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怨霊は穏やかに、奈落の底はなだらかに落ちる、誰もが気付かないうちに二度と這い上がれないところまで落ちてしまう、そしてあらゆる拷問の餌食になる、あの世の目的は別にある、天国だの地獄だの信じる必要は無 ....
赤銅色の概念の内訳は長く明らかにされなかった、そこには明らかに俺以外の人間の、あるいは俺自身が認識していない領域にいる俺の手によって封印が施されていた、と言うことは多分、これはいま知る必要の無いこ ....
残虐な殺戮のイメージはいつだって俺をほんの少し冷静にした、それが俺にとってどんな意味を持つのか俺にはわからない、それはずっと俺の中にあったし、時々はグロテスクに蠢いたりもした、挑発的なカラーリング ....
朽ちた動力機関のような感情を抱えていた秋と呼ぶには暑過ぎる日の午後、思い出すことも思いつくことも度を越えていて俺はもしかしたら自分自身にとり憑かれているのではないかと心配になるくらいだった、雲はち ....
酩酊を思わせる振動がずっと続いていた、思いつく限りの暗色をすべて混ぜ合わせたみたいな空の色だった、何処かでずっと俺のことを見つめ続けている目があるような気がしていた、でもそんなことは別に初めてじゃ ....
通り過ぎた日々がただの過去かそれともどこかで書き換えられた記憶かなんてことは誰にも断言出来ないだろう、人生など結局はなにひとつこれだと言い切れるようなものは無く、だから人は安心出来るための安直さに ....
もう幾日窓は閉じられたままなのか、もうどれだけ同じ回想と妄想を繰り返したのか、日付はかろうじて把握してはいたが、それが現実として自分の中で機能しているのかどうかについてはまるでわからなかった、思考 ....
透明なものは呼吸を阻むから気を付けた方がいいと昔なにかで読んだ気がする、まさにそんな言葉がしっくりくるような午後だった、夏がようやくため息をつけばエアコンの心地良さが幅を利かせる、一日に一度は真昼 ....
常に高速で回転し続けている脳味噌がオーバーヒートしないことは我ながら驚くべきことだと言わざるを得ないがそれでも時々は余計な邪魔が入ったりして中断せざるを得ない瞬間がある、そういう邪魔を仕掛けるのも ....
例えば心臓がどのように動いているのか実質的に知らなくても人は懸命に生きるだろう、例えば火に触れたことが無くても幼いころからそれに近付いたりは決してしないだろう、例えばあの角に殺人鬼が隠れていたとし ....
いつかこの命の中に潜むものを白日のもとに曝さねばならないと気付いたとき俺は自分が生まれて来たわけを知った、たくさんの言葉が繰り返された、たくさんのシチュエーションが構築されては洗い直された、かたち ....
琥珀の雨が降る熱波の午後にくたばる蟲たちの乾いた最期だろ、ブロック塀に書き殴られた遺言は誰にも解読することが出来なかった、哨戒機がいつだって脳天に照準を合わせている、やつらがその気になればあっとい ....
風を待つ帆船と同じ速度で混沌に因る僅かな乱れはやって来る、でももうそんなものに狼狽える歳じゃない、それは蕁麻疹みたいなもので、なにかしら対処をすれば収まるものだということを俺は知っている―それを知 ....
放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することも ....
ほんの一瞬のため息みたいなきっかけで降り始める夏の雨、傘を持たない僕たちは高速の高架下に急いだ、雲の上の貯水槽が割れてしまったみたいな降り方だった、それでなければ、広範囲に拡散された滝のようだった ....
轢死のような夜を過ぎて、細胞たちは摩耗していた、気分の萎えた腕みたいにだらりと垂れ下がったカーテンを殴るように開いて、狂信者のような八月の太陽を部屋に迎え入れる、間髪入れず始まる灼熱のパレード、そ ....
狼たちは咆哮を繰り返しながら血の匂いがする方角へ走る、真夜中はほんの少し音の響きがいい、俺は群れを横目で見ながらすれ違う、それは結局のところ社会の一員であることと同じなのだ、オリジナルという観念が ....
地面に落ちたふたつの実はもうどうすることも出来ないほど腐り果てていて、ああこのまま土に還るのだと…少し悲しい気持ちになりもしたけれど、でもそれは無駄なことではないのだと気付いてはっとした、それを食 ....
自然公園には干乾びた人々の夢が沢山落葉に埋もれていて今日の俺の漠然とした恐れもそのひとつとして零れ落ちていく、時折灰が降るような音がするのはそいつらが騒いでいるのか、午後は痴呆症の老人の笑みのような幸 ....
部屋の隅に転がった昨日の俺が奇妙な声を上げながら塵になって消えて行く、別に心残りなどあるわけでもなかったし生きながら化ける理由なんてものもあるはずはなかった、けれどそれが例えば俺とはまるで関係の無 ....
それは本当の音にも聞こえたしこの世のどこでもない場所で鳴っている音にも聞こえた、場所が特定出来ない以上そのどちらかに決めることは出来なかった、だから俺は取り敢えずそれを「そのうちのどこか」という風 ....
乱雑な狂騒の中で何とかかたちになろうともがいているいくつかのものたち、崩れ落ち翻る一瞬の、つむじ風のような思考がそこら中に牙を立てようとして頭蓋の内側は引っかき傷だらけだ、まるで土葬された人間が土 ....
神経症的なスタンダード、初期設定値がそもそも狂気の側に少しだけ傾いている、厄介だけど留まろうとする努力の分だけ懸命になることが出来る、人間なんて少し壊れてるくらいがちょうどいい、電脳の空間に投げ捨 ....
結晶化した記憶たちが鱗粉のように降る、読みかけの本は栞を挟んでテーブルの上にある、それを感じた瞬間、それまでなにをしていたのか、直前までの思考や状況のすべてが途切れた、飲み干したペットボトルは蓋を ....
錆びついた傷口に噛みついた自我が、身体からぶら下がり血を垂らす、内側から炎で炙られるような痛み、それは現実とも言えたし、質の悪い夢とも言えた、どちらかに決めるか決めないかは俺次第で、いつだって結論 ....
小さな裂傷に板切れを突っ込んで開き続けるような痛みと不快感が続いていた、エアコンで不自然に冷えた手足の感触を確かめながら、今日したいことと出来ることの取捨選択に精を出していると、その選択そのものに ....
灰色の週末に憂鬱な手紙と葡萄酒、ガレージの中は半分がら空き、天道虫さえこちらに気を遣う始末、ああいい、問題ない、俺がひらひらと手を振るとようやく居心地のいい場所を探すことに夢中になった、それ以上外 ....
ベッドに潜り込んだ状態異常の夜はすんなりと眠りに連れ込んではくれなかった、考え過ぎかもしれない、昼間気温が高過ぎたせいで身体が落ち着かないだけかもしれない、けれどいずれにしても結局眠ることが出来ず、俺 ....
りつさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(28)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
土の中に種を見つけることからそれは始まる
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ホロウ・ ...
自由詩
1
25-12-7
religion
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
25-11-30
真夜中の産物
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-11-23
それが俺が耳にした歌なら
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ホロウ・ ...
自由詩
3+*
25-11-16
血は流れ続けながらすべてを飲み込む
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-11-9
be_here_now
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-10-31
生き続けるほど運命は奇異なものだとわかる
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-10-25
Everything's_gonna_be_alr ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-10-18
見えているのなら難しくない
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-10-12
強い草はどこにでも生える
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-10-5
整えた銃なら当てることは難しくない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-9-28
変わり続ける世界の中にも変わらないものがただひとつある
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-9-21
踊りな、人形たち
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-9-14
My_Enemy
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
25-9-7
終わり続ける夏の日
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
25-9-1
動き続けてはいるが解釈は異なる
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
25-8-31
吠えるよりも先に噛みつく場所を決めておけ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
25-8-24
どうせ迷うなら命を賭けて
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
25-8-16
呑気な不意打ちの午後
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-8-9
進化は止まらないことから始まる
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
25-8-5
running_water
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-7-31
詩情は畏まって座っていたりしない
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
25-7-24
雄弁で曖昧な結晶
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-7-20
pumping_capacity
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-7-13
真っ当な鎮圧
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
25-7-6
結晶は胎児の様に血塗れの臓腑から摘み上げられる
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-6-29
One_Day
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
25-6-22
呪いの夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
25-6-17
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