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明るく 狂いはじめた
台所で 近代の抒情を
さんまいに おろして
こんがり 焼いてから
店頭に ならべておく
撃ってさ
食ってさ
寝てさ

起きてさ
切なくてさ
泣いてさ
それが何を解決するわけでもなくてさ
辛くてさ
考えてさ

猟、やめますってさ
言ってさ
銃を返してさ
昨日撃っ ....
硝子の風が
きりりと秋の粒子で
二の腕あたりをすり抜け
寂しい、に似た冷たさを残して行く

野原は
囀りをやめて
そうっと十月の衣で包まれている

わたしは
それを秋とは呼べず
 ....
バランスが悪い
僕も悪い
君だって悪かった
時を例えるなら
物語とは
薔薇きちがいの
天秤の上で
気づくべき落差を
転げ落ちて
愛し合う意味の
足りない部分
とても遠いところで
 ....
少女の面差しで
はにかんだ笑顔で
やさしく騙してあげる


上目遣いで
しなやかな手つきで
やわらかく招いてあげる


ふりむいた横顔
まばたきする一瞬
瞳の奥の冷めた光に
 ....
{引用=それは
真新しい譜面から
厳かに音があふれ出すように}

昏々と眠っていた東の山が目覚め
肌を震わせ鳴り始める
金色に燃える音をかき鳴らす
ほの白い月は
裏旋律を歌い上げる
 ....
彼女は
僕の肩を
ベシッー!と
たたいた。

彼女は
僕の頭を
ベチッー!と
たたいた。

友だちが
楽しそー!と
言った。

友だちが
笑顔で
出て行った。

風 ....
いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい


いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩け ....
八月はしづかに
葉先からくれないに燃え
白い節くれだった骨になる
そのつつましさの中に
芽吹こうとする強い意志を隠しもっている
漂流する鳥たちは
わずかの間のよすがを求め
自らの骨のゆめ ....
紅い空に足跡
群れで飛び立つ帰りの鳥たちが
カイトを引っぱって
うごく星座の結び目たち
ゆうぐれに影の成す
シンクロのダンス


花が半ば眠りそうに
しおれていた
風が吹いても
 ....
ため息の瞬間は
一度落として再浮上させる
ギアチェンジのようだ
うまくいかない
何度もギアを入れ直す
あなたは
うまくギアが入らないねと
やさしく言う
うまくギアが入ると
ギアが入っ ....
比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか

ひとと比べることで見いだせるものとは

柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声で ....
夢を見ていた
はっと目をさますと五郎さんが
丸太小屋が焼けた
けれどもおまえのせいじゃない
そう言ってラーメンを食べながら
泣いていた

蛍光灯を消したまま
月のあかりで
その日の出 ....
滲んで溶けて 輪郭からはみ出した信号機の青

赤を促す



だった筈の際は
もうどこにもなく
四肢を折られた傘が転がっている


刹那 が
辞書の中で絞め殺されていく ....
車通りの多い通りのわきで
夏の間履き続けたブリーフをぬいだ
またの間から懐古とか嫉妬とか
潮風や塩素そういう塩っぽいものに
固定されがちなものがごろごろ落ちた
そら高く持ち上げられて弱まった ....
カンガルーになりたい
カンガルーになったら
お腹にポケットがついているから
裸になってもへいき
どこへ行くのにも
子供をひょいと中に入れて
ピョンピョン飛んでいける
カンガルーになりたい ....
泣きながら
家に帰る
石をけり
缶をけり

手をつないでくれた
一緒に太陽を
追いかけ
迷子になる

又朝一緒に
学校に行く
10円みつけた
コーラ飴を分けた。
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
光の綱が 交差する
あや取りみたいにくぐり抜ける毎日
そのなかに哀しみでもいい
あなたにそばにいてほしい


知らない間にねむってしまった
カーテンが揺れて、わたしを起こした
 ....
テーブルにばんそうこうが貼ってあった


また3歳の娘がイタズラしたな、


と思って剥がすとそこには


小さな傷があった
ひさしぶりに会う
という 感覚は
目の前がはにかんで
人見知りのふりをして

かよっている
流れの果てには、どこ
時間の果てには、なにも


少しずつ、はなれてゆくね
さみしくな ....
顔が
いい感じで
寝転んだ姿が
可愛くて
何を考えているのか
よくわからなかったけど
ちょっと好きだった

京王線が好きで
就職したら
千歳烏山あたりで
一緒に暮らそうって
言 ....
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする

すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような

ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
部屋で一人飲むビールは、まずい
いや、まずいと言ったら極端だがあまりおいしくない
ビールの真のおいしさとは
仕事の後の解放感とか何かをやり遂げた時の達成感とか
野外でスポーツやライヴを観る楽し ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
今まで黙っていたけど僕はイケメンです
突っ込まないで下さい 突っ込みは後で受け付けますから
皆さんここは黙って僕をイケメンと認めて下さい
今日だけ僕をイケメンってことにして下さい
一度やってみ ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
のんだぶんだけ
はきながら たがいの
さまつな ちがいを
ののしりあった おれたちの
ふれんどしっぷ に  
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(朝の歌)- みつべえ自由詩207-9-23
光るタヌキ- ブルース ...自由詩707-9-21
硝子の唇- 銀猫自由詩12*07-9-20
九月にたなびく- 小川 葉自由詩5*07-9-18
少女の眩惑- 渡 ひろ ...自由詩8*07-9-18
朝焼けシンフォニー- さくらほ自由詩7*07-9-16
風と共に去りぬ- ペポパン ...自由詩5*07-9-15
勝手- 唐草フウ自由詩12*07-9-14
螺旋- ワタナベ自由詩2007-9-14
ダンス- 唐草フウ自由詩6*07-9-12
ため息- 小川 葉自由詩607-9-12
- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-9-11
両親- 小川 葉自由詩107-9-6
あ、- 自由詩2*07-9-6
帰宅- 肉食のす ...自由詩307-9-6
カンガルーになりたい- チアーヌ自由詩407-9-5
小学生- ペポパン ...自由詩6*07-9-5
秋のぶらんこ- 石瀬琳々自由詩33*07-9-5
あなたにそばにいてほしい- 唐草フウ自由詩9*07-9-5
ちいさなおもいやり- むむ自由詩1707-9-4
帰省- 唐草フウ自由詩4*07-9-4
京王線の彼氏- チアーヌ自由詩6*07-9-3
九月のみずいろ- 銀猫自由詩28*07-9-3
うめぼしの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-9-3
孤独なビール- 新守山ダ ...自由詩307-9-2
彼女は一冊の詩集を抱えて- ふるる自由詩26*07-9-1
重大発表- 新守山ダ ...自由詩307-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
そろもん(乾杯の話)- みつべえ自由詩307-8-31
フランクリン・シンドローム- たりぽん ...自由詩16*07-8-30

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