すべてのおすすめ
とにかく雨が酷いし午前一時五十分 眠ると
かそんな気持ちになんてとてもなれない す
ぐそこの中川が氾濫する氾濫する レベル4
だと携帯は鳴りやまない(気がするほど怖い)
そんな夏の終わりのこと ....
換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


 ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
小平市の住宅街でバリバリと音が鳴り
とつぜん、目の前の住宅が取り壊された
私は三か月前から仮の住まいを持つだけなので
家が壊されるこまかな事情は知らず
事情を知らないゆえ
その家は突然、取り ....
庭の草が伸びてむさくるしい
植えている花が埋もれてしまって
見栄えが悪いし
こころなしか虫が増えた気がする
なのでそろそろ頃合いだと思い
草をむしりはじめる
鎌などの道具は使わず
手で草 ....
バス停から歩き出した 暗くなった歩道に
街頭に照らされて 燦然と 
一本だけ落ちている 大根の葉っぱ
ベビーカーを押す母親が スーパーの袋から落とした


午後7時 今ごろぶり大根にな ....
横たわり 落ちる意識
解剖台の照明が点灯する



僕の感じるコドクは
大したことはない
この社会の同世代にとって
全くもってありふれた
何の変哲もないモノなんだ(多分)
 ....
かわいそうを
拙い力で摘むその指を
見守っている

指輪にしようか
髪飾りにしようか
一本、二本、3本
束にして編んでいる私は
数分後にはこのかわいそうが
無造作に捨てられることを ....
大根の葉についた青虫を
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
青虫を見つけては
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
そして小さな畑を一周する

朝の仕事を終え
しばし畑を見つめ ....
魚を釣りに行きましょうと
手を引かれて行く
氷のように冷たい手である
連れてこられた川辺には
沢山の人がすでに釣りを始めていて
思い思いに竿を上げ下げしている
自分もどこからか
骨のよう ....
そんなことより聞いてくれ
母と大声で喧嘩して
家を出て行く夢を見た
母は僕の靴を隠し
どこにも行けなくしようとしてた
母は途中で謝って
仲直りしようとしてくれたけど
僕はそれを振り切って ....
そんなにだいじなことが
あるだろうか
陽に透けている髪の毛や
ひびくように聞こえてくる帰りみちの子どもたち
なにかの秘密くらいちいさな爪のいちまいずつ
写真集にかぶったほこりのおどるとこ ....
午前四時
デスクライトに集まる仄明かりを
指でつまんでは
窓から捨てた
けれど
捨てても捨てても
それらは群がり
夜は徐々にまみれてしまう

冷えている
二度目の底で
私は起 ....
  昼会った友人と
  朝まで一緒にいた
  
  
  夜 ベッドの中で
 (お前さ、もし俺が今お前としたいって
  言ったらどうする?)
  と聞かれた
  彼にし ....
昨日の嵐で砂浜に投げ出された流木
それと
古釘を踏み抜いて駄目になった俺の靴
クラブハウスサンドイッチの奇妙な後味と
昨夜の残骸が浄化される海岸線


約束は ....
     150819

落車して
頭抱えて
高低差を
恨むとき
近代の花
制限無し
ゴールよ
おまえの
出臍がね
ぽちぽた
4文字の
制限速度
100粁
自動車の
自 ....
次のニュースです
警察庁は高速道路での覆面パトカーを
全面廃止を検討していると発表しました
不正を暴く警察が
人を騙すようなことをしているのは
子どもの教育に良くないと
速度違反をしたモン ....
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている


イケブクロ ニ イキマス 
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ....
雨が降り始めた
何処で これ以上 笑えばいい
景色の感覚を剥ぎ取られて
白い足の子供たちが
死の石と兎の上を
水蜜のように歩いた
さらわれてしまう耳目
暗渠から招く文字のうねり
疑問と ....
炎は、
はちじゅうはち年の喉ぼとけを
紅蓮に染め、
煙は、
迎えにもこない夫をさがして
透明な森をただよい、
空の底をぬけていく。
 ( うつむく言葉たちよ

股関節のなかで
硬質 ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
そらと呟けば見上げる空が見上げる 空に泳ぐ魚の話を
まるで前世の記憶を辿るようにたどたどしく話してくれたね
チェックの花柄のツーピースを心に描こうとした瞬間
チェックの花柄のワンピースを攫うよ ....
僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ

いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものな ....
私は通りかかる
今日も美容室の前を 私は
窓際で頬杖をついて 彼女が
客が来るのを待っているのを見る


雨の中
彼女は何年もそうしてきたかのように
じっと 通りを行く人を見つめていた ....
                    150703

どろぶねにのつているつもりはないのですがと、せんちょう
演劇部の練習は今日も順調
ささのはを頭に載せた艮狐
美人に化けるのもお上手で ....
西の海に陽の帰ってゆく憧憬を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆくきょうをあきらめている

校庭をあの子と屈託なく駆けまわっていたこと
その日日がほのかな願いに育って ....
何もしなくとも
腹は減る
爪楊枝咥えるにも
銭がいる
腹が鳴るたび
苛ついて
何もしなくとも
腹が減る

何もしなくとも
税はくる
督促の手間
知る由もなく
ゼイゼイゼイ
 ....
お腹から卵を一つ取り出して 私は一つの「し」をつくる
月に向かって 卵を放り投げておくと
月は空で泪目になるころ 「し」をこぼす
私は卵を産むために 屋根裏部屋で猫とじゃれ合い
卵を夜 ....
Traffic jam /停滞

屋上の手すりに乗りかかって
海岸線まで続く渋滞を見下ろして2人笑ってる時は
まさか自分達があの中にいるなんて思いもしなかった

勢いよく滑走路を加速し ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
松岡宮さんの自由詩おすすめリスト(1238)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ロンドン橋ならば落っこちない?- もっぷ自由詩415-12-4
夜汽車- ガト自由詩14*15-11-19
アフリカ鍋- atsuchan69自由詩17*15-11-10
窓枠- 高橋良幸自由詩9*15-11-3
草むしり- 春日線香自由詩215-10-25
落し物- 藤原絵理 ...自由詩7*15-10-14
解剖台#10/6-19:43:15- 凍月自由詩5*15-10-6
かわいそう- あるみ自由詩7*15-10-5
呟き- 小原あき自由詩815-10-2
夜釣り- 春日線香自由詩815-10-1
取り返した靴- Neutral自由詩415-9-26
- はるな自由詩715-9-15
明け方の事故- Seia自由詩415-9-14
星形の指くくり- 崎山郁自由詩4*15-9-3
間近な彼方- ホロウ・ ...自由詩10*15-8-22
近代史- あおば自由詩8*15-8-19
背面パトカー- イオン自由詩3*15-8-16
ターミナル- 望月 ゆ ...自由詩15*15-8-14
笑いの刑- ただのみ ...自由詩21*15-8-12
火葬場にて- 草野大悟 ...自由詩815-8-5
写真- あおい満 ...自由詩9*15-8-4
ユートピア- 竹森自由詩115-7-25
ぼくのばくだん- 瑞海自由詩8*15-7-14
あいづち- 番田 自由詩315-7-5
そんな気はさらさらないってつぶやく口のなかでだけ- あおば自由詩6*15-7-3
みずうみ- もっぷ自由詩5*15-7-1
穀潰哀歌- もり自由詩2*15-6-29
屋根裏部屋で「し」を作る- 為平 澪自由詩1115-6-26
Traffic_jam_/停滞- 自由詩2+*15-6-19
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩22*15-6-17

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