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夏の日 帽子を残して
水平線の先が見たいと少女は

夕焼けが水面を染める
裸足で砂を踏みしめると
体温によく似ていることすら
知らないまま

空との区切りが曖昧だから
触れてはいけな ....
ぼくは詩人

振り返られる過去があり
立ち止まれる現在があり
行き先のある未来がある

今日もまた

朝の散歩に出かけたげど
誰にも出会えなかった

こんな日もあるさ

でも ....
見つめる壺に潜むとろみは
触れてみずにはわからない と唱える

これはただ 頭の裏を回る塗り箸が
キリンの模様に塗られていくのと
同じ速度に揃えるだけだと 
何度言ったらわかる

好き ....
淡いピンクのチューリップがいけられた
硝子の花瓶のそばに
罅の入った銀色の金属製の心臓が
取り外されて置いてあった
彼はその代わりに
肋骨の中に脈動変光星をひとつ
納めようとしていた
昨 ....
フトンを干している間は
空を見れる気がするの
焦燥やしがらみにとらわれない
自分だけの空を見れる気がするの
フワフワのシッポに頬を撫でられるような心地よさ
風の川が足元をせせらぐよう ....
一途な川ってあるのかなぁ
二途の川ってあるわきゃないなぁ
でも
三途の川ってあるというぢゃないか
    浅瀬で渡れるのかなぁ
    橋があって渡れるのかなぁ
    それとも 深みには ....
牛の潤んだ大きな眼に

映る透きとおった空と

静かに過ぎゆく雲

私の世界



そんなことを
ふと思いながら
牛丼を食べる







 ....
美しすぎる、或いはただくだらないために割愛。






































 ....
気がつけば部屋中掌だらけだった。私は小さ
なため息をつきながら場所を空けて座り、滞
っている作業を始めることにした。

遅ればせながら私も掌を買いかえることにし
たのだ。確かに飽きてきたとい ....
階段を駈けあがる音つづいて扉をたたく音

新聞屋のたぐいかと思えばきみ

洗い立ての髪が匂う

いつかの女の子と同じシャンプー

がさごそいう白いポリ袋も同じ

決まって長葱が顔を ....
(夏)

波音の届きそうにない
部屋でただ
いき過ぎるのを待ってる
テレビにはめ込まれた
冷たいガラスの匂いだけが
わたしに似ている



(秋)

言葉になり損ねて ....
1.

おいはぎ
にあった
とても優しく
一枚一枚
はがされた
何も無くなった僕は
もう自由だ


2.

お前はゆたんぽだなぁ
君は本当にゆたんぽだね
あなたはだからゆ ....
喉を裂き 心臓の弁をぶっ飛ばして叫ぶ

それがただ一つの存在意義だというように

鶏が本能で高く轟くように 僕もまたそう在りたい

臆病者を殺すよ

誰かに認められなくたって  ....
1.

風邪が押してきた
したがって私は引いたのだ
それならばと
風を押してみた
すると、私は実に無力であることを
思い知らされたのだった


2.

趣味も思考も
全く違う ....
昔々
あなたからもらった
魚の形をしたキーホルダーは

いつの間にか
泳いで行ってしまいました

だって
私のポケットは
海とつながっていますので
1日の
はじめに生まれ喜ぶ、方角の
まだ濃紺の稜線から
チチチ、チチチ、と
鳥の音が明るみ
窓に映えはじめ


あ、
時折、
窓をかすめる鳥の姿が
鳥の音に結びつけば ....
ぼくは詩人

考えることが大切なのではなく
考えようとすることが大切
それはぼくの思考
それはみんなへの理念

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会った

四葉のクロ ....
ステンドガラスを通り抜けた
やわらかいひかりは
賛美歌によって
七色に彩られた

今、若い男女が
永遠の契りを
結ぼうとしている
その奥では
マリアの像が
首をかしげて
不安げに ....
折り返してみれば
まったく同じ毎日だよねと
誰もが皆、困った顔になる
根拠のない言葉の向こうで
街外れは、もう外れじゃなかったし
川にいたはずのメダカは、いつの間にか消えてしまった

私 ....
世の中ってのは皮肉なもので
世界を蹂躙したのは空を飛び焔を吐く蜥蜴ではなく
ましてや暗闇に潜む異形の魔物ではなく
かつてそれらを夢想した人間という猿だった。
世の中ってのは皮肉なもので
世界 ....
 最高級の馬車に乗って海へと飛び込むんだ
 季節の花をいっぱい撒き散らしながら。





 海は気持ちいい。
 青いからね。
ぼくは詩人

存在は理解できても
見ることのできないもの
それは人の心
それを求めて

それはぼくの追求
それはみんなへの認識

今日もまた

朝の散歩をしていると
天文学者 ....
詰め込まれたスケジュール
思い返しても変わるはずがない
時間を一つずつ手探りするたびに
何を抱えながら生きているのか
だんだんと見えなくなっていくよ

汗と香水と煙の匂いが立ち込める
博 ....
響くよ 短い音
聞かないふりで道を歩く

ほんとは聞こえているよ
音と共に揺らぐ
咲きかけのタンポポ


だって私は我儘だから


君の車に呼ばれるより
ほらそうやって
窓か ....
この家は今日も灯りが夜遅くまでついていて
私の体はここにかれこれ十年以上住みついている


母親 父親 弟


いつだって思うよ
この3人でよかったじゃないのかと


心ここにあ ....
言葉も朽ちる
地平の奥へと
ウランで造ったサイに乗れ

中は狭い
しかし未開の道よりは広い
肌に冷たい
しかし何を腐らす懸念も無い

肋骨の
はめ殺し窓はウランガラス製
焼け付く ....
朝食は要らない
体と私が切り離されたような
錯覚よりも確かな感覚に
足を捉われながら
歩かなきゃならない

落書きのような歌を聴きながら
心を発しないように気をつける
つぶやいた言葉は ....
1.

美人薄命
という言葉を知っているが
私の母は、けして
美人ではなかった。
そして、私もそうではない。
人の死はそう易々と
語れるものではないことを
私は知っている。


 ....
失恋を恐れないで恋をしよう!
傷付くことを恐れてはいけない!
なんてわたしは言いません。
なぜなら、
恋なんかしなくてもセックスできるし
結婚できるし
こどもだって産めます。
古来、みん ....
ぼくは詩人

人に疎んじられても
人からあしらわれても
前に向かって
それはぼくの歩み
それはみんなへの歴史

今日もまた

朝の散歩をしていると
老木に出会った

茶色い葉 ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水平線の先の- 夕凪ここ ...自由詩10*06-4-4
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戯れ言3- 美味自由詩2*06-4-1
ポケット- たもつ自由詩706-4-1
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ぽえむ君−四葉−- ぽえむ君自由詩6*06-4-1
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恋は必要ではありません- チアーヌ自由詩406-3-31
ぽえむ君−前進−- ぽえむ君自由詩7*06-3-31

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