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止まり木を探している

橋の上から
水面を眺めながら

欠け始めた月に
追い詰められながら

止まり木を探している

カフェの二階で
雑踏を読みながら

沈みかけた街に
 ....
お寺の境内の一角、緑の葉が繁り、そのところどころで小さな可憐な花が咲いている。
その紫色を見ているとなぜか懐かしさでこころのうちがあたたかくなる。
「萩の花だわ」
すれ違っていく観光客の会話でそ ....
 遠くにいるあなた
 遠くにいても
 息づかいを感じる程には一緒に居ない
 あこがれのような
 かなしみのような
 その境目で
 私が寂しがっていようなどとは
 思っていないかも知れない ....
よく眠ったとはいえ
眠り過ぎてつかれた!とも言える朝
コーヒー
ミュージック、ニール・ヤング
安価なドーパミン
最近はドーパミン・デトックスをしていたんだ
だからニール・ヤングの
ひ ....
ゆうやけこやけ。また明日。寂しい風が吹いて、また明日。
母さん。どうしてあのときブランコなんかに乗っていた?人目もまったく気にせずに。ブランコゆっくり漕ぎながら。まるで子供のような眼差しで――。あの ....
年上のガキども
滑り台一つに
ブランコ二つ

あの団地の公園
砂場に爆竹
レンガの花壇

階段おりてぐちゃぐちゃ
虹色の空がじがじが
覚えてるのは強烈な夕方の匂い

焼却炉 ア ....
夜の静けさに
身をひたすと
闇が優しくて
こころが
満ちる



祈る
せめて
私の大切な
存在たちが
笑顔でありますようにと



人生は一度限り
私の肉体は一 ....
読点の無い散文詩のように
ひたすら遠くへ限りなく続くかのような山道を刈る
それは、その行為はいったい何なんだろうと
我ながら思ってしまう
幼い自分、青年期の自分、雑多な怨念、過去の病的な行いや ....
こんな歌はいかがでしょうかともってきたのが鍋のうた
お湯をたっぷりいれてから強火で強気にあっためて
ふたをおいたらあたふたと歌いだすのが鍋のふた
ぶくぶくいってる熱湯にあおられまくりのパッシ ....
昨日誰かと電話で話した気がするけどそれが誰だったかなんてもう思い出せない、たぶん身内の死に関することだった気がする、台風が通り過ぎて夏が少し項垂れた午後、歯医者の椅子に横たわりポカンと口を開けなが .... 夕方に米一合の飯を炊き
三食分に分けてラップで包み冷凍する
基本は納豆玉子かけご飯
キュウリの浅漬け
ご飯のお供を数種
コンビーフやウインナーを齧り
3分間の食事は終わる
冷蔵庫の冷凍室 ....
お祝いを あつめたから お祭り
あつめて こねてかためて 高く
火を点す
足もとに藁つんで
焼けた 爛れた どぉんど昇れ

マイマイの空家は渦の声
ことば忘れて かぶせ 転がす
あわい ....
私の職場は十分お化け屋敷なのに
隣町で評判になっている
お化け屋敷のアトラクションに並んでみた

前に並んで仲間内で盛り上がっている若者が
この人一人で入るの? という目でチラ見する

 ....
 夕立の雲が垂れ込めているのに
 ふりそうにない{引用=まだ降らない
まだ降らない
まだ降らない} その短いようで限りなく不穏な時
 
 夏草の背の高い奥庭
 開かれた窓に
 夕顔が、何 ....
午前3時に起床
アイス珈琲を2杯飲み
{ルビ微睡=まどろ}む{ルビ眼=まなこ}を排除した
速乾タイツ 速乾パンツ 速乾Tシャツを着込み
釣具・クーラーボックスを車に押し込んで
走ること2時間 ....
(妻を忘れるため、父は随分前に出かけた、)

水分をかんじなくなったという母は、
乾燥を終えて、洗濯機から飛び出すとうめいな犬たちを、
外へ放ちつづけている、
犬たちは、夜中に作られて、朝に ....
 good day

明るい雨がさらってゆく
うしろむきの心
光をこぼしあう緑の葉はさざめき
笑う
傘なんかいらないじゃん、と


 梅雨明けはまだ先

飛行機がゆく音は
雷鳴 ....
当社の志望理由はわかりました
錆びた男でサビオさん
変わった名前ですよね
なんか、いわれがあるんですか?

はい、父親がつけました
キラキラネームは名前負けするけど
マイナスネームは名前 ....
(最初から/どうでもいい(
、ああ明日も連日の真夏日に)
、「今日は夏至も重なりますよ」ね。) 


――サイレンはやみがたい流行歌で。

エトスの器とか、チャンスは無慈悲な手のひら
 ....
なんてことない夜に
マンガみたいなことないかな
おもしろいことないかな とか

ああ。今がそこまでおもしろくないんだ、と
面白かったときを一瞬
思いだして反射する
もう落ち葉みたいに
 ....
 英子おばさんの胸を破って、無数のレオが現れる、

  三等船室でこの上なく楽しくポルカを踊り、
 憂鬱の種をめざとく見つけだして、死を迎えるロミオが、
パイロットの制服を着て、離陸の瞬間に肩 ....
漂泊の時の彼方

  伏せられた栞

緑の草原に風が吹いている
樹木にもたれて読書している
きみは近づいて訊く

 「なにを読んでいるの」

雨粒は草地に落ちて雲間には嵐の予感がす ....
ぎゅっとにぎった手のひらに伝わる金属の鎖の冷たさ
そっけない硬い木の座面
離してはだめだよ と降ってくる、声
靴底で蹴るとざらっとして土埃
膝で漕ぐたびに
行ったり来たり
ふりこはゆっくり ....
あふれる想いは
言葉を見つけられないまま
ため息となって、夜空を漂い
暗い海へと吸い込まれていく

焦点の合わなくなった目には
沖合いの漁り火も星座も同じ
水平線の、さらにその向こう
 ....
せつない せつないよ、と窓が泣いているのです
泣いているのですこつこつと 風はなぐさめられながら
しわしわとかすれ
ぽろぽろくだけ
かたうでの蟹が ご飯からいくつかどうぞとならべても
どうし ....
小鬼の私は
バカなことも言うけれど、
銀河の岸で
青い小花を摘んでいます
あなたのために
名前を殺した銀の縫い針で純粋で平和な星の生き物の残響などを弾く、その余光。しめやかな案内を聞いて、近くに住んでいて紙ナプキンに重力の連絡先をスケッチしました。ただ、いまにあるのだろうかとふと、異質 .... 汚れた衣服をいくつか籠に放り込んで、そうしてぼくたちはカラフルな影を選んで家路についた、どの日めくりにもあった日焼けの跡のことを、反射する屋根の眩しさ、室外機の低い振動、五月は水色のタイト .... 太陽丼!
丼ぶりのうえに、
ただ目玉焼きをのせただけの、
とてもシンプルな、
たべもの、
熱々の、
透明なうすい膜を二本の箸でつきやぶって、
まるで黄いろい溶岩のように流れでてくる、
 ....
きらきらの泡のペプシコーラみたいな週末が、ぼくの身の上にまきちらされていた。映画館のアルバイトは忙しくて、深夜に帰宅したアパートでは雨漏り騒動があったし、スマホは調子が悪くてなんだか通知がうまく届かな ....
松岡宮さんの自由詩おすすめリスト(1284)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
止まり木- 夏井椋也自由詩17*24-10-9
慈雨- そらの珊 ...自由詩13*24-10-4
零時- リリー自由詩7*24-10-2
ヒッチハイカー- 田中教平 ...自由詩324-9-29
ゆうやけこやけ- 本田憲嵩自由詩1024-9-23
幼少期についてのメモ- 藤山 誠自由詩2+*24-9-18
※五行歌_五首「影も_和やかになる」- こしごえ自由詩11*24-9-16
のびやかに九月は流れていた- 山人自由詩10*24-9-9
3時間のパッシブドライブ- 菊西 夕 ...自由詩3*24-9-7
路地に滲む夢- ホロウ・ ...自由詩5*24-9-1
食卓- レタス自由詩8*24-8-29
くろいたんじょうび- soft_machine自由詩424-7-25
お化け屋敷に入る妖怪- イオン自由詩3*24-7-14
雲居の空- リリー自由詩12+*24-7-10
【渓流】大物狙い- レタス自由詩6*24-7-8
水分をかんじない- パンジー ...自由詩624-6-30
氷菓- そらの珊 ...自由詩15*24-6-30
錆男- イオン自由詩3*24-6-29
裏路地にある宿根草の群れは渇れて生きるか- あらい自由詩224-6-25
夜中と甘納豆- 唐草フウ自由詩8*24-6-18
波打つ胸へ沈む、船が- パンジー ...自由詩324-6-3
All_Things_Must_Pass- ryinx自由詩624-5-27
小さな冒険者- そらの珊 ...自由詩13*24-5-26
海、夜気、無言- ヒロセマ ...自由詩12*24-5-18
- soft_machine自由詩7+*24-5-18
※五行歌「銀河の岸で_青い小花を摘んでいます_あなたのために ...- こしごえ自由詩8*24-5-8
星廻り沈没船- あらい自由詩3*24-5-6
水色のタイトルとまばらな座席- ねことら自由詩624-5-4
太陽丼- 本田憲嵩自由詩10*24-4-28
ペプシコーラの週末- ねことら自由詩724-4-21

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