すべてのおすすめ
軽業師
ビルとビルの間のロープ
風
バランス
を
く
ず
し
{引用=
砂時計ははかないものの象徴のように
いつも扱われていたのに嫌気がさし ....
噛み千切ってしまおうかしら。
痛いだろう、そんなことをしては。
そんな会話ばかりが
あたしを幸せにしていた
おまえの髪に指を通すと、人のぬくもりがあらわになるね。
冷たい指先があたし ....
たとえば、
雨の日、傘を二人でさして歩いていた時の事
次の日には、水溜りの跳ねながら二人で笑って
たとえば、
夜中、淋しくて淋しくて電話をかけた時の事
他愛も無い話で胸がきゅんとなって二人で ....
部下や家族にアレコレ注文して
病院でフルーツを食べる
電話*して閑談に耽りながら
病院でフルーツを食べる
アクロバティックな体勢のまま
病院でフルーツを食べる
健康を配慮した食 ....
歩く速さは一緒なのに
想いの速さは違ってた
貴方は『恋』を『愛』に変えたくて
私は『好き』を『恋』と呼びたかった
初めて会った夜に抱きしめられ
さりげない会話に「一緒に暮らそう」と
....
ラニィは着ているものをすっかり脱ぎ捨てると
シャワーの粒に飛び込んだ
湯気とタバコの臭いがぐるぐる踊り始める
タバコ嫌いのラニィ
あれがないと口さみしい
{引用= ....
初めてね海を見たの
うん
きれい・・・・・
怖いくらいだね
....
決めてしまえばいい
たまには
ためらわず
したいままに
涙なんて枯れちまえばいいんだ
君を救えない力なんて
なくていい
気持ちだけが忙しい
ガラスに叩きつけて割れた
携帯とガラスの破片で上手に手首を切る
一筋の落書きはキレイなオウトツになる
花が咲いた映像を繰り返す
現実のモノクロームは
露光の足りなさ ....
ビルの狭間の街に
春の突風が吹いている
大通りからひとつ路地を曲がった
小さな扉の店に入ると
物腰のやわらかい店主が迎えてくれる
ランチを注文して
ホルンの形のオブジェや
店主のお気に入 ....
ささいなことの定義を知らない僕たちは
もうずっと独りきりなのだと思った
泣き虫を殺した日
生命の容易さを知り己の容易さを知る
不確かで曖昧な波の中では皆が
ひとり、また、ひとりと沈んでゆくの ....
街は妖しい気配を包んで
機械になってゆきました
段々球体に近づいていって
機械は原口陥入しながら球体内部へ取り込まれていくのがわかります
そうして溝が塞がって
球体が完成する!!
まさにそ ....
我に力を与えたまえ
孤独に苦しむ
あの人の心を汲む力を
虐められた子ども時代を経て
何とか大人になり
ようやく得た生涯の伴侶を病で喪い
もはや誰をも信じなくなったあの老人
心はひがみ ....
ここでお召し上がりですか?
それともテイクアウトですか?
じゃあ
テイクオフで
というわけで
私は今
飛行機に乗っています
まだ飛んでません
滅多なこと ....
風は,
記憶に乗って吹きすさぶ
寒空であれば,あるほどに
記憶だけを頼りに
吹きすさぶのだ
星々の瞬く
張り詰めた夜の中
かつて海であった場所や
切り崩された山の頂を
手探りで渡 ....
シャワーを浴びる 鼻歌がとびだす ホイップクリームみたいな石鹸の泡 全身を包む おいしいイチゴのケーキみたい かみそりを曲線に這わせる 丁寧に洗いながした後 エジプト製バスタオルで拭く きれいさ ....
オレはいつでも檻の中で独り言
ライオン
ゴリラ
トラに
マントヒヒ
ほかの動物はどうでもいい
「だだだだだだっと走りたいです
だだだだだズバンっと ....
ヘイヨー
ハイヨー
何を悩んでいるんだい?
今日は生姜焼き
お前の旦那はそれが好き
そして何気にキレイ好き
ヘイヨー
ハイヨー
俺はチェキ
俺はチェキ
チェキランチョンマット
汚 ....
ふわりと柔らかな木地に
サックリとナイフを通して
微笑む君の目の前に
切り分けた木地を差し出して
キラキラのスプーンに乗せて
そっと口に運んであげよう
交互に頬張りながら
口に広がる ....
坂を目指して
三輪バイクを引っ張っている
青い空
雲がまばらに浮かんでる
住宅街
植木が多い
どこにいるのかわからない
坂が見つからない
この街は
曲がりくねった短い坂 ....
要するにアレだ、
国際紛争を解決する手段として
大喜利をやるってのはどうだ?
遅い午後のコーヒー
ざわめきの中でBGMのゆったりとしたパーカッション
泡のような思考が
とぎれとぎれに湧き上がってくる
孤独で身軽なつぶやき
シャワーの後のバスタオルに包まれる ....
お昼。ランチタイムでごった返すコンビニを出て
二車線の道路。向こうからきた白い車は、低く構えて
まるで動物か何かのようだった。獲物を狙う。
クラウチング・スタート。
不意に。夏の情景が ....
春だから って
がんばらなくても
いいんだよ
桜のつぼみが
あちこちで
ちっちゃな
熱気球みたいに
今にも舞い上がりそうでも
はりあうように
がんばらなくても
いいんだよ
....
化石になるときに
石と入れ替わってしまった
私の部分
を、さがしているのです
外側の触れている世界から
入れ替わっていくから
私の肌
は、こんなにカサカサとはがれ落ちて
化 ....
飲むヨーグルトを飲んだ
飲まないヨーグルトは飲まなかった
食べるヨーグルトは食べた
食べないヨーグルトは
食べなかった
幸せなヨーグルトは
幸せに満ち溢れていた
虹のかかるヨ ....
夜に
眠らなければ
朝は来ないと
信じていた
子供の頃
けれど
そんなことはないと
知ってしまった
午前5時半
朝日は無情にも
私の好きなオレンジ色だ
負けてはならない
人の声が消え、見知らぬ机で独りぼっちになっても
諦めてはならない
新しい言語かと思うくらいのパニックに襲われたとしても
ごめんなさいと学費を出してきた両親に懺悔を繰り返す前に ....
何かにすがりつきたいと思うことがある
怪しげな宗教にとり込まれても
文句もいえない危険な思想の持ち主です
意外と多いと思うのです
苦しみ多い世界に清らかな自分を夢見て
逆さまに欲でどろどろし ....
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ
被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだされ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152