パパの いない 日曜日。
Lucy.M.千鶴

サイフォンに
珈琲が 溜まりゆく 緩やかさで
共に 空が 琥珀に 染まって 暮れてゆく

今日 いちにち
草の 香りを たくさん 浴びて
遊び疲れた 彼が
その 残りが のなかで
いねむり・・・

わたしは 
珈琲の薫りに 包まれながら

馴染みの カウンターで
マスターに 苦笑しながら
相槌 送る

パパのいない日曜日。

それでも

寝る子は育つ

このまま 素直に、 素直に、

 生きて―――。


自由詩 パパの いない 日曜日。 Copyright Lucy.M.千鶴 2006-06-18 13:42:22
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