誰も私を見てくれないので
私は皆を見詰めている
皆同じ酸素を吸うのか私には分からない
私は何度目か、死のうとしている
青さや理屈が漂い
私はビルの隙間の廃道にいる
古びたメモに詩を書き ....
いまどき紙ですか
そんな言葉と共に時代遅れなものと時に言われる紙
そしてそれを束ねた本というもの
(これは、本というフォーマットに特別な意味を持たせようというためにつづるわけではなく
....
公費
の
コロナ
予防接種
で
僕は
完全に
頭イカれ
てました
から
とかなる
から
周り見れば
どうやら
みんな
イカれてて
消毒し
すぎて
カルマが
消えて ....
顔のシワは年の甲羅
シワは人の年輪
老いては一歩下がり
世間の片隅で
余生をもてあそび
じゃまにならず
じゃませずに
味わいつく
シアワセ
錆びた鉄格子の向こうに
月明かりが望みの影を作り出している
冷や汗が滴り床に小さな地図を描く
これは出口への暗号だ
誰も読めない
壁が息をしている
湿ったコンクリートの肺が
ゆ ....
○「スマホ」
スマホを落として破損!
画面にヒビ!
起動もしない!
ドコモ店に行く
これは修理するよりも
新しく買ったほうがいいかもしれません
と若い女性の店員さんにやさしく言われ
購 ....
余談とデマ、そよ風が余所まで飛んだよ。
よだんとでまそよかぜがよそまでとんだよ
強いわよ、強かな田舎。但し弱いよっ。
つよいわよしたたかないなかただしよわいよっ
四方をそよ ....
あれは中学生のころだったか
母に連れられ下着屋に行き
子どもには不釣り合いなほど立派な刺繍の入った下着を
母は子に買い与えた
そんなものより
質素なスポーツブラがよかったのだが
わたし ....
テカテカと輝くこの地上
ピカピカと眩しく生まれたワタシ
パッと世界にヒカリが咲き乱れ
サンサンと明るく、温かいいま、ここ
南回帰線を越えて行こう
頭上には星明かりのみ
南回帰線を越えて行こう
希望の船出は
南十字星が見守っている
南回帰線を
南回帰線を越えて行こう
青春の岬を見つけるまで
冒険の終わりに
....
強い安定感が
頭の中を治してくれる
僕はもう大丈夫
今まで苦しんでいたのは
ささいなつまづきの積み重なり
あなたは知っている
この世の法則
僕も取り戻した
今は同じ世にいるんだ ....
窓の内側で雪が降る
その部屋には
若く逞しく毛深い猟師たちの影が
猟銃ではなく
近代的な迷信の骨を研いでいる
部屋ではこういう詩を読んだ
「最愛の白い武器庫に
祈祷師を連れて ....
Contents
I. Those who seek me diligently find me.
II. You do not know what you are asking ....
ラーほー
知性的な人たちの言葉を
もぎ取っては羽の動力に
変換し続けていた最初から
羽虫は死を受け入れていて
悲しみの蜘蛛の巣に囚われた
ほら、これがラーほーだよ
羽虫の ....
寝ていたが目が覚める
隣りの部屋で父母がケンカしている
仲良くしていたのは嘘だったんだと
無性に悲しくなる
子供心にこれくらい
そして望むことはただ
ケンカをやめて~
朝起きると ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる
冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
+
ふるい日記を真に受けている。不自然なくらいの浮き沈みに誠心誠意をかけている。人間性に満たない人間の性質について考える機会をわが人生に得られた。こちらの日記をあとにして沈黙をいただきたい。そ ....
こんな小さなアパートで
小さな会社で
毎日毎日
実につまらないものでした
貧乏とは言わないものの
それに近い生活の中で
中途半端に腹が減るのは
なんとも情けない話でした
こ ....
トカゲは青銅の彫刻になりその内部の
雨の中のレントゲンが書いた手紙には
双子の少年の影だけが走り出して断崖をさまようと
魚の言葉で記されている
ノートは鉱石の心理それは
たとえば洞窟でい ....
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ
牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った
焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた
火のそばが母の ....
師走がすまぬという
みんな居なくなってすまぬという
やさしい言葉をかけるのを躊躇う
やさしい言葉が渦を巻いて襲ってくるのを躊躇う
助手席に乗せては苛々が募り
飽きもせず ....
失われたのか
無かったのか
どこまでもつづく橋桁
どこまでつづく鳥と波
蒲公英の種子の空
隙間から降る宇宙の午後
誰も居ない径に
部屋に積もる
何処から ....
四千年の歴史を自慢する國があったとさ
チャチャいなチャイナン
戦争にあけくれ
その度に勝利した王様が支配する
伝統もなく歴史が途切れ
血で地が赤く染まる
チャチ ....
2025年12月9日、
きちんとした生活をしているという実感が、どんどん意識から欠けていく。格好付けているみたいだけれど、最近、英語の本ばかり読んでいる。ブローティガンの『In Watermelo ....
先日、谷川俊太郎のインタビュー集を読んでいて、一番興味深かったのが、詩人の一番の特質として「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力が何よりも大切だ、と書かれていたことだ。長く引用するのは気が引けるの ....
誰のお好みなのか甘ったるい世界
たっぷりふりかけたザラメ
お約束通りに襲いかかるサメ
海でも温泉でも宇宙でも血は赤い
まだこのからだは暖かい
落ちてくる肉と魚となまぐさい雨
乾いて血の ....
つまらない戦略
真正面から来ない
重いガラクタ着けて
惑わされるとでも思ったか
そのダサい戦略
幼稚な心理戦
本質や真心を置き去りに
利益だけを求める
つまらない戦略
....
リンネルの
浅いシャツ
荷台に腰かけて
夢見るように
夢を見ていた
わたしにはいつも
掴めるものが
用意されていた
時々それは
誰かの手や背中
時々それは
雲の切れ端 ....
脚色に至った さいのうみのはなし。
話者の現実認識は倒壊し、示唆される程度に{ルビ聳=そび}やかせて。さぁ――わたくしの意識とは却って模倣であり、遠い目をして、おおく奔られる 小首を傾げてい ....
恥ずかしいことの言語サラダ
唐突にわたしたちのヒューリスティックスが
肌の自在にさわったから
今何してる?mtg?
最大のフルーツは今日も
小さな花をひらいている
見て、嗅いで、触 ....
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