受験戦争に嫌気がさして
Cigaretteを吸い始めた
カリブ諸島原産のCigaretteは
大航海時代にコロンブスが
率いるアメ ....
ずいぶん遠くの砂浜には
朝方に打ち寄せる小さな流木が
たくさんありました。
きっと誰かの海辺の
記憶の果てにあるはずです。
どのぐらい時間をかけて
どこから来たのか
わかりません。
....
真夏の青空を
吸い込む
くちびるから
生まれる蝶の
羽根の色は
南太平洋の耀く
海の色よりは
ずっと淡く
抜けるような天空の
青空の色に近い
在りし日の情熱からは
傍らで誰か ....
きっと夏の晴れた日の朝には
水を求めて何処かの
乾いた草原で
遊牧民族が
馬や山羊たちとともに
次の場所へと
引越する支度をしている
地球の反対側とつながる
国境の意味が
なくな ....
前略
朝食に納豆が出てくると君の少年時代のことをいつも思い出します。君は小学生のころ冷静なまなざしで、何についても黙々と何もしゃべらず、周りのことを常に察している性格でしたね。だからかなぜか、 ....
決して退屈なことではないのに
夜空の静寂は
孤独な人間の沈黙とも
全然違ったりする
恋をすることで
時間が過ぎてゆくのを忘れるとき
最近の彼女は欠伸をする
だから僕には
彼女の欠伸 ....
1.
まだ小さな姉妹たちが
夜明けの色をした色鉛筆で
たくさんの羊の絵を描きながら
うとうとしていたら
一匹目の雄羊が
夏の部屋の小さな黒い空を
食べ始めました
たいへんお腹が減っ ....
nonyaさんのりゅうのあくびさんおすすめリスト
(29)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
たんぽぽ花粉予報
-
りゅうの ...
自由詩
17*
16-3-13
ミステリアス・パロディは月夜を染めて
-
りゅうの ...
自由詩
4*
16-3-6
平成貧乏詩礼賛
-
りゅうの ...
自由詩
3*
16-2-24
_Why_human_repeat_war_again?
-
りゅうの ...
自由詩
12*
15-9-30
ちょうど動物園の夜空で
-
りゅうの ...
自由詩
18*
15-9-24
水滴を巡る追憶には
-
りゅうの ...
自由詩
10*
15-5-4
機械仕掛けのラプソディ
-
りゅうの ...
自由詩
4*
15-3-30
父よ
-
りゅうの ...
自由詩
7*
15-2-22
裸火
-
りゅうの ...
自由詩
12*
14-10-12
嵐の夜に灯火を照らして
-
りゅうの ...
自由詩
10*
14-10-11
月蝕から遠くない日に
-
りゅうの ...
自由詩
16*
14-10-8
君の微笑みは世界の何処かに
-
りゅうの ...
自由詩
26*
14-9-23
Into_The_Bluesky
-
りゅうの ...
自由詩
19*
14-9-14
夜空と楽譜と
-
りゅうの ...
自由詩
8*
14-9-2
真夜中の向日葵
-
りゅうの ...
自由詩
16*
14-8-1
ラストメッセージ症候群
-
りゅうの ...
自由詩
14*
14-7-11
使徒の竜と契約を巡って
-
りゅうの ...
自由詩
5*
14-6-19
恋愛とは少し深いポケットである
-
りゅうの ...
自由詩
8+*
14-6-13
あしとあしを合わせて、あ、しあわせ
-
りゅうの ...
自由詩
5*
14-6-4
月の音色を
-
りゅうの ...
自由詩
7*
14-5-12
虫歯と恋愛の関係
-
りゅうの ...
自由詩
11*
13-10-11
ユルキャラを企画してみる
-
りゅうの ...
自由詩
11*
13-10-3
Cigaretteが消していく未来と命
-
りゅうの ...
自由詩
8*
13-9-26
海辺の夜空に小さな灯かりがきらめいて
-
りゅうの ...
自由詩
7*
13-7-14
蝶はくちびるから生まれる
-
りゅうの ...
自由詩
11*
13-7-9
ジャックされた夏の断片
-
りゅうの ...
自由詩
7*
13-6-29
納豆への手紙
-
りゅうの ...
自由詩
5*
13-6-23
くちづけ
-
りゅうの ...
自由詩
10*
13-6-14
羊たちのまどろみの宴
-
りゅうの ...
自由詩
11*
08-8-3
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