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波線の午後を
すりぬける腕
指の大きさ
夜のまぶしさ
花に埋もれ 花となり
花を生み 花を摘み


深く鏡を被る人
無数の火の穂の歩みの先へ
冬の浪の浪の浪へ
着 ....
黒と緑
ひともとの曇
月のきざはし
忘れられても うたいつづけて



笑顔に割れた夜の下で
いたたまれずに背を向けて
ふせ目がちに風を見る花
光のなかのまばらな道 ....
草の原には緑の花が
常に誰かに呼びかけるように
異なる緑にまたたいている


山へ山へむかう道
途切れ途切れつづく道
雨の滴と羽虫がつくる
無音にひろがる水紋の夜


荒れ ....
音と音のはざまに積もる景
積もることなく消えてゆく影


夜の雨のむらさきが
朝の雨の金に変わる
そのはざまの 一瞬の銀


ふるえのはじまり
つづくはじまり
はじまりとはじ ....
光がはじまりの場所へと帰ってゆく
夜が組み上がるその前に


夜が夜を追う
本当の夜の道を
雲の白だけが照らす


新しい天使 旧い天使
離れない手と羽
離れない歌と ....
今日も瞳に敗れつづける
残雪の上の土の機械
生まれたばかりの春のように冷たい


小さく静かに逝った星が
何も生まない姿をさらし
ひとつきりで浮かんでいる
次の宇宙がはじま ....
静かに 触れる と音がして
すべての触れるは落ちてくる
億の目を持つ無口な腕が
すぐそばにある腕だと知るときに



鉄の船が川に浮かぶ
様々な手書きの時計で埋められ ....
 
道端で
ガードレールを呑み込んで
冬の蛇が死んでいた
白く 汚く
冷たく 硬く
すべてに背中を向けていた


ひとりの少女が泣きながら
蛇の頭を撫でていた
私は言っ ....
いくつもの傷
いくつもの雲
風をのぼり
空の終わりで出会い
いくつもの海を越えてゆく


光は雨に溶けてゆく
過ぎた日の光も
明くる日の光も
溶けあいながら分かれはば ....
貴水 水海さんの木立 悟さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の声- 木立 悟自由詩508-5-13
はじまりの_はじまりの- 木立 悟自由詩408-4-12
緑の輪- 木立 悟自由詩604-3-10
異なるはじまり- 木立 悟自由詩504-3-7
星_Ⅴ- 木立 悟自由詩304-2-10
星_Ⅳ- 木立 悟自由詩2*04-2-9
無口な腕- 木立 悟自由詩304-2-4
ノート(冬の蛇)- 木立 悟自由詩704-1-17
雨の子- 木立 悟自由詩304-1-10

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