去り際の気化
ひとむらの瑠璃よ
得るも飢え
酒に濁って

凝視する
麝香 目の中の目
水走り
つむぐ 罪の
雨 糸断って
返すつばめ
その血の傾斜

あらかた生を溶かし終え
 ....
トイレの為だけにスーパーに入る
ウォッシュレットの為だけにスーパーに入る

一つだけの個室が開かないままの
時間の中で前の人が上の階にもありますよと
言われ
上の階に行く

そこは普通 ....
白い四角い紙の中

活字が浮き生まれる

一文字、一文字が

生まれ、漂い出し

息を始める

鉛筆を持った手は

動きを止めない

また、一つのビッグバンが生まれ

 ....
宙返りで着地するために
訓練するヒトはいるが
訓練するネコはいない

宙返りで着地することが
できてすごいのはヒト
できて当然なのはネコ

筋肉が
ムキムキのヒトはいるが
ムキムキ ....
空間にエネルギーが満ちると

素粒子が生まれるんだって



不思議だね
小さい時は病気がちで入院ばかりしていた君
それでもいつも一生懸命に頑張っていた姿
思春期になり君が私に挑んできたとき
君の心が順調に成長していると喜んだ
高校になって部活に夢中で友達が好きで
 ....
これまで財布をとられたこと
これまで職場から追いかけられ自宅の最寄り駅まで来られたこと
これまで職場のロッカー室のドアの前で待ち伏せされて出口をふさがれたこと
これまで通勤の道のデッキで自殺者が ....
言葉を任意の性質の飲料の器であってそれ自体はニュートラルであると考えるとき、日常会話は好き好きに飲み交わす宴会、数学は何も注がずに器自体を精緻に並べる骨董マニアの自己満足的営みないし器自体を塑像する工 .... こころは死のうとして

からだは生きようとする


ちぐはぐだ





ふってわいた言葉を

書いてみる
ありふれた表現のなかに
ひとりで住んでいた
古紙のあたたかさに沈む
からだは文字になった

ペン先が 宙を書いている
濡れた宇宙が 呼吸する
それが滴って 喉に咲く
明日が爆ぜる

 ....
絶望の中に希望を
希望の中に絶望を
見出す君は
とても残酷な人

喜びの中に悲しみを
悲しみの中に喜びを
あぶり出す君は
とても罪深い人

孤独感をさらに深め
孤独の幸せを
感 ....
 長男の叔父が相続して売却されるまで
 二十五年間空き家だった
 母の実家

 大きな日本家屋の庭で
 剪定されない樹木と荒畑
 雑草の茂る一角に、水仙が
 亡くなった祖母を忘れじと香る ....
○「アメリカの攻撃」
圧倒的な軍事力を持ってしても勝てなかった
過去の教訓は
もう忘れちまったか

○「それは正義なのか」
自分たちは
多くの核ミサイルを持ちながら
他国には一発も持た ....
 
 人に合わせるのがニガテで

 かと言って一人がゼッタイってわけでもなくて

 放課後

 みんなでマック行くの断って

 帰ってきたんだけど

 やらかしちゃったかな

 ....
 朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ .... さまざまな
自分の欲と
向き合えば
不安の元はここにあるから
放てば満ちるさ



光合成をする
青葉
陽に
透け
足るを知れ私







 ※ 五行歌 ....
どうも、地獄の底にいるらしい

好まざる事態が転がる石のように起こる



奈落の底に向かって落ちていく感覚

妙な希望を持つから良くない

元より、地獄の底の住人である


 ....
まばたき
銀色の砂
こまやかに
肌をうつ波

カモメが泳ぐ
はばひろい青雲
となりで眠る
天使のあなた

あなたは前世
ちいさな猫だった
お空を見るのが好きな
きらきらのおめ ....
灰色の週末に憂鬱な手紙と葡萄酒、ガレージの中は半分がら空き、天道虫さえこちらに気を遣う始末、ああいい、問題ない、俺がひらひらと手を振るとようやく居心地のいい場所を探すことに夢中になった、それ以上外 .... ○「生」
生きるということ
それは選択するということ

○「生死」
生は一瞬
死は永遠

○「大国我儘」
今は
ロシア 中国 アメリカが
国際協調を壊している
世界は混乱するば ....
洗濯機のとなりで
展覧会があった
淡い色だった
人々が行儀よく
並んでいた
わたしも会場に
入りたかったけれど
チケットを
衣服と一緒に
洗濯してしまった
昨夜折った笹舟を ....
(また降りそうになってきよった)



泥酔状態で唄う桜坂 音痴でふざけすぎるけど
黒いネクタイと白いワイシャツが いつもより艶っぽかった
「泣きそうになったわ」と あとで口にした
その ....
若くなるためなら死んでもいい
そういうことですか?

先生、それは言葉の綾ですよ

健康のためなら死んでもいい
そういう人が多くてね
僕らの処方次第では
体調は良くなるが死に近づく
 ....
前漢、武帝の頃、

西南にYelang(夜郎)という国あり

武帝、使者を使わす

使者はいう、頭を垂れ、朝貢するがよい

王はいう、漢王朝何もぞ、わが国は独立国である

使者はい ....
その立派な姿に

私はオドロイタ

どこの誰だかは

すぐには理解したが、

今の私からは想像できなかった

自信に溢れ

ゆうゆうとゆったりした佇まい

静かな口調で
 ....
深海に刺す淡い光で満たしたかった。世界中をなんて思ってた。手が届かない事を知って、深く深く沈んでいく。ゆらゆらりとこぽこぽりと埋め尽くしていく塩辛い水が。鉛のように重くなっていく体に、浸み込んでゆく。 .... 鈍い感覚に息をつがえて
とおく とおくの あの子のもとまで
運命みたいに飛び込んだ!

忘れてた ぼくは 最後の神さま
糸がほどけぬ わずらわしい子
黒い掃き溜め 虹色のはね
青輪光の  ....
 「 砂塵の水 」


砂塵
//////////・/・/風 

刺す 陽は陰 空は、銀の航跡
時間さえ 破壊された瓦礫の街に
休息を微塵に許さぬ 爆音の響き
怒号 号 号 号
 ....
○「人間ファースト」
人間に食われるために飼われている
牛 豚 鶏 魚┅┅
我々人間は
他の動物の命など
ただの食料としか見ていないのだ
どんな動物も
たった一つの命なのだ
一回しかな ....
ベッドに潜り込んだ状態異常の夜はすんなりと眠りに連れ込んではくれなかった、考え過ぎかもしれない、昼間気温が高過ぎたせいで身体が落ち着かないだけかもしれない、けれどいずれにしても結局眠ることが出来ず、俺 ....
りつさんのおすすめリスト(131)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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※五行歌_二首「足るを知れ私」- こしごえ自由詩8*25-6-23
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西南にYelang(夜郎)という国あり- aristotles20 ...散文(批評 ...125-6-21
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