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うたた寝をしていた 
週末の終電を降りると 
駐輪場に一台 
自転車は倒されていた 

それを黙って立て直し 
冷えたサドルに{ルビ跨=またが}って 
軋んだペダルを今日も漕ぐ

人 ....
   

   ひとつの恋の終わりは、
   ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――




いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた

乾かないルーズソックスの ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに


あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった

笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった

うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
公園に散歩に行くと
楽しげに飛び回る犬を横目に
足下のシロツメクサを見つめてしまう
あ、もしかして四葉かもと
思わずかがみ込んで
でも滅多な事では見つかりはしない
三つ葉が普通で四葉は ....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜

妹は彼氏が出来たとはしゃいでた

東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
「好き」という言葉に
飽きたとしても

君を見て ピンッと動く気持ちの方向は 変わらないと思う
ずっと
   


   それでも、あたしのブライアンは
   はっ、はっ、はっ、はっ
   なんて、口をあけてからだぜんたいで呼吸をして
   わずかに首を傾けているだけだったし

   こ ....
  (それは罰でしょうか
   それともただの汚辱でしょうか・・・・・・)


   樹の幹につと掛けられた梯子に登ったのは
   愚かさでしょうか
   それとも下卑た好奇心でしょう ....
細胞すべてが気づいてしまって

指の先から砂になる

寒さの合間で魚を逃がすと

私の鬼が ホウ と鳴く


息をするのは喉でない

呼吸をするのは肺でない

青い一つが ....
窪んだ目と
掠れた声で
それでも
微笑んでくれた

あなたは
そうやっていつも
きっと辛い時も
きっと苦しい時も

我侭で屁理屈好きで
拗ね者を装う愚息を

だいぶ痩せたねっ ....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう


もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
 
 
 


あなたには
この愛が伝わりません

ミノフスキー粒子が濃いのです




どうしてかしら

わたくしが
あなたを一番うまく
つかえるのに


 ....
赤はあなたの朝のあいさつ
いまさらながらって照れちゃうけれど
橙大好き抱きしめてなんて
いまさらながら言えないけれど

黄いろい蝶が花びらみたい
いまなら素直に笑えそう ....
何が 入りこんでいたのかも

突き止めては いけないものみたいに
吐き出すものに 流れて 流して

ターン するために ターンさせられ
海 の 底

開けられちまった 無口な口に

 ....
  1.永遠の序章

(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
いいのが浮かんでな。
ひとつ、聞いてやっちゃくれんかな。
若い奴らにも、ウケるようなやつな。

うたは、あれだ。斉藤なにがしってあんちゃんが歌う
『歌うたいの なんとか」だ。わかるだ ....
誰にも言わないでください。
決して誰にも言わないでください。
私はミサイルです。
史上で最も長距離の射程を誇るミサイルです。
あなたのところまであっという間です。

誰にも言わないでくださ ....
僕がこの言葉を知ったのは十年前
五歳のときだった
近所に住んでいた
りんにいわれたことがきっかけだった。

彼女は僕の目の前で
めちゃいい笑顔でいったんだ
「あい・らびゅー」
僕は意味 ....
廃校舎に月がさしのべる

光の中野エントランスの階段を

少しずつ確かめるように登っていく

昔のクラスの自分席に座って

月明かりに照らされて

まぶしいので目を細める ....
木立の間に
紺碧の海

南の島の
名も無い
遊歩道
今 木立の中を
風が思うとおり
吹きぬけてゆく

か細い さざ波
小鳥のさえずり
そして
我が胸を揺らす
風が木々を
 ....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて

夢 ....
あおいそらをおなかいっぱいすいこむと

こころがうわぁんと大きく広がっていく

そう、自分が空と同化していく感じかな

はっぱや樹々とお揃いで空の下が大好き

ピッポッパッ♪ミ ....
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの

薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの

料理 ....
     ごめんねという言葉 のみ込んで
     ただ君の暮らしの一コマ 思い浮かべ
     何もしてあげられないこと 少しだけ恥じ
     あとはもう 口もきかずに
     別々の景 ....
あなたに愛される
蝶のようには
なれなかった日

私は一匹の蛾となって
その燐粉は七色に
辺りに飛び散るのです

私の周りには虹ができ
私は私の毒に
やられてしまう

あなたは ....
わたしはプロの修繕屋

まるまる全部直すのだって

お安い御用だが主義じゃない

その場その場で繕って

さすがプロだと言わせてきた

だけど これ以上

自分を繕 ....
穏やかな風が吹く
冬の晴れた日の午後
寒い日のはずなのに
その冷たさはどこにもない

鳥たちはのびやかに飛び回り
土は生きている

めったにないこの日を
人も皆
外に出て心で祝う
 ....
 冬の透き通った空に
 白球が飛ぶ
 それはまるで夢をつかまえようとするように
 白球を追う

 整地されたグラウンドで
 今日はソフトボール大会
 
 投手が投げるボールに集中
  ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜道の信号_- 服部 剛自由詩15*06-12-3
ひとつの恋の- Rin.自由詩24*06-12-2
はちどりの森- umineko自由詩12*06-12-2
透明なルリル- 藍静自由詩29*06-12-2
*幸せの三つ葉*- かおる自由詩13*06-12-2
東京ラーメン- 大西 チ ...自由詩1706-12-2
気持ちの方向- 北大路京 ...自由詩25*06-12-2
空にあってよかった- たたたろ ...自由詩9*06-12-2
寓話- 月夜野自由詩15*06-12-1
指の先から砂になる- ミゼット自由詩10*06-12-1
あなた- 松本 卓 ...自由詩306-12-1
もしもわたしが- さくらほ自由詩19*06-12-1
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1
乙女G妄想- 橘のの自由詩1006-12-1
連詩_「にじのうた」- Rin.自由詩16*06-11-30
海底の瓶- 砂木自由詩16*06-11-30
寂しい織物—四つの破片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩42*06-11-30
<ワンカップ_プロデューサー>- ポップこ ...自由詩5*06-11-30
ライアー・インフォメーション- ブルース ...自由詩6*06-11-30
僕の初恋- 愛心自由詩8*06-11-30
君が好きだったコスモス- こめ自由詩1306-11-30
散文詩「パラダイス_イン_ミヤコ」- アハウ自由詩2*06-11-30
奈落に咲く_★- atsuchan69自由詩20*06-11-30
*ミトコンドリア系*- かおる自由詩12*06-11-30
リソウ乙女- なかがわ ...自由詩9*06-11-30
ほんとうに_さようなら- 月夜野自由詩10*06-11-29
虹のドクガ- 三条麗菜自由詩15*06-11-29
ほこりとホコロビ- ポップこ ...自由詩7*06-11-29
冬の晴れた日の午後- ぽえむ君自由詩18*06-11-29
白球- 山崎 風 ...自由詩706-11-29

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