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青いひかりテーブルでぽつり
グラスのふちに残された
口紅をぬぐうと砂糖の甘さ
部屋のすみずみで
とけ切らずゆれていた
おまえの唇に映る模様
グラスの底の乾き

俺はいつも眠たくて
 ....
長距離トラックの爆音と
パトカーのサイレンで夜は塗り潰されていって
そのわずかな隙間を縫うように加速して
おれたちはスピードそのものになる

昨日の夜テレビで見た
水銀灯に群がるアルミの蝶 ....
どこへ行こうか、と呟くと
どちらにでも、と君が返す
どこへでも行けるのが僕らなんだと
もう一度その声を聞いてみたくなる

とても、とても高いところから
世界が降りてきている
一番最初に出 ....
わたしは
くらやみで
ふと きこえる
すずのおと のような
かなしみです

わたしは
ばろぼろに やぶれた
ごみぶくろ のような
かなしみです

わたしは
あおくて ふかい
 ....
あるシネ・ポエム

1.マネキン

首からボードをぶら下げている。ボードには何も書いていない。
ふいに見えない手が現れて、ボードを裏返す。
「Are you sleeping, Broth ....
くそぉくそぉ

さっきまで携帯で喋ってて
切った途端に出てくる言葉がソレですか

馴染みの居酒屋
後ろの席に座ってる知らない中年男性

同じ事を何度も繰り返すばかりの長い電話

詳 ....
コーンに生まれてごめんなさいと、
すっかりポップになったトウモロコシが言うので、
何も謝ることはない。私は君がコーンに生まれて良かったと思っている。
いや良かったとすら思っていると伝えると、
 ....
星の洪水で空が溢れそうな夜
私はまだ穢れのない身体と共に
あなたの衣服を織りながら
あなたに添うことを思います

機小屋の周りには村人が火をたいて
私が逃れられぬよう夜通し見張り ....
にゃーん と言って


にゃ〜ん と答えて


それで ふたり

笑えてたら ステキ
ジビエが有名な神楽坂のレストラン
今日のオススメはヘラジカのムース

当店では
恋をしているヘラジカ
とりわけ、ちぎれるような
恋をしているヘラジカしか
使わないんですよ
シェフの強い ....
けふは し を
やらない ひ
だったのに かゆくて
うっかり
かいて しまった
             2005/08/17

和太鼓 和太鼓
どんどこどん

どんどこ どんどこ
どこどこ どーん

おまえ百ならわしゃ九拾九まで
クロコダイルの尾っぼを借りて
 ....
激しい襖をぶち破り
紅子はまろびでた

紅子の真っ白な足

紅子姐さん今日はもうお帰りなの

ああ帰るよばかばかしいったらありゃしない

紅子姐さん
またおぐしに真っ赤な牡丹つけて ....
隣の席のゆういち君と
昨日から廃屋係をすることになったことに
泣いていたら「弱虫」だと怒られた
だって私は女の子なのだ

毎日友だちとお喋りしながら帰った
スクールバスにもさよならしなけれ ....
始発の電車に乗り
網棚に鞄を置いて
クロスワードする
この本のは難しい

待ち受け画面に
彼女の写真見て
笑顔の練習する
自然と頬が緩む

喫茶店でコーヒー
革靴の汚れを拭く
 ....
午後五時ちょうど
わたしは両足をひらきます

まぶたの向こう側で
色落ちた石壁に描いたあの人の姿が
ため息に吹きさらされて
薄れてゆくのを眺めます

そのたびに
西の空から一斉に
 ....
木蓮だ

白がこぼれる

ぎこちなく

白がとどまってる

木に花の咲く不思議

桜より早くそれを伝える


動きだしながら

リセットされて

有機カルシウム

 ....
キャベツにフォークを突き刺した
ズキッと心が痛むのに
フォークの突き刺さったキャベツは
平気な顔してそこに居る

フォークを抜いた跡は
痛々しい穴が
4つ開いていた

そこからは
 ....
実習中
「妊娠してます」
とは言えず
患者さんを
抱きマットへ移動

母泣かせ
父失望させ
私たちは親になる
春3月の風凍みて

結婚式
暗い顔の両親親戚
 ....
 金髪の詩人は詠うよ
 言葉を自在に操って詩を詠うよ
 地毛は黒だけど金髪に染めたのさ
 根元までちゃんと染めたよ
 さらにピンパーマまでかけたのさ
 だから女の子達に大人気なのさ
も ....
当時はもてはやされた
流行のデジタルカメラ
今では部屋の片隅で
勢いで買った専用のプリンタとともに
すっかり埃にかぶっている
電池も完全に切れている
プリンタに差し込まれたままの紙は
純 ....
まんっまるの満月だ


夜でもあったかいもう

はある

あはは

さくら
あっちのお山の
桜は咲いたかな
ちらほら
ぶわあって
ねえ
ねえねえ
さあねえ

海 ....
ふと気がつけば
後ろ手の冬

雪の匂いも薄らいで
それとは知らず
陽をまとい

季節は
追い越せないものだとばかり
待ち続けてきたけれど
いつの間にやら
景色は流れて

 ....
 つないだ手のぬくもり
 暖かな日差しに照らされ
 おもわずステップしてしまいそうな
 そんな


 ある春の日


 公園にはいり
 芝生の上に仰向けで寝る
 鳥達のさえずりが ....
三つ葉駅近くの踏切内で
君はさっきから空ばかり見ている

せっかくのチャンスだったのに
決定力が不足していたね
君を助けようとした熱血漢は
静かに寝息をたてている

でも大丈夫
ここ ....
香り立つようなあなたの薄桃色のその頬を
ほろほろと熱い涙がゆく
自身のためでなく誰かのためを思って


ああ
この世にそんな涙があったのですね
針金を折りたたんでいく、と
先には僕らが息をしている家が見える
目を細めれば海のようなものがあって
僕らはそれを海と呼んだ
その前で君はセーターを編み続け
僕は隣でセーターを食べ続けてい ....
午前10時

高速から山を見れば

青白い町並み

貝のお吸い物のようだ


女って全員気が強い

付き合いはじめたあの娘

既婚者と知っている


午前10時

 ....
脱ぎ捨てたシャツには
汗の匂い
それはそのまま
あすへとながれて

うっすらと
口づけをもとめる
よるの首筋は
片付けきらない部屋の
すべてを横切り
とけてゆく


 ....
              2002/02/05
だめだ!だめだ、だめた!
絶対にダメだ!
どんなに懇願しようが許さねえ
たとえ明日地球が無くなるとしても
娘はやれねえ。

だめだ! ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マシュマロの首飾- soft_machine自由詩8*07-3-8
銀色- 大覚アキ ...自由詩507-3-8
ショルダーバッグ- 霜天自由詩507-3-8
かなしみ- こむ自由詩8*07-3-8
付け狙われている!- んなこた ...自由詩107-3-8
つぶやくオヤジ- mac自由詩4*07-3-8
コーンに生まれて- ブルース ...自由詩5*07-3-8
棚織津女の一夜- なかがわ ...自由詩9*07-3-8
にゃーん- 北大路京 ...自由詩12*07-3-7
ヘラジカのムース- シリ・カ ...自由詩4*07-3-7
そろもん(慢性湿疹の話)- みつべえ自由詩107-3-7
和太鼓- あおば自由詩7*07-3-7
姐さん- ふるる自由詩8*07-3-7
がらくた屋敷の中で- 夕凪ここ ...自由詩9*07-3-7
なぞ解き- ペポパン ...自由詩10*07-3-7
赤_(さん)- 容子自由詩807-3-7
有機カルシウム- 吉岡ペペ ...自由詩107-3-7
キャベツ- ツキミサ ...自由詩6*07-3-6
黄金の海__〜新しい命_〜__- さくらほ自由詩12*07-3-6
金髪の詩人- はじめ自由詩3*07-3-6
写せなくなったカメラ- ぽえむ君自由詩14*07-3-6
兎と桜と満月と- ふるる自由詩15*07-3-6
春風を凌ぐ君- 千波 一 ...自由詩27*07-3-6
ある春の日- 山崎 風 ...自由詩707-3-6
環状カツ丼線- シリ・カ ...自由詩1*07-3-6
純粋- さくらほ自由詩7*07-3-5
- たもつ自由詩1407-3-5
春を- 吉岡ペペ ...自由詩107-3-5
いつか旋律へ- 千波 一 ...自由詩14*07-3-5
ワールズエンド・スーパーノヴァ- あおば自由詩15*07-3-5

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