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魔法使いが現れて
ランプの精が現れて
願いを叶えるなんて言われたら
何をお願いするだろう
僕の心の穴ひとつ
埋めてもらうなんて
ちっぽけ過ぎるだろうか
でも
ちっぽけな方が良い気もする ....
冬のプラネタリウムが
初めてのデートだったのよ
パパはずっと小さなころから
星が好きだったわ

ママが星に詳しいのは
パパのせいなのね

プラネタリウムって
どんなところなの
私も ....
長く学校を休んでいる
小さな女の子に
セントポーリアが届いた

白桃色と深い青
部屋の空気が
嬉しそうに動く

ベルベットが張られた
バスケットから
葉が溢れ花が揺れた

青い ....
雪の涙が落ちるように
春を待つ種を見守る
慈愛の白い花

雪の蝋燭のような
やさしい光が
大地に沁みわたる

白い花をささえる
透き通る翡翠のような
純水で創られた緑のストロー
 ....
泣き顔を映すものじゃないと
そう願っていたのに
胸が熱くなるだけで
崩れた輪郭に涙は
白い鱗を広げて
飛べるフリをした
呼吸も足りなかった癖に
頑張る姿を見せるのはいつも
ひとりでいる ....
痩せ細って来るこの町で
生活の音がそのまま聞こえる
人の気配と安心を握った
両手はもう何も持てないから
鮭の皮を残さずに食べるまで
帰れないような気がしていた
無駄なものなど何ひとつなくて ....
鳥になりたいと思う
小さな鳥になりたい
大きな翼で高く飛べなくてもいい
深い谷を見下ろす勇気は無いから

あなたの手のひらで鳴いて
頭をそっと撫でてほしいだけ
息がかかるだけでいい

 ....
冬休み最後の日
オルゴールがゆっくりと
視界に足跡をつけていく

私は一人ピアノの前に座り
昨日の夜 街灯の下に忘れた
温もりを何度も探してる

忘れたのではない
私は置いてきた
 ....
ノックする音が聞こえた
私はゆっくりドアノブを回して押した

「こんにちは」
優しく懐かしい声

顔が見えないくらいの
たくさんのシンビジウムを抱えて
大好きな人が目の前にいる
 ....
柔らかい肌に触れる声は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような指が
ファスナーの位置を探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
前にも後ろにも進めなく ....
雪が降り積もりそっと握った
白いマイクと丈夫な本音で
チューリップの唇が裂けたから
もう一緒に春を待つことはない
垢抜けた色の口紅を捨てて
サンドイッチの具を少なくする
誰かのためにと動い ....

傘を持ち
すれ違う人達が
一段とお互いの間隔を広げる。

工業地域の雨は
アスファルトの上で
染み込む先もなく
地下に流れて

ただ
人の世を通り過ぎる

何も
育まな ....
誰もいない場所で
本当は蹲っていたかった
踏切の音がしている
春の陽射しはあたたかくて
此処にいるのが可笑しいのに
誰も指摘はしてくれない

そういうものじゃあないよ
そういうものじゃ ....
微睡みの午後、
涼風吹き
草木を濡らしていく天気雨
永久なる太陽の爆発を
束の間ベールに包む
時は始まりに向け終わりを紡ぎ
終点から反り返ってくる混沌の威容
この微睡みの午後に
火照っ ....
1月の庭に雪だるまが一人
小さいけれどダイヤの糸が
月あかりに透けて光る

子供の小さな手で創られた
小さな雪だるまの中に
温かい陽が灯る

小さな薄い羽根が
繭のような
雪だるま ....
歩道の片隅で汚れた雪が
恥ずかしそうに
早く溶けてしまいと言っている

子供が走りながら
雪を蹴ってゆく
綺麗な雪が陽を浴びる

ありがとうと言いながら
雪は溶けて消えた

枯れ ....
神様が地球に水槽を造った
人は海と呼んだ

すべてが生まれる水槽
海は産みという言葉と同じ魂

いったいどれだけの
月と太陽が
現れては消えたのだろう
長い長い時間が
月日という言 ....
知らぬまに
小石を投げつけてわたし、わたしに
その水面の波紋は
かたちを歪ませて、きっと
こころとか
生きていくとか
そういうものの足元を崩していく

きいてほしい話は
きいてほしく ....
瞳を閉じる時に
そっと回してくれた腕がある
暗闇に目隠しをしたから
そこはきっと明るい場所なんだ
君の姿を浮かべてる間に
消えてしまっても信じているよ
僕の歪な瞼に重ねた
白い花びらが守 ....
降るもの終わらず
落ちるもの終わらず
水の底とどかず
降りつづけ 落ちつづけ


陽は漂い
鳥の背の上
曇と海のまばたき
隠すことのできない目


眠た ....
小さな器の中いっぱいに
君の事を受け入れた
それが
あの時の私にできる全てだったから。
今思えば
力不足だったと思うけれど
君の力になれていたのなら
今のわたしの傷も
少しは疼かなくな ....
なぜ、
必要なものこそ
この手に入らないのだろうと
真夜中、
血走った眼から
絶望を垂れ流しながら

いつも
わたしの中に
手前勝手な
愛情だけが残る。

さみしかなんか
 ....
駅に落ちていく
そう言って笑った父方の叔父
さっきから肩があたっている
どうしたら落ちていくのだろう
父方の叔父、ねえ、叔父さん
夏の早朝の駅舎
点検する若い駅員
駅に落ちていく ....
里山の風景
置いてきたもの
忘れたつもりの
うろこ雲

世界は
えまるじょん
溶けるものと
溶けないものと

愛したものと
愛したもので
愛するこの世を
生きてゆけ

 ....
風にしたがう
空にかしずく

夜によりそう
日にひらかれる

そうして青山を
求めて歩く

それはおそらく
至るところにある

青山に立つことは
眠りか覚醒か

 ....
色あせた花の耳飾り
3歳の誕生日に
ポケットに入ってた

今日はもう卒業式
明日からはおとな
窓辺に新しい耳飾りがあった

あの時の妖精だろうか
ありがとう
私は元気だよ
雪の精の墓地のような
石灰華段に座り見下ろせば
トロイアの木馬が運ばれていく

黒髪に陽が一滴跳ねたような花
木馬にも花飾りを内緒で乗せて
命の陽が消えないようにと祈る
アフリカの満月は
コノハズクの目に似てる

梟の歌にあわせて
花を織る妖精
日焼けした笑顔
月影の人形劇

絵本が開くように
森の中をパタパタと
花が開いて埋め尽くす
わたしたちは 忘れてしまった
どんな手も
水を産むことはできない

湛えた夢が 溢れながら
事象を繋いでいく それが
現実でないことに
どれほどの意味があるだろう

裏返り 反転 ....
光と影の色で編んだ
窓際のブランコに乗って
強くも弱くもない体を
運んでいくまで空は続いた
通り過ぎるたびに何かを捨てて
寄り掛かるたびに背中を見せた
ミントの風に吹かれて白くなる
頭の ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちっぽけなお願い- 卯月とわ ...自由詩220-3-7
冬のプラネタリウム- 丘白月自由詩3*20-3-6
セントポーリアの妖精- 丘白月自由詩2*20-3-6
スノードロップの妖精- 丘白月自由詩120-3-6
汚れた鏡- ミナト ...自由詩120-3-6
田舎の暮らし- ミナト ...自由詩120-3-6
ひな- 丘白月自由詩220-3-5
オルゴールの妖精- 丘白月自由詩220-3-5
シンビジウムの妖精- 丘白月自由詩120-3-5
beautiful_glider- ミナト ...自由詩320-3-5
雪解けの音が聞こえる- ミナト ...自由詩220-3-5
傘を捨てて- asagohan自由詩220-3-4
くじびき(おめでとう、当選いたしました)- 鳴神夭花自由詩220-3-4
円環- ひだかた ...自由詩420-3-4
エリカの妖精- 丘白月自由詩220-3-4
歩道の片隅にも季節は過ぎて- 丘白月自由詩120-3-4
うみ- 丘白月自由詩220-3-4
こころとか記憶とか生きていくとか- かんな自由詩820-3-4
デイジーラック- ミナト ...自由詩1*20-3-4
冬_午後_浪- 木立 悟自由詩220-3-4
君への肯定感- 卯月とわ ...自由詩120-3-4
恋情- 立見春香自由詩820-3-4
駅に落ちていく- たもつ自由詩420-3-3
センザンコウモリ- AB(な ...自由詩3*20-3-3
青山- シホ.N自由詩3*20-3-3
アスクレピアスの妖精- 丘白月自由詩120-3-3
ラナンキュラスの妖精- 丘白月自由詩220-3-3
スパラキシスの妖精- 丘白月自由詩120-3-3
水を産む- はるな自由詩820-3-3
there- ミナト ...自由詩3*20-3-3

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