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「どうして君は走らないの?」とクラスの女子に聞かれて私はこう答えた。
「サンダルだから。」

私が通っていた小学校には
“ランニングをサボった人がいた場合は、その人の周りを走る”
という風 ....
わたしのなかの毒を 冷たい指先から
触れるものにすべてなすりつけた
その先にあるのは無機質な 温度で 少なくとも
モノであるぶんには ずいぶんあった


かぞくで暮らしているのに ひとりで ....
くるっても
いいのだろうか
という言葉をおしころして
公園へむかう

身ぐるみはがれる
とはこんな気分だろうか
この身をくるんでいた
ものたちはどこにいるのか
いまも元気で
やって ....
不自由なペンが
真っ白い紙の上を暴れるとき
あなたは
見たこともない景色を見るだろう

インクを調整しやすい
それだけのひと
わたしは
それだけのひとになった

利かないものは ....
{引用=
山の細胞があんなにゆっくり色づいているというのに君ときたらせっかちでいけない}




 学校で図書館で自分の部屋で
 本屋でコンビニであなたの部屋で
 髪の毛の一本でも爪の ....
教壇に立つと足が震える
いまだに ほんとうに
数に圧倒されるわけではない
自分の無知と対峙せねばならぬから震える

それをひた隠しにして
知識を売り鬻ぐ男がここにいて
いつ化けの皮を剥が ....
バスに乗ってたら
13番目のバス停で
ある男が乗ってきて
いちばん前の
広がる窓の席に座った


明るい緑の
Tシャツと
三本ラインの入った
黒のジャージ
靴下の足は ....
俺のフェラーリをすっとばして
空の向こうまで
行ってみようじゃねえか

このアクセルを底まで踏んだら
いったい何キロ出ると思う?
おまえのそのボディラインに負けない
流線型の風を斬って ....
ときになにか
とんでもない忘れ物をしてきてしまった
という不安に駆られることはありませんか?
今朝 出掛けにストーブの火をきちんと消しましたか
妻に見られたらただではすまないメールも消しました ....
おかあさん
わたし あなたがうっとうしかった

あの日

窓の内側からわたしをみたあなたは
ころしてしまいたいぐらいこわかったです

おかあさんのおかあさんは天使にみえた

あなた ....
ひとの詩が読めなくなって久しいので
もうずっとひとり遊び

読んでいて今日は
ひかり
という言葉をひろった

ひのひかり
つちのひかり
みずのひかり

ひのひかり
つきのひかり ....
この空は
川だって越えてつながっている
そう思って安心していた
安心したまま
あの夜や言いかけた言葉などを
曖昧にして しまいこんでいたんだ

  食事なら一緒に行くのに
  くだらな ....
丁寧に折りたたまれてぼくの声は
秋の海の波打ち際
街路が冷たい空気に抱きすくめられる前に
こころを回収するために僕は駅へ向かった

音がいつまでも鳴り止まない海
音声もまたエネルギなのだ
 ....

十月も末になるとパソコンが
鼻をすするような音を立てながら起動するようになる
動作もどことなく鈍くて
悲しいつらい気持ち悪い
という類の言葉は迅速に変換されるのに
楽しい嬉しい気持ちい ....
蝶と呼ぶにはあまりにも大きな黒い羽を蝙蝠と見間違い
「哺乳類なら子をうめるのでしょうね。」
そう信じたいわたしは心臓から大腸までを綺麗に束ね、
唇で結わえて感覚的スイッチを押した。

 ....
空をおよぐ季節の弱気なおやすみに
うごけないが腫れ上がり
あれは、びっくばん、というんだ。
という夢をみてしまうとうまれてしまいました

あたしだれもしらないどこなのですか?
まっくらっく ....
イケメンの若い男子の手は
握ったら冷たくて
こんなに熱い
秋晴れの運動会なのにって
後で思ったけれど
夫以外の男と手をつないでいいものか
疑問に思った競技だった
まぁいいか
足が遅くて ....
バナナのタバコ バナナのタバコ
バナナのタバコを吸ってごらん
ポップでキュートな甘い味
ピンクのイルカが見えたでしょう
泳ぎ続けるのもいいけれど
時にはイルカの背に乗って
揺られていてもい ....
いままでありがとう

おとうさんに言った真昼に
わたしの咽を埋めていた錠剤の苦さは
冬の海のように痛かった

泣かないで、いこうって
そう決めて勝手に決めて自分で決めて
眼を閉じて大 ....
駐車場のわきに
見知らぬ実のなる木があって

くるりとくれよんで描いたみたいな
小さなきいろい丸いのが
道にいっぱい落ちていた


わたしはつっかけサンダルの
ぴんくのつま先でそれを ....
これはあなたの建てた家
あなたの建てた家に寝かされた私

狭い部屋でも壁が遠くて
手を伸ばしても窓が開かない
開かない窓から空だけ眺める
鳥は行く行くあなたは来ない

これはあなたの建 ....
最初のT字路を右折して下さい

私は言われた通りT字路を目指した
でも、どこまで行っても
T字路なんかなかった
もう少し先なのかな
まだなのかな
どこまで行っても
この道は終わりなんか ....
電源が回す鉄板が回転する
右から左から右 左
ピストンが ガコンガ コンガ コン
と誤差の範囲で稼動している

積み上げられた工場の部品を
組み上げて工場が工場の部品を
組み上げて工場が ....
おじいちゃん
もう半分
呆けちゃってるから
自分に回覧板まわして
そうやって忘れないようにしている

回覧板を書いたのは
おじいちゃん
回覧板を回す人も
おじいちゃん
回覧板を読む ....
アカ、アオ、キイロ…
輝いて、
人はそれぞれ、
気に入った色を持ち帰る


アカに陶酔の夜を
アオに膝を抱える夜を
キイロに耳元にささやく夜を
人は持ち帰る


ミラーボールは ....
昔から芸術の展示品に触れない理由がわからなかった
作った本人ですら価値を見いだせるのかわからないそれは
興味の無い人間からすればただのゴミでしかないのに
偉そうに台座に座って手の届かない場所にい ....
割られようとしていた
ひとつの陶器を盗み
よくわからない生きものを大量に殺し
自分で自分の頭皮を傷つけ
蜘蛛をひとり救った


今日も自分は
わがままだった


 ....
俺は夜道
コンビニからの帰り道
考えごとをしながら歩き
歩きながら考えごとをし
メモを取ろうとふと立ち止まり
ああ手帳は
置いてきたのだったとふと
星のない空を見上げ
生気のない壁を眺 ....
眠っていると
乗っているのです

おっきなりんごは
熟した匂いを漂わせ
静かに
ずっしりと
お腹の上にいるのです

あなたは
夢の中では私にたべられ
起きている間は
何とも静か ....
あおとあかと たまにきいろと
あとはいらない
たいくつと思ったことはない
ただ
まいにち日が暮れかかって
あかりがぽつぽつともる
これはうつくしい

じっとまえ見て 風に吹かれて
雨 ....
松岡宮さんの自由詩おすすめリスト(1198)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●- ひとなつ自由詩11*09-12-10
ひとりの温度(冬)- 唐草フウ自由詩6*09-12-7
樹木- 岡部淳太 ...自由詩509-12-4
文盲- ゆえづ自由詩409-12-3
今年もまた季節が終わるから- 亜樹自由詩409-11-27
90分- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-11-25
ベリーグッドの正体- カンチェ ...自由詩509-11-17
俺のフェラーリで- ふくだわ ...自由詩109-11-5
忘れ物- Kazu.自由詩1*09-11-4
うちあけばなし- 朧月自由詩209-11-3
ひとりあそび、ひかり- 小池房枝自由詩609-11-3
願い- 伊織自由詩309-10-31
少し海を見て電車で帰った- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-10-31
冬支度- 吉田ぐん ...自由詩1209-10-30
on- 夏嶋 真 ...自由詩1209-10-28
めぐりくるはる。- おっぱで ...自由詩5*09-10-25
運動会終わった- 蒼木りん自由詩5+09-10-22
夢の中で逢いましょう- 三森 攣自由詩2*09-10-21
反射光- あぐり自由詩4*09-10-20
柑橘サッカー- 笠原 ち ...自由詩11*09-10-17
ジャック- テシノ自由詩2*09-10-16
T字路- 奈々自由詩609-10-15
工場は上下運動を続けている- KETIPA自由詩5+*09-10-14
おじいちゃんの回覧板- 小原あき自由詩5*09-10-13
ミラーボール- パンタタ自由詩209-10-12
ハンバーガーでも喰いながら- 虹村 凌自由詩309-10-11
ノート(わがまま)- 木立 悟自由詩309-10-10
かいそう- 若原光彦自由詩8*09-10-9
おもいりんご- KUM自由詩709-10-8
信号のうた- 小林 柳自由詩5*09-10-7

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