すべてのおすすめ
今夜も蛍光灯の光が恋しくて
都会の片隅で
人工の光を浴びに現れる

駆け下りてくる人影
坂道にカタカタ鳴って
わたし、知っているよ
手にしたビニール袋には
小さな石鹸と歯ブラシが一本
 ....
ひつじ
もこもこ でっかい
け を
かってもらっても
あんま きにして ないぞ

ぼくのことも
あんま かかわりあいに なりたくない ふうだ

こんなにも
いっしょに あそびたい  ....
わたしがよく行くカレー屋の
インド人の店員さんは、とってもいい人
インドのことをいっぱい教えてくれる
コーラをサービスしてくれる
街で会ったら挨拶してくれる

「わたし、カレーが ....
「アメリカの人体模型は何色をしているのだろう」
そういったら
友達は「肌色でしょ」と興味なさそうにすばやく答えた

彼女の言った「肌色」とは恐らく
小学生の頃クレヨンの中に「はだいろ」という ....
耳が聞こえないのに
風鈴を近所のホームセンターで
買ってきて

「ねぇ、これどんな音がするの?」

だなんて
やめてくれよ、母さん。

「ねぇ、これどんな音がするの?」

そんな ....
冷凍室に閉じ込めて
そっと 耳を寄せたりはしない

腹を裂き眼球を抉り
死なない形を創り上げて
寂しさを 裏側に貼り付ける

夜中の静けさが
硝子玉した眼に暗い光を燈すと
怯えた幼児 ....
サイフォンに
珈琲が 溜まりゆく 緩やかさで
共に 空が 琥珀に 染まって 暮れてゆく

今日 いちにち
草の 香りを たくさん 浴びて
遊び疲れた 彼が
その 残りが のなかで
いね ....
閉じ込められたように
草は伸びる炎天下
空は薄く笑い
透明な宇宙を透かしてた
線引きの雲
飛行機雲
地震雲
鳥居またいで此処の世は何処だ?
ラジオノイズにアナログの願い
島だ ....
初夏の陽射しは 便りを運ぶ

宛名も消印も
差出人も
見当たらないけれど
懐かしさという
こころもとない手触りに
わたしは ゆっくり目を閉じて
紫陽花のさざなみに
いだかれる
 ....
毎度のことながら、
女にふられたので、
ラブホへ行って死のうと思った。
どうしてラブホかといえば、
情死かと思われるかもしれないからだ。
死んだ後のことなどどうでもよいかと思えば、
にんげ ....
今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。

無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
世界のありったけの明かりに負けず
その人の背中越しに三日月が見えた

一瞬で長い腕がそれを遮る


活路を見出さなくてはね


しっとりした声で
それはそろりと湖底を撫でるよう ....
ずみの花が咲いた
夜にかくれて ひとつ、またひとつと 
ふくらんでは夢のようにひらく優しい花よ

ずみの花が光る
風を香らせ たわわに揺れる
蜜蜂達が 遊ぶ梢に
私も腕を拡げて 飛びたい ....
雨の中
セカンドバックに
滴がポタリ
そして吸い込む

郵便屋さんの
青いシャツが
水玉模様の痕
緊張している

ナスタチウムが赤と黄色で
咲いている。
この花エディブルフラワ ....
わたしはこの広大な大地の末端にすぎない
空を目指して大きく強くならなければ
いつか刈られてしまう枝葉にすぎない

でも枝が幹となるにつれ
支えるものが増えていって
その重みに耐えきれず
 ....
どうやら朝を迎えたような気がする
朝の日差しに目覚める窓ひとつ無い部屋
暗闇に閉ざされたキューブとでも
例えられそうな この狭い部屋のなかで
確かに感じられるのは
未だ眠りから覚めぬあなたの ....
夢の向こうで鳴り響く銃弾に
赤子は薄く目を開く
帰還したうつつのゆりかごから
父母の心根を想起して
緑の虫との区別をつけて
つけようとしてつかなくて
つかなくて
泣く
母の優しい呼びか ....
お前にそっくりな
ひよこ豆をゆでる

おまえにそっくりな
ちいちゃな鉤鼻と
これまたおまえにそっくりな
ちいちゃなおしりがついている

圧力釜なら早いが
ああ、
それはぜんぶお ....
空気は夏色に染まり
空の青さにも透明が混じると

今年も
『カミナリ玉』
がハシリの時期になった


深緑に走る
黒い稲妻が

球体になって
八百屋に並ぶ

値段は詐欺 ....
ある晩
月の灯りをあびて
一匹のカエルが
言論の自由を主張した
そしてほんとうのことを言った

それはほんとうに
ほんとうのことだったのに
ほんとうに
ほんとうのことだったので

 ....
#21

 毎日のように
 悪趣味な犬のイラストが描かれた
 ド派手なネクタイをしてくる男が
 あたしの勤め先にいるねん

 一昨日はブルドッグ
 昨日はポメラニアン
 今日はダック ....
  窓の網目の向こう側


  揺れる緑

  ブランコの白

  減りゆく隙間から

  時間を走る

  自転車の銀


  今日の内側は

  青い空のおかげ ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
暗い窓枠の隅で
夏虫が遠慮がちに
ヂィリヂィリと鳴いていて

OA機器の明かりは
てんでばらばらに部屋へと落ちる

何故か
貴方を思い出したんだ

まだ髪は黒くて
桃色の膨らんだ ....
1、

ある朝起きたら母さんが
顔を剥がしていた。

止めようとしたけど怖かったから、柱の陰に隠れて見てた。

あちこち痒かったから(かいたら芽が出るわけだけれども)「痒い」に集中してお ....
海で眠る


大きい貝は見えない
貝は大きいから見えない
貝は大きいから見えない貝だから
大きい貝だから見えない貝だから見えない


身体ごと


くるりと曲げてしまってしまお ....
みずうみ、の真ん中にたち、わたしはいっぽんの樹になる。

ふいていく風、わたしの身体をつきぬけ、
 腕をのばすと、せかいのかたむきから、はなたれる。

わたしの枝いっぱいの葉たちをそよがせる ....
今晩も私のご主人様がお話してくれます。

会社で何があったとか、友達がどうだったとか。

私はご主人様の話を聞くのが大好きです。

ご主人様が何を想い、何を感じてこられたか

ご主人様 ....
少年少女たちが つどって
いっせいに 深呼吸をする 
青空に 結節性陰影もなく
きよらかで わたしには
死ぬほどの 毒である
しずくのことは
一輪、
二輪、と数えあげたく
青空ならば頷いてくれるだろうか と
躍らせた髪


真昼の月の通い路と
銀色乗せた浅瀬の流れは
中空で いま
十字を結ぶ

か ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜光虫- でこ自由詩406-6-18
ひつじ- 日朗歩野自由詩606-6-18
インド人- 壺内モモ ...自由詩6*06-6-18
肌色- パキラ自由詩206-6-18
風鈴の声- 仲本いす ...自由詩406-6-18
剥製の眼- 士狼(銀)自由詩11*06-6-18
パパの_いない_日曜日。- Lucy.M.千 ...自由詩3*06-6-18
夢+- ススメ自由詩306-6-17
初夏- 千波 一 ...自由詩29*06-6-17
ラブホへ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩1906-6-17
無口な少女のうたう放課後- 夕凪ここ ...自由詩15*06-6-17
三日月の部屋- 藤原有絵自由詩11*06-6-17
ずみ- 紫翠自由詩3*06-6-16
梅雨- ペポパン ...自由詩8*06-6-16
太陽の下- でこ自由詩506-6-16
Morning_Blue- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-6-16
_- 朔良自由詩3*06-6-16
ひよこ豆- 水在らあ ...自由詩20*06-6-16
カミナリ玉- 蒸発王自由詩9*06-6-15
言論の自由- しゃしゃ ...自由詩1006-6-14
フラグメンツ(リプライズ)_#21〜30- 大覚アキ ...自由詩406-6-14
『日差し色』- シュガー ...自由詩6*06-6-14
なにもないうた。- まほし自由詩48*06-6-14
記憶遊び- 明日葉自由詩4*06-6-13
その頃- ミゼット自由詩5*06-6-13
大きい貝- ふるる自由詩14*06-6-13
みずうみの樹- 光冨郁也自由詩906-6-13
月下美人- 蛙の子自由詩206-6-13
そろもん(ラジオ体操の話)- みつべえ自由詩606-6-12
桜残照- 千波 一 ...自由詩19*06-6-12

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