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五月の橋の上で
生まれ変わったら
何になりたいと聞かれた

ねことか
とりとか

雨の日の林の中の
きのこ
なんてどうかなあ
ぷつぷつとうたうたう
春の腐植の土たち
立ち上がろ ....
ゆびでそっとふれる
ふかふかしたものが
やがてしぼんで
くたびれて横たわる
むなしさをむねにしまう
かなしさを昇華する

 垂直にいきたものは
ささえあってこそでしょう
あなたの ....
頭をなくした こどもの魚が遊泳する
それをお母さん魚は どこかと捜す
綿毛のせんぱいは空の上 雲にうまく混じれただろうか
たんぽぽは そう考えながら自身の旅立ちを予定する


おいおい ....
ぷすぷすぷすぷすと
情緒のねんりょうが切れかかっていて
空を見上げたら
ライオンの むれ
きれぎれにはなればなれ

とげを自分で取ってしまいました、引っぺがしたところからおもいでが樹液 ....
あなたの周りをがりがりと回る
そしてにたいのぬいぐるみ
あなたの惑星になっている
太陽オア月

かすめ取ることさえできているのかな
クンズホグレツ
プレーンオムレツ
わたしはうすい血の ....
窓の外のオマワリさんの
拳銃が火をふいた

右によけて左によけて
血にまみれる

この青いブレザーの胸の内ポケットには
キミの裸の写真が入れてある

死ぬのはこまる
 ....
きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている


マジックテープのように
くっつけあい 剥 ....
ももの花 すいせんの花 ビオラ、すみれ
春が咲いて、歩いてる
じぶんのちからで
背がひくいから、ぼうしだけ見えたよ
花の散歩 よいしょ、よいしょ あるけ、あるけ
あさのくうきが
ぱちぱち
して
うもれていた
気分の芽を
生やす

てぃりてぃりりり

しまっていました
ゆびとてを
まげて穴にかくれていました
くるぶしのさき

かー ....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
 
 
右手の人差し指がちくわの穴に刺さって
抜けなくなってしまった
ちくわはとても嫌いなので
食べるわけにもいかない
そのままデートに出かけたけれど
あいにく恋人もちくわが大嫌いなので ....
黒ずんだ木の床にそっと頬をよせる
インクと機械油の匂いが染みついた床は
使いこまれた年月を
なめらかな感触でつたえてくる


古い印刷工場をリノベーションしたと
誰かが言ってたっけ
そ ....
 
 
みかんをむいて父に食べさせると
ぼくはみかんではないのに
お礼を言われた

咳をするしぐさが
父とぼくは良く似ていた
植物に無関心なところも
石鹸で洗う指先の先端の形も
他 ....
私しか「アトリエ」と呼ばない場所で
あのひとは輪郭のまま西を向いている
むせ返るような夕陽の匂いのなか
パレットで乾いた水彩は、それきり


藍が好きだったと思う
雨が好きだった ....
 
 
白ヤギさんから届いた手紙を食べている
しかたがないので手紙を書いてしまう
という展開を知りながら
次々と届く手紙を食べている
白い糸を吐きながら
やがて後悔している
黒ヤギなど ....
鬼がやってきたので 福豆を袋ごと投げつけた

クイックモーションから全力で投げた

「 俺が大殺界だってこと、わかって来てんのか! コラ! 」


鬼に投げつけた袋を拾うて ほぼゼロ距離 ....
 
 
ぼくが遺書を書く
きみがそれを紙飛行機にして飛ばす

そこかしこに光は降り注ぎ
そこかしこに影をつくっている

紙飛行機が草原に不時着する
文字の無い白い翼のところを
蟻が ....
{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
さびしさは針金のように折れ曲がり息を低くひそめていた、キーボードを叩いてもaやoの母音は狂っているから、わたしたちは正しく夜を装飾できない、室内灯ひとつで照らしだせる安心の内側でねむってい .... 子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で

あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない

あなた ....
寒い風が
とても寒い雪風が
ほほにあたり
ほほをやぶる
じわじわやぶられた
くるくると・結晶が、つんざいて
ぴいぷうと容赦を
しない

疲れても疲れても膝さえ抱えれば
憑いたものは ....
それは花の匂いのする、
午後だったと思う

{引用=ほんとうに、
さわったら柔らかい}
温かな木漏れ日の音


{引用=壊れてもピアノ
汚れても毛布
いじわるでも大切なひと}
ず ....
道に迷ってしまって
立ち止まったら怒られた
後ろの人に迷惑だから
立ち止まってはいけないと言われた

歩き始める
どこへゆくのか どこへ続いてるのか
わからないままに

見たことも無 ....
          伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
          白いペンションがある

          庭に大きく茂る木
          それが やまももの木だ
        ....
漆喰にできたひび割れは
溶けた鉄の蒸気で
ゆっくりと蘇生してゆき
心と体の仲違いは
いつか結露する

細切れの肉のように
安売りされていく苦痛を
和らげるために打たれた注射は
小さく ....
ゴリラの戦闘員は防災訓練に参加して居たが
途中で気分が悪くなった
俺ってさあ唯の戦闘員なのにアマゾンの野郎
いきなり第一話からスーパー大切断使って
俺の両手両足ちょん切って仕舞いやがったの
 ....
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ....
あなたを中心にして
その円の中の全員と
しました

あなたが好きだったから
冷たいゆびで
摘まんだ雪は
わずかにかなしい方へと傾斜し
山裾の町は
湖の名前で呼ぶと
青い空の下で黙って
わたしの声を聞いている


凍った坂の途中から
見渡すと
連なる峰の稜 ....
猫がなくので
すぐ愛子にいくと
インターネットをやる気にもなれず
寝ころんで
磨いたサッシ戸から月を見て
浮世の面倒から逃避するのです
布団は薄い夏布団二枚と
毛布しかないので
電気毛 ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五月の流れる水の上で- オイタル自由詩9*10-5-27
いちばんたいせつな- 唐草フウ自由詩8*10-5-11
それぞれの- 唐草フウ自由詩8*10-4-15
あたら- 唐草フウ自由詩11*10-3-31
veracious- 唐草フウ自由詩5*10-3-16
窓の外__歌詞- A-29自由詩2*10-3-13
3・8- 唐草フウ自由詩4*10-3-11
花の散歩- 唐草フウ自由詩7*10-3-5
清朝- 唐草フウ自由詩4*10-2-27
真昼の流星- 唐草フウ自由詩13*10-2-21
指がちくわに刺さってしまった- たもつ自由詩810-2-19
かんばんむすめ- 渡 ひろ ...自由詩22*10-2-15
空の切れ端- たもつ自由詩1010-2-11
- Rin.自由詩1410-2-10
かいこ- 小川 葉自由詩6*10-2-6
節分に_鬼がやってきた- 北大路京 ...自由詩14*10-2-6
ラブレター- たもつ自由詩510-2-6
「地図の街」- 月乃助自由詩18*10-2-6
ドライ、ドライ、ドライ- ねことら自由詩610-2-6
母娘の夜- 朧月自由詩610-2-5
かんぷう- 唐草フウ自由詩4*10-1-25
ピーナッツ- 自由詩2*10-1-24
迷い道- 朧月自由詩310-1-19
ペンション_アントルメ- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-18
風になびく糸- within自由詩7*10-1-18
ゴリラの言い分- 間村長自由詩110-1-17
人畜無害- kauz ...自由詩16*10-1-16
コンパス- チアーヌ自由詩310-1-14
青空- 銀猫自由詩11*10-1-13
猫がなくので- 蒼木りん自由詩2+10-1-9

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