ゴミを捨て仰ぐ空は青く青く
この世の端で修羅を育てる
落ち葉を拾うように
拾ったことはないし
腰が痛いだろうけど
わたしは手を伸ばし
やっぱり落ち葉を拾うように
わたしのやり方で
宇宙で星を拾いながら
考えるのです
随分 ....
○「良医」
評判のいい医者とは
丁寧に診て
丁寧に説明する
医者のことであろう
○「医者と患者」
今診てもらっている医者を信じられなければ
医者をかえるしかない
不信感を持つ患者は ....
時間が止まったとき
カーテンを開けて夜の街をみおろして
ふと
生きているってことが
俯き笑うしかないゲームみたいなもんだなと
ふと
想ったよ
プロフェッショナルは悲しみなんて ....
今宵の月は、
とてもうつくしい、
まるで君の繊細な顎のように、
ぼくにはとても愛おしい、
まるで小鳥を捉えるように、
ついつい捕まえてしまいたいんだ、
こおろぎの歌を
聴く
合掌
この魂といういのちと共に
生きている
私の
体は
いずれどの道
死ねる
その日まで
生きる
小さく小さく
満足しながら
この道を
歩いてゆく
....
この夏は海に呼ばれた。
思っている以上に癒しが必要だった。
波の音のピアスは砂浜に落ちていて、
夏色に輝く蝶は深呼吸を担っていた。
この海は幾星霜波と風が象った
遊び心と神秘に満ちたメッ ....
めあーん、メアーンだか、めいあーん、メイアーンだか猫が鳴いている。猫の鳴き方には詳しくない。詳しくないまま聞いているとどうやらメイアーンと聞こえる。メイアーン、メイアーン、明暗。何が明暗だ。本人は、 ....
送り火を灯す背中に旅ガラス
〇
トウモロコシ畑が黄金色にキラキラと輝いている。一粒一粒の実から潜望鏡がのぞいている。死んだ者たちが小人の幽霊となって、一粒一粒の実のなかから潜望鏡でのぞいているのだ。百億と千億の ....
―― 死んだ魚が光ることを、はじめて觀察したのは
アリストテレスであった。〈左京〉
{ルビ頬=ほ}につたふ 涙 拭わず
....
グレタの船は火の道を往く
十戒のように海を割り
水面すらない中空を
それでもグレタの船が往く
ジャンヌ・ダルクのように
ドラクロワのように ....
七億をすぎる人の
文字への想い
親の願いを込めた
自分の名前すら書けずに
字を読むことすらできない、少女は
母からの手紙を読んでもらいました
詩はいつも文字や言葉を媒介す ....
なんか、テレビみてて
ロシアとアメリカの大統領が
対談してるとか聴いて
ふと
「世界のど真ん中で」
という歌詞を想い出した
RCサクセション
「カバーズ」の中の一曲
....
明日はいつも私をどこかへ連れて行く
どこまでも私の手を引いて
毎日近い所や遠い場所まで一緒にいたね
やがて歳をとり身体が動かなくなった
毎日一緒にいた明日はもう来ないみたい
私は何処へ行けば ....
烏二羽 先祖を乗せて 宵闇へ
どきどきに すこし
ぬれていく ものたちが
わたしのために 毎秒
再生ボタンを 押してしまった
ドレンホールにむかって
熱のないカップを 頬ずり
ほとぼりのように、かきまぜている
....
どれほど空が抜けるように青くても
君は優しく微笑んでくれたけど、僕は
いまだ精米されていない人々を見て
階段の上の方
ポケットに手を入れて
にやにや笑っていた
本当はもうどうしようもなく
....
シャッター商店街
賑わっていたのはいつの頃だろう
よくかまってくれたおばさんは
今何をしているだろう
丘の上から見る街は
まるでジオラマみたいだな
廃れた景色はなんだかつまらないな
....
いつもの食べるペースを
ゆっくり、ゆったり、スローに
味わい深く
身に染みるこのうまさ
いつものシャワーを
ゆっくり、ゆったり、スローに
湯船に浸かり
芯を解きほぐす
いつもの ....
昨日産まれたばかりの吾子は
わたしの横で寝ている
なんてかわいいのだろう
産毛のような髪の毛
耳も口も鼻も小さいけれど
とても精巧に作られていて魅入ってしまう
閉じられたまぶたの中でどんな ....
築年数四十年を過ぎた中古マンションで
今夏暫くの間、我が家でも玄関ドアの脇に
宅配弁当業社の貸出しボックスが
配置されるようになった
すると挨拶を交わすご近所さんから
「 ....
別に小さくてもいい
現実のギャンブル化にあらがえ
小さな花みたいな汚れだ
達成は
案外いきすぎなのさ
人間はアホだと知る
別に最上位ではない
だからと低いわけでもない
そこには自然 ....
退勤を押す
瀝青が泡沫を吐き出す湿度をまといながら
誰もが楽園を見つけだせなかった旅人のように
骨格を曲げている
さびしい さびしい さびしい さびしい
柔軟さを失いながら猫は歩いて ....
地面に落ちたふたつの実はもうどうすることも出来ないほど腐り果てていて、ああこのまま土に還るのだと…少し悲しい気持ちになりもしたけれど、でもそれは無駄なことではないのだと気付いてはっとした、それを食 ....
四萬
それチーね。
雀卓を囲めば深夜放送から流れてくる埠頭の風
東雲の左手には北の兄貴が居座り考え込んでいる
兄貴はいつも遅くて牌をなかなか手放さない
結果的にはカモ ....
全身に陽の光を浴びて
浅黒く焼けた
おまえの肌に
舌を這わせてみる
薄く塩の味を感じると
俺のイチモツは
俄に屹立する
おまえを味わうことで
俺はおまえを
掌握した気になって ....
風吹かば 風が好きだと 君が言う
大きな楠の下で夏
あなたの上で羽ばたく
それがあなたへ与える効果は
あなたがどこかで
誰かに影響を与える
そうやって次々と伝播する
地球の裏側まで
だから今夜飛ぼうよ
遥か遠くを目指して
but ....
何だ、不満か?
君もいきがりたまえ
いきがれるように生きてこなかった
おまえのミスだな
と、ここで、この歳にもなってくると
人の不幸を笑えなくなり
身につまされるんです
明日 ....
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