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 ぼくにはわからない
 明日の風がどこにむかうのか

 ぼくにはわからない
 自分がどこに行けばいいのか

 ぼくにはわからない
 あなたに何を語ればいいのか…

 でも
  ....
自ら檻の中に入って

ビクビクしながら水道から

水滴の落ちる音を数えていた

定規で正確に書いたはずの

直線は曲がって一個の円になった

目から流れる涙には

 ....
まっすぐ投げるのが一番簡単だし
まっすぐ受けるのが一番簡単だって
ついついそう思っているけど

ほんとうのところは

まっすぐ投げるのが一番難しいし
まっすぐ受けるのはなんて難しいんだろ ....
プラスティックケースの上に 
並んでる、ふたつのせっけん 

小さいほうが、お婆さん 
大きいほうが、息子さん 


「 生まれた時は逆だったのに 
  わたしに向かってハイハイしてた ....
ご覧ください。
これが新しいケータイです。
これが新しい欲望付きケータイです。
購入いたしますか。

手にお取りください。
欲望を携帯できます。
食欲でもなく、性欲でもなく
排泄欲でも ....
可愛いやつと一羽のレース鳩を胸に抱いた
彼の眼差しは恐ろしいほどに優しかった
自分の弱いところを見ているようで
彼と一緒にいるのが嫌だった
彼と友だちだと誰にも思われたくなかった
それでも誘 ....
もし

海の中でも

ずっと呼吸できるっていうなら

どこかの澄んだ海の上に

大の字で寝そべって

そして

そのまま

澄んだ底に沈んで

 ....
交差点の向こう側で
指揮者がタクトを振っている
その動きに合わせて
たくさんの仔猫たちが
次々に海へと入っていくのが見える
カタクチイワシの群れが来ているのだ
胡麻漬け
卯の花漬 ....
竹筒の側面の穴に生けた
{ルビ秋明菊=しゅうめいぎく}の白い花々 
境内に奏でられる{ルビ雨唄=あまうた}に耳をすまし 
そっと{ルビ頭=こうべ}を垂れている 

{ルビ些細=ささい}なこと ....
久しぶりに訪れた{ルビ報國寺=ほうこくじ}は 
雨が降っていた 

壁の無い 
木造りの茶屋の中 
長椅子に腰かけ 
柱の上から照らす明かりの下 
竹筒に生けた{ルビ秋明菊=しゅうめいぎ ....
呼んでいる
呼んでいる

濃紺の夜長に虫の音響き
深くこころの闇夜のなかで
銀の鈴をしゃん、と鳴らして
呼んでいる

待っている
待っている

金木犀の匂いが止み
あたりに静け ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で
少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする

それはまるで子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている


と ....
目の前に
サムホールの油絵二点
右手が自由に動く時に
君が描いたものだ。

ひとつは
テーブルの上の4本の瓶

もうひとつは
テーブルの上の4個の洋梨

どちらも
ペインテイン ....
でんでんは
かたつむり
僕のともだち
プチトマトのパックにすんでた

いつも いつも
僕を心配にさせるから
アジサイが雨でぬれた日
はっぱの上に
はなしてあげた

でんでんは元気 ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
 涼しげな風に吹かれて冬の到来を予感させる
 いつも僕はここにかえってくる
 道端に転がってる滑稽で憎めない話
 拾いあげて化粧をほどこす

 通りがかった公園では
 紙パックの焼酎を ....
 

大きな肉の塊をくすねてきて
食べ飽き まだ半分以上も残つてゐるとき
犬なら 空地へ引きずつて行つて
埋めておくが


猫は そこに放り出しておくだらう
無関心かといふと さうで ....
秋の深むる道すがら
吹かれ漂ふ紅葉葉の
{ルビ言=こと}に出づとはあらずとも
心鎮むる文となる

風の流るる草の野に
そよめそよめく{ルビ薄穂=すすきほ}の
波を立つとはあらずとも
心 ....
昼間のうちに
おふとんの模様いっぱいに
あつめておけば
夜には部屋のなかいっぱいに
少しずつ溶けだしてきてる

ざまあみろ
光をこんなにあつめられるのは
おふと ....
{引用=





あなたの
指の隙間から
こぼれ落ちる

哀しみを拾い集め
風の自転車は
秋を走る



淋しさは旅立った
淋しさは空の彼方
だからあんなに
高 ....
朝起きて、まず炊き立てのご飯でおにぎりをつくるのが最近の習慣。
力まかせにたくさん作る。
朝2個たべて、こどもたちにも2個づつ食べさせ、
それから、やっぱり2個を自分のバッグにいれる。
仕事の ....
電燈の下で
もりだくさんの
蛾が
土壁に群がって
矢印になってる
あたしは
バルーンスカートを
揺らしながら
その方向に
走っていった
暗やみが
生まれたて ....
僕らは 同じ向きの
くの字で ねむる

てれ屋の君が
こんな そばで
じっとしている

ねたのかな?
君のあたま なでてみる


僕は 君が 好きだ。
息継ぎすらも億劫に
地面を舐めつつ峠道

引き摺る軀が萎れ果て
あちこち腐臭を振り撒く前に
とっとと消えてしまいてぇ

泡がぱちんと弾けるように
花がぼたぼた散るように
 ....
金木犀の
金木犀の
花の陰が
心にはらり、落ちてゆく
この道は
この道は
いつに辿ってきたのでしょう

金木犀の
金木犀の
花の香は
昔にかよう
消えかけた
面影一つ ....

遠いところで
君がさびしい

僕はここにいるけど
君と一緒にいる
って百万回想う

一回でも君に届け
イメージするたびに
少しずつおまえが遠くなってゆく
大きなヘッドフォンのゆるさは少しも変わらないのに
霞んでゆくような映像のぶれが切ない

ベッドの下を掃除していると
おまえの口紅 ....
豪雨の中

傘を持った私がいる


まるで鉛を
持たされたように



内側まで濡れた傘

アスファルトに削られる天辺


落下する雨粒

白ぼける視界

染み込 ....
いつの間にか知らない人が
座っていた
「どちらさまですか」
と言いながら
焼きたてのスコーンを差し出して
わたしも座った
誰でもいいのだ
もうすぐお湯が沸く
生きてみた
一月のめでたさが溶けても
二月の雪が温まっても
三月の雛が川に流れても

ときどき白い布をめくった先の安らかだったあなたを思います

生きてみた
四月の花が散っても
五月 ....
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