○「世界」
僕が死んだら
世界は終わる
○「僕たちはどこへむかっているのだろうか?」
僕たちは
死へ向かっている
世界は
絶滅へ向かっている
○「適応」
朝夕の冷え込みが
....
青く青く透ける
魂は
この
体と
共にある
喜びと
悲しみで
脈動する
いのちなのだ。
星
に
引かれる
大切な
こころの
傷の
記憶
(不安は尽きない)
(けれ ....
かぜのつよい日の、
晩秋の白い寒空のした、
剝き出しのコンクリートの壁に、
ただじっと、
垂直に命(いのち)している、
垂直に命(いのち)している、
冬、
という死の季節がきわめて近づい ....
きっとそこには、母のような温かみがあるんだろう。
その微笑みも、その恥じらいも、その芯の強さも。
誰かが汚したとして、
揺らぐことは決してない。
それが妬ましくてーー
頬をわずかに紅潮さ ....
キンモクセイの香りに
ふと秋に気がつく
ずっと暑いままだと思っていた夏が
いつの間にか終わっていた
季節はいつも
僕を追い越し待ち伏せする
春も
夏も
秋も
そして冬も
僕 ....
ぷっ・ぷっ。と
西瓜の種を飛ばしては
赤い果実を食べ尽くす
夏休みの昼下がり。
畑から帰った父が
もぎたてのとうもろこしを
大鍋で茹で始めたので
私は大きな声で言った。
「茹で ....
地球は今日も回り続ける
1時間に40,000kmのスピードで
ジェット機の2倍のスピードで
今、目まぐるしく回ってる
そう、僕たちは宇宙旅行をしてる
地球という乗り物 ....
手を見た
死体の手のようだ
死んで少し経てば
赤みもなくなり
温かみもなくなる
俺の身体
今はふと
手を見て生きている
身体とは
虚しいものだ
少し経てば
空っぽの
からからだ
それはぼくの口をついて出たけれど、そのたびにまぎれもない呪いとしてできるだけ離れたところへ遠ざけ、忘れようとした。もっとも不当な予感だったし、書きつけることによって、それが現実のものになるのを恐れた ....
少しずつ景色は冷えていく。
眺めた窓から見える景色は
徐々に白く靄がかったように曖昧になる。
凍えるような街の空気に
誰もが逃げ出そうとしている。
彼等は何処に向かうんだろう?
そ ....
○「あてにならないもの」
確かなものは
母親の胎内だけ
あてにならないものは
僕の心
僕は確かなものを求めて
今日も野良犬のように
ほっつき歩く
確かなものは
母親の胎内だけ ....
勉強しないとダメです
なんで?
こうなっちゃうからです
こうってどう?
理性よりも感情に依って立つ
動物のような生きざまに
こうやって、んっ
こうやって、just like ....
会いたいあなたがいる
今日いる
今いる
けれど
会えないあなたがいる
今日いる
今いる
今日の意MSの子の風の吹く夢の中に
嬰児の海
夕日はきっと解けるように
....
悲し寂しいでは
最大公約数としてしか分らない
と言われたって
余裕あるわけじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
頑張ったけど
リサイクルショップから着払いで戻って来 ....
殺したい人間はいないが
殺したい言葉はある
殺したい人間は
刃で殺すことはできるが
殺したい言葉は
言葉では殺せない
何故なら
言葉が通じるなんて
幻想でしかないからだ
俺の言葉で
....
君が聞かないから、
君の好きな理由を勝手に話してあげる。
君の顔が好きなんだ。
いつも眠たげで、おっとりした目。
少し上向きで生意気な鼻。
「それで良いんだよ」と言ってるみたいな唇。
....
最近、インディー・ジョーンズに出てくるような
デカいタマキンに追い掛けられる夢を見るので
首班指名選挙で下手打ったタマキン代表をバカにしたせいで
タマキン代表の怨念がそんな夢を見させると思って
....
弥生生まれの小鳥の日々は
父母恋しい空でした
弥生生まれの菫の日々は
暴雨を忍ぶ詩でした
弥生生まれの人の子の日々は
シチューが好きな幼子でした
弥生生まれの風である日は
....
ご飯を茶碗によそり
雨が言葉になると
薄暗い都電は
速度を少し落とした
アナログの路面
壊れた手続きの
続き
途中、メキシコとの国境で
和歌山県の破片を拾う
和歌山県になりた ....
君の黒と見紛う蒼に、
僕は何処までも沈んでいった。
君と同じ色しかない世界。
音さえもゴウゴウと沈んでいく。
思い出せ。
宇宙(そら)を見通すような青を。
彼方まで続く陽光の一筋を。
....
心はどこに在るのだろう
心は海に在るのだろう
今朝の静かな潮では
私が時を遡り
大人の靴を履いたまま
探しているのは子守唄
すでに無数のお魚は
シャンパン色の夢の中
....
東の海
三月もまだ
やがて/光
訪れる 明日の
その故郷に
私の椅子はありますか
それは幼い子供用の
やがて
私花を怯えますか
戴けて 悟る ....
ここ一週ほど多忙だったが、悪天予報の今日は勤務仕事の事業所は休みとなっていた。
夜は比較的よく眠れ、夜明け前だったが登山口の管理棟の清掃に向かった。あいかわらず、クサギカメムシたちが越冬にやって ....
○「駐車場」
スーパーの駐車場は
僕の田舎の高齢化が
よくあらわれている
ふらふらしながら前屈みに
歩いている年寄り
買い物カートに寄りかかりながら
歩いている年寄り
こすりキズつき車 ....
{引用=
白のなかの白、のなかの白。のなかの 白、白。白という色彩。 白、光線と あわい影、と白、のなかの白、白。白色光のなか、白と 風と、光と、白と、砂のなか。白。淡い色彩 白色の塗料。白、のなか ....
道を間違えて迷い込んだ学生街
近隣でもっともお安かったから入ったのだ
その店の名は「クマリマー」
大きな窓辺にガネーシャが並ぶ
とてもすいているカレー屋さんだ
最近の学生は裕福なのだろうか( ....
自称詩人の口から尻に
鉄串を刺して
炭火の上でグルグル回転させていると
自称詩人は最後の足掻きとばかりに
自称詩を口にした
回る回るよ
私は回る
表面こんがり焼かれながら
昨日は無 ....
忘れられた
未来を
予感する
思い出の
果実は
見守っている
どの道終わる歩みを
一歩一歩
大丈夫だよと
終りまで 終りまで。ああ
人類は
何万年もの大昔から
争いをやめな ....
ひとり
またひとり
命を消した
シャボン玉のように
まだ子供だよ
多くの人が気付かぬ裏で
屍が積み重なっていく
話を聞いてくれる人がいたら
問題を解決してくれる人がいたら
い ....
色づき色あせて
歌うように踊るように
散る 桜の葉
どの葉も負けじと
秋風に身をまかせ
散って 散りつもる
もうすぐ雪が降る
降って 降って
降りつもる
こどもらの歓声も
臨終 ....
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